平成7302日目
2009/01/04
【この日の麻生総理】
年頭記者会見
平成21年1月4日、麻生総理は総理大臣官邸で、平成21年年頭記者会見を行いました。
会見冒頭で麻生総理は、今上陛下即位20年、御成婚50周年のお祝いを述べた後、麻生総理自ら筆を執り「安心」「活力」の書を披露しました。
また、麻生総理は「未来は私たちがつくるもの、我々がつくる。未来は明るい。そう信じて行動を起こす。そうした意志こそが未来を切り開く、大きな力になるのだと思っております。国民の皆様のために、明るい日本を作りたい。そう強く考えております。」と述べました。《首相官邸》
麻生太郎首相と民主党の小沢一郎代表は4日、相次いで年頭の記者会見を行い、秋までに必ず衆院選を迎える政治決戦の年の与野党攻防がスタートした。
首相は衆院解散を「(2009年度)予算と関連法案を早急に成立させることが重要。それまで解散を考えることはない」と今春以降にする考えを表明。小沢氏は「国民の生活を守りきれず、貧富の差を拡大した(自公)政権はもはや国民にとって必要ない」と政権交代を訴えた。《共同通信》
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【NHK大河ドラマ・天地人】放送開始
【ニューギニア島沖地震】
米地質調査所(USGS)によると、インドネシア東部のニューギニア島で現地時間の4日午前4時43分ごろ、マグニチュード(M)7.6の地震があり、その後も強い余震が続いた。政府や病院関係者によると、ホテルまどが倒壊して4人が死亡、24人が負傷した。日本の気象庁によると、静岡県など太平洋岸に津波が到達した。《共同通信》
【この日の民主党】
定額給付金の分離・削除を要求 雇用・中小企業対策では協力も 小沢代表が会見で表明
小沢一郎代表は4日午後、党本部で年頭記者会見を行い、「解散国会」となる5日からの通常国会に臨む基本方針と、総選挙によって「国民の命と暮らしを守る新しい政権」を樹立する決意を明らかにした。
この中で小沢代表は、冒頭国会の焦点である2008年度第2次補正予算案に盛り込まれる2兆円の定額給付金について、「国民の7割もの人たちが『こんなバカげた政策はけしからん』と反対している。2兆円ものキャッシュがあれば、例えば高齢者の医療費自己負担に約1兆円、小中学校の校舎の耐震化に数千億円回せるし、高速道路の無料化もできる。一回だけの給付金ではなく、有効な使い方がいろいろある。総選挙直前に国民を愚弄するようなバラマキ政策であり、また巨額の税金をムダ遣いすることは認められない」と述べ、第2次補正予算案から定額給付金を分離・削除するよう求める考えを表明した。
与党内に、民主党の定額給付金分離要求を牽制し、「民主党の徹底抗戦」を批判する動きがあることを念頭に、小沢代表は「定額給付金をやめさせることは、『徹底抗戦』ではなく、バカげた政策に反対している国民の皆さんに代わって、国会で断固主張していくということだ」と述べ、あくまでも「国民の生活が第一。」の政治を実現する運動として、国会の内外で一体となった取り組みを進めていく姿勢を強調した。
それに関連し、第2次補正予算案のうち、雇用対策や中小零細企業の資金繰り対策については、小沢代表は「我々なりの考えを是非反映させたいと思う。基本的な方向としては、可能な限り我々の意見が反映できるようにしていきたい」と述べ、政府・与党が定額給付金の分離・削除を受け入れるならば、第2次補正予算案の修正協議と早期成立に協力する考えを明らかにした。
菅代表代行、東京・日比谷公園の「年越し派遣村」を訪問
菅直人代表代行は4日午後、東京・日比谷公園で開設中の「年越し派遣村」を訪問。野党各党とともに通常国会では政治の責任において雇用問題に取り組む姿勢を強く打ち出した。
菅代表代行は今から12~13年前、薬害エイズ患者の命をかけた座り込み運動が最終的な和解の突破口になったと振り返り、皆さんの年末年始のこの活動が雇用問題、派遣労働問題の転機になっていくよう、国会でも緊急的な議論をさせたいと決意を表明。
既に、菅代表代行らの呼びかけにより、現在使用されていない中央区の2つの小学校が緊急的な避難場所として提供されることになったと紹介、地方自治体および国の行政、政治が連携して日本の労働、雇用のあり方、社会のあり方を見直すべく全力をあげて頑張りぬくと強い覚悟を語った。
このほか、山井和則『次の内閣』ネクスト厚生労働副大臣、小沢鋭仁国民運動委員長、高山智司同委員長代理も同行した。
2009年最初の街頭演説
菅直人代表代行は4日午後、東京・有楽町駅前で行われた2009年最初の街頭演説会で熱弁を振るい、民主党主導で雇用対策、景気対策に力を注ぐ考えを示した。
「今年も全国津々浦々で街宣、国民の皆さんとの対話を進めていきたい」と第一声を発した小沢鋭仁国民運動委員長は、「政権交代の年にしなければならない。全員一丸となり戦いに臨む」と決意を表明。喫緊の課題として雇用問題を挙げ、「国民のための政治を目指すことを誓う」と語った。
菅代表代行は、労働団体などが年末年始にかけて開設している東京・日比谷公園の「年越し派遣村」に、予想を遥かに超える300人近くが訪れ、満杯となってしまったため、厚生労働省が講堂を2日夜に開放したことに言及。主催者らの働きかけはもちろんのこと、菅代表代行自身も、山井和則『次の内閣』ネクスト厚生労働副大臣をはじめ関係者からの要請を受け、舛添厚労大臣らに働きかけたとその経緯を説明、一定の前進が見られたと評価した。
しかしながら、「それだけでは終わらない」と続け、政治、行政の責任を指摘、今後、全国の公共施設の中で一時的に緊急の宿泊場所と食事を提供できるところを検討していく考えを明かした。
また、5日に召集される通常国会で2カ月も先送りした第2次補正予算案が提出されることについて、その骨格が、雇用対策、景気対策のための約2兆円と、バラマキとの批判の声が根強い約2兆円の定額給付金であると指摘。何ら効果を生み出さない、定額給付金の2兆円はもっと有効に活用し、更なる雇用、景気対策に充てるべきであると菅代表代行が主張すると、集まった聴衆からは「そうだそうだ」と賛同の声援が送られた。
そうした認識のもと、定額給付金が盛り込まれた2次補正予算案が政府・与党から示されたらすぐに、修正案を提出する考えを明らかにした。そのうえで、短期的には失業者の生活を保障し再就職を支援すること、中長期的には労働派遣法を含む働き方の抜本的見直に向けて取り組む方針を強調した。
菅代表代行は最後に、「国民の生活が第一」の政治の実現に向け、「皆さん自身の手で政権交代を実現してほしい」と呼びかけるとともに、民主党政権のもとでは、「緑を活用した技術革新で世界の先頭に立てる国をつくりたい」と熱くビジョンを語り、夢に向かって全力を挙げて頑張ると表明した。
司会進行役を務めた高山智司国民運動委員長代理は、「2009年を変革の年に、国民の皆さんの力で政治を動かしてほしい」として、2兆円の定額給付金の反対の署名活動への協力を呼びかけた。
このほか、街宣には細川律夫党非正規雇用対策プロジェクト座長、津田弥太郎参院議員が街宣に参加。住まいの提供、再就職支援をはじめ雇用対策をめぐり通常国会で政府を追及、廃案となった雇用対策関連4法案の実現に向けて努力すると語った。《民主党ニュース》