平成709日目

1990/12/17

この日のできごと(何の日)

【海部俊樹首相】内閣改造は「予算編成後」

海部首相は17日昼、国会内で開かれた政府、自民党首脳会議で「予算編成など当面の課題の処理に全力を挙げてほしい。予算編成は国民生活上、欠くべからざるものであり、一段と努力してほしい」と指示した。これに対し小沢幹事長は「首相の意向に沿って党執行部としても全力で取り組みたい」と答え、了承した。

首相発言は、党側が強く求めている内閣改造・党役員人事を行うとしても24日に予定されている平成三年度予算大蔵原案内示前の20日すぎごろではなく、政府予算案決定後の年末以降になることを示唆したものとみられる。

首相はこのところ懸案処理優先、特に予算編成を重視しており、内閣改造の時期については予算編成のめどがついた段階で決断するものと受け取られている。このため予算の焦点となる生活関連重点化枠2000億円の配分問題の決着時期とも絡んでくるが、自民党としては19日までにこの作業を終え、21日に決定したい考えだ。

小沢氏は2000億円配分問題の進展状況を見た上で、首相と会談し、党内各派事務総長からの意見聴取を受け、首相に年内改造が党内の大勢であることを伝えるほか予算編成の進み具合、政治改革基本要綱の党議決定の見通しなどを説明、首相の判断を求める。このため18日前後とみられていた会談はややずれ込む可能性も出てきた。《共同通信》

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【福井県警】中学校トイレ火災で男子生徒2人を補導

12月6日未明に鯖江市の鯖江中で3階の女子便所が焼けた火事で、鯖江署は17日、同校3年の男子生徒2人を失火などの疑いで検挙、補導した。調べによると2人は6日午前0時半ごろ家を抜け出し自転車で町をぶらついていたが、同3時ごろ、女子便所見たさの好奇心から学校へ行き、1階の用務員室かのガラス窓を破って校舎に侵入。3階の女子便所に入り、持っていたライターを明かりに中を物色、汚物入れの中のものに火をつけた疑い。《福井新聞》

【政府】一両日中に対ソ支援決定

海部首相は17日夕、国会内で中山外相、橋本蔵相、坂本官房長官の3閣僚と対ソ緊急支援問題について協議し、一両日中にも決定できるよう、政府部内の早急な調整を指示した。これを受けて事務当局は、外務省の小和田外務審議官と兵藤欧亜局長が食料援助など支援の態様や方法、意義付けについて検討するなど詰めの作業に入った。

政府は、補正予算が同日成立し新たな補正は組めない上、来年度予算では緊急援助として間に合わないことから、5億円相当の医薬品贈与に加え①食料援助として2億ドル程度の輸出入銀行融資②民間協力呼び掛けーの二本立てで実施する方針だ。

対ソ支援問題については、同日昼の政府与党首脳会議でも取り上げられ、村岡自民党国対委員長が18日、自社公民四党が与野党共同の対ソ支援実施要請を坂本官房長官に一行う考えを表明したのをはじ一め、党側から早急な詰めを求める意見が出された。《共同通信》

【イラク】米の日時設定を拒否

国営イラク通信によると、イラク革命評議会とバース党が、17日、フセイン大統領を議長に合同会議を開き、「米国の一方的な直接対話の日時設定を拒否し、クウェートは放棄しない」とする声明を発表した。しかし直接対話そのものを拒否するとは述べていない。

イラク側は既に、17日に予定していたアジズ外相の訪米を取りやめており、これは正式に米の提案した日時を拒否したもの。

ブッシュ大統領が提案した米・イラク直接対話構想は、双方の外相が相手国をいつ訪問するかで対立した。米側が、ベーカー国務長官のバグダッド入りの日時を今月20−23日のいずれかか、1月3日とするよう求めたのに対し、イラク側は1月12日を提案。

米側は「1月12日では国連決議のイラク軍撤退の猶予期限の1月15日まであまりにも時間がない」と拒否したため、イラクは「元首のフセイン大統領がベーカー長官を受け入れる日はイラクに決定権がある」と主張していた。

声明は「われわれは平和と、そのための対話を望む。また正当性を尊重し、紛争における国際法の適用を求める。しかし屈服は拒否する」と米主導の対話を明確に拒んでいる。

しかしこの声明では同時に、平和的解決のための対話を望むと明確に述べており、イラクとしてはその足掛かりとして米の提案実現に前向きの姿勢を示している。

日時決定でイラクがこだわっている背景には、米国の高圧的な態度にはっきりと抵抗し、対話が実現した際にも米国ペースにのみ込まれまいとする主導権争いの側面が強いとみられる。《共同通信》



12月17日 その日のできごと(何の日)