平成610日目
1990/09/09
この日のできごと(何の日)
【米ソ首脳会談】
ペルシャ湾危機を中心に協議したブッシュ米大統領とゴルバチョフ・ソ連大統領による米ソ首脳会談が9日午前10時すぎから、昼食を挟み2回計5時間にわたり、ヘルシンキのフィンランド大統領宮殿で行われた。
米ソ両国は会談終了後に共同声明を発表①イラク軍のクウェートからの無条件撤退②外国人人質の解放③クウェート正統政府の復帰、をフセイン大統領に要求した。
また会談を終えた両首脳は直ちに共同記者会見に臨み、ブッシュ大統領は、安全保障が確立されるまで米軍をペルシャ湾地域に駐留させると言明、「イラクが国連安保理の決議を順守することによってのみ平和的解決が可能になる」と述べた。
またゴルバチョフ大統領は現在イラクに駐留する150人のソ連軍事顧問団について、徐々に削減していくと述べた。
共同声明はまた、人道的条件の下でイラクおよびクウェートが食料を輸入することを認める考えを明らかにしている。
両首脳は共同声明で、イラクのクウェート侵攻を「許されるべきでない」と強く非難、国連決議の目標が達成された場合、湾岸地域の「平和と安定」を推進するための「地域安全保障諸機構」をつくり出すため、地域内外の各国と協議するよう米ソ外相に指示したことを明らかにした。
ブッシュ大統領は会見で、焦点の一つである米軍の軍事力行使について、湾岸危機解決のための軍事的選択に関しては会談で検討しなかったと述べ、ゴルバチョフ大統領と武力行使をめぐっては話し合わなかったことを明らかにした。
対イラク制裁では、経済制裁の完全実施を行うため米ソが「個別に、また共同」で努力するとし、世界各国にも制裁厳守を呼び掛けた。食料の供給については人道的な理由により必要なものかどうかを「退切な国際諸機関により厳密に監視すべき」との点で一致したとしている。《共同通信》
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【オリックス・門田博光選手】逆転、満塁、サヨナラ本塁打
西武11−13オリックス◇9日◇西宮
すさまじい打撃戦のフィナーレは門田の逆転満塁サヨナラ本塁打–。
同点の九回表に秋山の3ランなどで西武が4点を勝ち越し、勝負は決まったかのように見えた。ところがその裏、オリックスは一死から中島が左翼席へ11号。その後、四球、安打、四球で満塁とし、佐藤和が中前適時打して2点差に迫った。そして門田。鹿取の1−2後のシュートを中堅右へ打ち込んだ。この日2本目の劇的な29号満塁弾だった。
オリックスは序盤に渡辺久から奪った4本を含めて7アーチ。西武はデストラーデ、秋山に各2本。計11本塁打の乱戦だった。《共同通信》
【オリックス・上田利治監督】監督通算1000勝
オリックスの上田利治監督(53)は8日、西宮球場で行われた西武24回戦の13−11の勝利で、監督として通算1000勝をマークした。
初勝利は当時の阪急の監督に初めて就任した1974年、開幕から4試合目となる4月9日の日本ハム1回戦(熊本)で記録。監督での1000勝は、過去に鶴岡一人、三原脩、藤本定義、水原茂、西本幸雄、別当薫、川上哲治の7人がマークしており、上田監督は8人目となる。《共同通信》
【全米テニス】
テニスの全米オープン最終日は9日、ニューヨークのナショナルテニスセンターで男子シングルス決勝を行い、19歳28日の新鋭、ピート・サンプラス(米国)がアンドレ・アガシ(米国)に6−4、6−3、6−2で快勝した。サンプラスは今大会の最年少優勝記録を100年ぶり更新し、四大大会初制覇、賞金35万ドル(約4900万円)を獲得した。
ことしのクランドスラム大会は全4戦を終了、男子が5年ぶり、女子が9年ぶりにそれぞれ異なったチャンピオンが誕生した。サンプラスは持ち前の強いサービスの威力を十分に発揮して全サービスゲームをキープ。グラウンドストロークでも強打のアガンを上回り、相手につけ入るスキを与えない完勝だった。《共同通信》
【大相撲秋場所】初日
大相撲秋場所初日(9日・両国国技館)新横綱旭富士は万全の取り口で横綱第1戦を白星で飾ったが、横綱北勝海に早くも土がつく波乱の幕開けとなった。旭富士は再小結陣岳に右四つ、寄りの速攻で快勝。だが北勝海は、22歳の新小結琴錦を攻め切れず、逆に寄り倒されて手痛い黒星の滑り出しとなった。
3大関は順当勝ち。小錦は突き、押し相撲の春日富士を捕まえて寄り切り、北天佑は初顔合わせの貴ノ浜改め豊ノ海を寄り切った。かど番脱出を目指す休場明けの霧島も力強い取り口で琴ケ梅を下した。注目の新入幕、若花田はベテラン花ノ国に押し倒されて黒星のスタート。弟の東十両2枚目、貴花田も小城ノ花に寄り倒された。《共同通信》