平成609日目

平成2年9月8日(土)

1990/09/08

【セ・リーグ】巨人(藤田元司監督)2年連続26度目の優勝

巨人が8日、プロ野球セントラル・リーグ公式戦の優勝を決めた。昨年に続き26度目、1リーグ時代からの通算で35度目を数えた。東京ドームでのヤクルト戦にサヨナラ勝ちした巨人は残り16試合に全敗しても78勝52敗、勝率6割を確保。大洋に敗れた2位広島が残り21試合に全勝した場合の77勝53敗1分け、勝率5割9分2厘を上回ることが決定した。

巨人は1964年に南海(現ダイエー)が記録した9月19日を10日もしのぐ史上最も早い“スピード優勝”。同時に、セ・リーグで79、80年を制した広島以来の連覇も10年ぶりに実現した。巨人ナインは88年に開場した東京ドームで初めて藤田監督を胴上げ。10月20日からの日本シリーズでパ・リーグ優勝チームと対戦することになった。

巨人・藤田監督「去年よりことしの方がうれしい。勝ったという実感がしっかりある。去年はしゃにむに走ったが、ことしは腰を落ち着けて戦えた。投手中心にチームを作り、(攻撃では)前半駒田が働き、後半はそれぞれが持ち味を出した結果だ。最後は吉村が底力を示した。日本シリーズでは何としても西武を倒して、もう一度日本一になりたい」《共同通信》




【全米テニス女子単】ガブリエラ・サバティーニ選手、初優勝

テニスの全米オープン第13日は8日、ニューヨークのナショナルテニスセンターで女子シングルス決勝などを行い、女子は第5シードのガブリエラ・サバチーニ(アルゼンチン)が6-2、7-6で、3連覇を目指した第1シードのシュテフィ・グラフ(西ドイツ)に快勝し、四大大会初優勝。賞金35万ドル(約4900万円)を獲得した。

アルゼンチン選手の四大大会優勝は、1977年の全米オープン男子のギエルモ・ビラス以来で、女子では初。全豪の覇者、グラフが敗れ、ことしの四大大会優勝者は1981年以来、9年ぶりにすべて異なる顔触れとなった。

サバチーニは第1セット、いきなり4ゲームを連取して主導権を握り、その後も力強いグラウンドストロークに、最近身につけたサーブ・アンド・ボレーを交えてグラフを圧倒。グラフとの22戦目で初のストレート勝ちを収めた。《共同通信》

【海部俊樹首相】「平成の改新」目指す

海部首相は8日午後、静岡県伊東市で開かれた自民党全国研修会で、今後の中投稿献策の在り方などについて講演し、見解を表明した。この中で首相は国連の平和努力を支援するための「国際平和協力法」(仮称)の制定などを通じて「日本の外交の“平成の改新”を目指す」と述べるなど、新たな外交政策展開に積極的な姿勢を示した。

またシュワルナゼ・ソ連外相との会談で北方領土問題をめぐり「外相発言からも(ソ連の姿勢に)少しは変化が見られる」との感触を受けたことを明らかにした上で、来年4月のゴルバチョフ大統領の初来日を「領土問題解決の端緒にしたい」と改めて強調した。

首相は今回の中東紛争を契機にこれまでの日本の「復興途上外交」は転換を迫られていると述べ「協力法」については①国連の平和維持行為への協力の立場に立つ②戦闘行動に武力で参加するものではない③通信、輸送、医療といった非軍事的分野での海外への要員派遣–を主な内容としたいとの意向を表明した。

同時に首相は「日本が汗を流して支援するために何ができるか、すべての国民に訴えたい」とし、与野党を含めた広範な議論を求めた。《共同通信》

【米・ブッシュ大統領】フィンランド・コイビスト大統領と会談

米ソ緊急首脳会談のためヘルシンキ入りしたブッシュ米大統領は8日午後、コイビスト・フィンランド大統領と昼食を共にしながら①ペルシャ湾岸情勢②ソ連情勢―を中心に協議した。

フィンランド大統領府スポークスマンによると、湾岸情勢で、同大統領は対イラク経済制裁など国連安全保障理事会決議の完全履行の必要性で一致。イラクに対する人道的食料供給をどう取り扱っていくかについても意見を交換した。湾岸での武力衝突の可能性などについては特に議論はなかったという。

またソ連情勢では、コイビスト大統領がフィンランドとソ連の長年にわたる協力関係の経験を説明、ソ連経済改革に西側がどう協力していくべきかを話し合った。《共同通信》

【イラク・フセイン大統領】米ソ会談に左右されぬ

フセイン・イラク大統領は8日夜(日本時間9日未明)、ラジオ、テレビを通じてヘルシンキでの米ソ首脳会談に臨む両国大統領に向けたメッセージを発表、イラクがクウェートから撤退する意思のないことを改めて強調するとともに、米ソ会談の結論には左右されないとの姿勢を示した。

この中でフセイン大統領は「良いことであれ悪いことであれ、あなた方がヘルシンキで決めることを全世界が注目して待っている。しかしアラブは一つであり、クウェートはかつてイラクのものだった。クウェートを8月2日以前の状態に戻そうとする試みは無益である」と述べ、イラクがクウェート併合を続けるとの原則的立場を明らかにした。

フセイン大統領はさらに、クウェートの歴史的な経緯を説明したうえで「アラブ諸国は一つの過去を持っている。アラブ諸国は一つの国家になることを望んでいる。アラブ諸国は独力で自分の問題を解決する能力を持っているし、あなた方を含めた外国人には何かを決めることはできない」とし、イラクは米ソ首脳会談の結論には左右されないとの姿勢を強調した。

大統領は最後に「私はあなた方のいずれにも呼び掛けはしない。私は神に頼っている。ブッシュ大統領はイラクに戦争を仕掛けることによってその地位を低めるべきではない。イラクは米ソのどちらの国も侵略していない。イラク国民は勝利するだろう」と述べた。《共同通信》




9月8日のできごと