平成798日目

平成3年3月16日(土)

1991/03/16

【ロック歌手・内田裕也さん】都知事選出馬を表明

ロック歌手で俳優の内田裕也さん(51)が東京都知事選に立候補するため16日、東京都選挙管理委員会で事前審査の手続きをした。内田さんは「ロッカーとしての力を試してみたい。尊敬するアントニオ猪木さんの出馬断念がきっかけになった」と周囲に話している。《共同通信》



【大相撲春場所7日目】貴花田、7連勝

大相撲春場所7日目(16日・大阪府立体育会館)平幕の貴花田が土つかずの7連勝をマーク、優勝争いの単独トップを守った。貴花田はベテラン逆鉾を突き、押しに続く右上手を引いての寄りで快勝した。ツナとりの大関霧島は久島海に不覚をとり、大関を狙う琴錦も寺尾に敗れともに3敗目。両力士とも今場所での昇進が難しくなった。

全勝の貴花田を追う1敗は北勝海と大乃国の両横綱となった。十両は舞の海が初黒星を喫したが、依然単独トップ。《共同通信》

【イラク・フセイン大統領】民主化を約束

フセイン・イラク大統領は16日午後6時(日本時間17日午前0時)からのテレビ、ラジオ演説で、イラクの国内混乱について「近隣諸国がイラクへ反乱者たちを送り込んでいる」と述べ、名指しを避けながらイラン、シリア、ソ連などを非難、イラクは複数政党制を導入し民主的改革を断行すると強調した。

大統領は演説の中で「南部イラクにおけるイスラム教徒シーア派の反乱は粉砕されたが、北部のクルド系の反乱は続いている」と述べた。大統領は演説のかなりの時間を反政府暴動の問題に割いた。強気の言葉とは裏腹に、フセイン政権が相当、暴動に手を焼いていることをうかがわせるとイスラエル放送は解説した。

また、消息筋は、大統領が使う言葉遣いが、戦争中の下層階級向けを意識していたのに比べ、この日の演説は知識人向けの言葉を多用していた点が注目される。と述べた。《共同通信》

【米・ブッシュ大統領】英・メージャー首相と会談

ブッシュ米大統領とメージャー英首相は16日、英領バミューダ島の総督邸で会談し、中東新秩序構築で両国が積極的な仲介役を果たしていくことで合意した。

会談後の共同記者会見で、ブッシュ大統領は民主化を推進するとしたフセイン・イラク大統領の演説について「彼の信用はゼロであり、関係正常化はできない」と述べ、新秩序にはフセイン政権排除が不可欠との立場を強調した。

メージャー首相は対イラク経済制裁解除は国内の化学兵器が破壊されたことを検証することが前提になると指摘、米大統領も同意した。両首脳はイラクが国内暴動制圧にヘリコプターなどを使うのは停戦条件違反だと警告、恒久的な停戦が相当ずれ込むことを認めた。

ブッシュ大統領は「われわれは国連決議の権限を超えはしないし、内政干渉もしていない」と述べ、イラクの反政府暴動は外国の介入によるものだとのフセイン大統領の批判を突き放した。《共同通信》

【自民党・小沢一郎幹事長】米ソ訪問を表明

自民党の小沢幹事長は16日夕、ソ連、米国を24日から約一週間の日程で相次いで訪問することを表明、ゴルバチョフ・ソ連大統領から「領土問題を含めいろいろな問題で直接、一対一で誠意を持って話をしたい」との非公式のメッセージが伝えられたことを明らかにした。

ソ連大統領が北方領土問題をめぐって小沢氏と話し合う意向を示してきたことは、大統領自身が4月16日からの訪日を機会に日ソ関係打開のネックになっている領土問題の解決に意欲的なことの表れとみられ、小沢氏の今回の訪ソによる政治会談によって領土交渉が本格的に始まる可能性もありそうだ。

小沢氏は25、26日の両日モスクワに滞在。この後、27日ごろ米国に向かい、ワシントンでベーーカー国務長官らと会談して訪ソの結果を説明、日ソ関係についての米国の理解を得たい考えだ。

小沢氏の訪ソに当たっては、腹心の熊谷弘・竹下派事務局長が今年1月中旬と今月13日にソ連を訪れて事前の根回しをしており、大統領の意向も同氏を通じて伝えられたものとみられる。

日ソ間では外交レベルの平和条約作業部会で、領土問題を含む話し合いが続いているが、平行線のままだ。しかし、ソ連側も経済困難から日ソ関係の改善を求めており、大統領訪日時には歯舞、色丹の二島返還を明記した1956年の「日ソ共同宣言」の線に立ち戻るのではないかとの観測が強まっている。

「領土問題を含め誠意を持って話し合う」との意向が大統領の直接的発言かどうか必ずしも明確でないが、再三にわたる小沢氏への招請は、ソ連側がより高度な政治レベルで領土問題の打開を図りたいとの意思を強くにじませたものとみられ、小沢氏としても「選挙で忙しい時期ではあるが、大きな問題なので招待を受け、大統領と忌憚のない意見交換をしたい」と応じた。《共同通信》



3月16日のできごと