1991 平成3年1月19日(土)

平成742日目

平成3年1月19日(土)

1991/01/19

【田部井淳子さん】6大陸最高峰に登頂成功

南極大陸の最高峰ビンソンマシフ(5140メートル)を目指していた女性登山家田部井淳子さん(51)らのパーティーが19日未明(現地時間)、同峰登頂に成功。田部井さんは女性としては世界初の6大陸最高峰登頂を達成したことが24日、共同通信に入った連絡で分かった。

田部井さんら一行5人のパーティーは今月18日午後5時、標高4000メートルの第4キャンプを出発して頂上へのアタックを開始。霧と氷点下25度近くの寒さに悩まされながら約9時間後の19日午前2時すぎ、全員が頂上に立った。《共同通信》



【大相撲初場所7日目】北勝海に土

大相撲初場所7日目(19日・両国国技館)全勝横綱北勝海に土がつき、大乃国が3敗目を数える波乱があった。北勝海はもろ差しで攻め込みながら、初顔合わせ大翔山の河津掛けの奇手に倒れた。大乃国は土俵際の詰めを誤り、寺尾の突き落としを食った。

横綱旭富士は栃乃和歌を危なげなく押し出し、大関霧島も琴ケ梅を簡単に寄り切って1敗を守った。関脇琴錦は速攻相撲で久島海を寄り切り、初日から7連勝で優勝争いの単独トップに立った。全勝の琴錦を追う1敗は、北勝海、旭富士、霧島と新入幕巴富士の4人。十両の勝ちっ放しも新十両大翔鳳1人となった。《共同通信》

【寛仁親王殿下】がん手術

食道がん治療のため東京都中央区築地の国立がんセンターに入院中の三笠宮寛仁さま(45)のがん切除手術が19日始まり、同日夕終了した。寛仁さまは昨年末、食事の際に食物がつっかえるなどの異常を訴え、エックス線や内視鏡、組織検査の結果、胃の上4、5センチの下部食道にがんが見つかった。

このため寛仁さまは、10日から20日まで予定していたオーストラリア訪問を中止、14日から国立がんセンターに入院された。宮内庁は病状について、初期のがんで転移は見られず、手術後経過が良好なら約1ヶ月で退院可能と発表していた。《共同通信》

【湾岸戦争】イラク、再びミサイル攻撃

イラクは19日朝、イスラエルに対する2回目のミサイル攻撃を行い、4発のミサイルがテルアビブ市中心部などを直撃した。イスラエル政府は直ちに対応策の緊急協議に入ったが、政府内部では反撃に踏み切らざるを得ないとの意見が強まっている。焦点はこれまで自制してきたイスラエルがいつ報復反撃するかに移っており、湾岸戦争は戦線拡大の恐れがさらに強まった。

イスラエル軍当局は19日午前7時二20分、イスラエル全土に空襲警報を発令、テルアビブではその5分後から約10分間にわたって、立て続けに4、5回の大きな爆発音が聞こえた。警報は午前8時に解除された。

軍当局の発表では、確認されたミサイルの暮弾数は4発で「テルアビブとその東側の地域」に落ち、10人が軽いけがをして病院で手当てを受けた。

ミサイルは18日未明の第一撃と同様、ソ連製スカッドB改良型アルフセイン(射程650キロ)とみられ、化学兵器ではなく通常弾頭が装着されていた。軍当局はイラク西部から発射されたとみている。

軍スポークスマンは防衛上の理由から、着弾場所の特定を拒否したが、イスラエル・テレビは、テルアビブ内の学校の体育館が破壊された現場を放映した。軍スポークスマンはイスラエル・テレビで、イラクが固定式、移動式双方のミサイル発射台を使ったとの見解を示し「反撃なしに済ますことはできない」と述べた。

イスラエル政府は直ちに対応策の協議に入ったが、オルメルト保健相はイスラエル放送で「決定はまだ下されていないが、閣僚の大多数は反撃やむなしの意見だ」と言明。メリドール法相も「罰しないわけにはいかない」と報復攻撃の必要性を強調し、国防省当局者は「いかなる行動にも湾岸地域に展開する多国籍軍の存在に対する考慮が必要だ」としながらも、反撃が不可避であることを示唆した。

イスラエルが反撃を断行すれば、湾岸戦争の戦線が一気に拡大、第五次中東戦争に発展する恐れもある。しかし、多国籍軍を形成するアラブ諸国の側にも、イラクの思惑にはまって湾岸戦争の構図を変えることは避けたいとの意向が強く、イスラエルの反撃権を認めるアラブ首脳の発言も出ていることから、イスラエルの反撃が限定的であれば、反発は招かないで済むとの見方もある。《共同通信》

【ヨルダン・フセイン国王】領空侵犯は武力で阻止

アンマンからの報道によると、ヨルダンのフセイン国王は19日の記者会見で、湾岸戦争の交戦国に対して一時的な停戦を呼び掛けるとともに、具体的な国名は挙げなかったが、いずれの側であろうと、「領空侵犯に対してはできることは何でもやる」と述べ、今後予想される「イスラエルの対イラク報復などで領空侵犯があれば武力で阻止するとの姿勢を開戦後、初めて明確に示した。

フセイン国王の発言はイスラエル、イラク両国に挟まれ、国内に親イラクの多数のパレスチナ人を抱える同国の複雑な立場を反映したものだが、同時にイスラエルの報復行動に対する事前警告ともなっている。イスラエルが報復を強行すれば、湾岸戦争がヨルダンをも巻き込んだ中東戦争に拡大する要因がまた一つ増えることになる。

同国王はイスラエル攻撃でヨルダン領空を通過した可能性があるイラクのミサイル「スカッド」については「わが国にはミサイル探知の能力はなく、(領空侵犯があったか)否定も肯定もできない」とポべた。

ヨルダンは19日にはパレスチナ過激派やイスラム原理主義諸派の勢力が強い議会が「多国籍軍側の権益を攻撃せよ」と呼び掛けるなど、次第にイラク寄りの立場を鮮明にしてきている。《共同通信》



1月19日のできごと