平成720日目

平成2年12月28日(金)

1990/12/28

【巨人・斎藤雅樹投手】89%増でサイン

セ・リーグの最優秀選手に輝いた巨人の斎藤雅樹投手(25)は28日、東京・内神田の球団事務所で2度目の契約更改交渉に臨み、4440万円から約89%増の年俸8400万円で来季の契約を終えた。巨人では今回の契約にあたって同投手の2年連続20勝、最多勝、防御率1位のタイトルなどを再検討。提示額を前回(4日)より一気に900万円もアップさせた。

「これほどの大幅な上積みは異例」(湯浅球団代表)という提示額に、斎藤は「やっと妥当な数字になった」と納得の表情。急成長の2年間で約7000万円も昇給したことについて「すごいと思う」と評価した。《共同通信》




【社会党・土井たか子委員長】連合・山岸会長と会談

土井委員長、山口書記長ら社会党首脳と連合の山岸会長が28日昼、都内のホテルで食事を共にしながら会談した。消費税の緊急是正をめぐる社会党の対応に不満を強めている連合の申し入れによるもので、社会党側は「食料品の前段階非課税化を含めず、減税額も小さい自民党の部分是正案には応じられなかった」などと経過を説明、理解を求める。

社会党は14日の税制問題両院合同協議会の席上、自民党案が消費税の逆進性緩和のための非課税措置を教育費や小売段階の食料品などに限定していたことに反発。与野党間で大筋の合意ができていた簡易課税制度の是正などについても、「政府が改正案を提出すべきだ」と主張したため協議がまとまらず、1991年度予算での緊急是正は見送りとなった。

これに対して連合は山岸氏が「非常識、無責任な対応だ」と指摘、厳しく批判していた。《共同通信》

【海部俊樹首相】内閣改造繰り上げへ

海部首相は28日夕、首相官邸で自民党の小沢幹事長と会談し、内閣改造・党役員人事を29日に行うとの決断を示した。

首相は平成3年度予算編成が事実上終了したことと、政治改革基本要綱が党議決定され、野党党首との会談も終えたことなどを踏まえ「年内に予定されていた当面の懸案が解決した」と説明、人心一新のため29日の改造断行の意向を伝え、小沢氏も了承した。

首相は人事の骨格として小沢氏、加藤政調会長、西岡総務会長の自民党三役、橋本蔵相、坂本官房長官の留任、ロッキード、リクルート関係議員の入閣見送りの基本方針で調整に入ったが、西岡氏の留任に対し、出身の宮沢派が猛反発、西岡氏を同派から除名。加藤紘一元防衛庁長官との交代を正式に要請するなど早くも難航している。《共同通信》

【政界メモ】宇宙飛行並みの浮揚力を

○…海部首相は28日、首相官邸で、ソ連のロケットに乗り込み日本人初の宇宙飛行に成功した東京放送(TBS)の秋山豊寛記者の訪問を受け、「宇宙讃歌」と題するイラストをプレゼントされた。

「やはり地球は青かった。(地球を囲む)空気層の薄さがきれいでした」との報告をうなずきながら聞いていた首相だが、同記者が「来春のゴルバチョフ大統領来日、北方領土問題解決の雰囲気づくりに役立てば」と言うとすかさず「宇宙からやけど(ソ連人少年の治療)まで幅広く応援してよ」。大統領来日を宇宙飛行並みに成功させて、政権に浮揚力をつけたい気持ちをにじませていた。

○…永田町近くのホテルのレストランで社会党、連合幹部の昼食会が開かれた。レストランの薄暗い雰囲気に、社会党の田辺副委員長が「ここは政権を取る時の密室の場所だな」と言ったのがきっかけで、話は社会党内閣論に。

「連合の山岸会長は土井内閣の副総理、山田事務局長が蔵相で、山口社会党書記長は頭を下げないから官房長官。さて防衛庁長官は難しいなあ」と田辺氏が言えば、山岸氏は「陸士出身(久保同党副委員長ら)がいる」と応じるなど会話は大いに弾んだ。正月までまだ間があるというのに、早くも“初夢”に浮かされているのかも。《共同通信》




12月28日のできごと