平成589日目

1990/08/19

この日のできごと(何の日)

【イラク・フセイン大統領】人質は戦争回避の手段

イラクのフセイン大統領は19日午後7時(日本時間20日午前0時)から、イラク国営放送を通じて「外国人の家族の皆さんへ」と題した声明を発表し、イラクとクウェートに人々が残されている国々と突っ込んだ「対話」をすることを呼び掛けフセイン大統領は、戦争が起これば双方に数万人の死者が出ると述べ、在留外国人を出国せないのは、戦争を避けるためである、とイラク側の立場を説明した。

この声明では「対話」という言葉をイラク側が初めて持ち出している点が注目されるが、然として強硬な姿勢を脚していない。またフセイン大統領は、ブッシュ米大統領が、米軍をペルシャ湾地域から撤退させると書面で明白な形で確約し、イラクを攻撃しないと約束した上、対イラク経済制裁を解除すれば、イラク側は「人質」を解放すると提案した。

また、このブッシュ大統領の約束は、「米軍の配備にかかった時間を超えず、決められた日程に沿って行う」ことを国連安保理が保証することが必要だとしている。加えてフセイン大統領は、ベルシャ湾の危機が終わるまで外国人は拘束される、と重ねて強調した。《共同通信》

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【米政府】人質解放のイラク提案を拒否

イラクは19日、サウジアラビアに派遣された米軍など外国軍の撤退をイラク、クウェートにいる外国人の出国許可の条件として提案、米政府はこれを拒否し、ブッシュ大統領は対イラク制裁の完全実施を目的とした新たな措置を含めた今後の対応策協議のため国家安全保障会議を招集した。《共同通信》

【東京・銀座】雪だるま登場

北海道倶知安町の町おこしグループが19日、ニセコの本物の雪を使い東京・銀座に高さ4メートルの巨大な雪だるまを10時間かけて作り「真夏に雪があってもええんじゃないかい」と雪を使って町をPRした。この日、東京の正午の気温は28.8度。通行人は足を止め、納涼雪だるまの出現に歓声を上げた。《共同通信》

【東ドイツ】社民党が連立政権離脱

東ドイツ社会民主党(SPD)は19日、議員団総会でデメジエール首相の大連立政権から自党の閣僚を引き揚げ連立を解消することを決定しデメジエール政権は少数内閣に転落した。

これにより、キリスト教民主同盟など残る連立与党は人民議会で過半数の議席を割るとともに西ドイツとの政治統合条約(第二国家条約)の批准に必要な3分の2以上の安定多数も失った。

デメジエール首相はコール西ドイツ首相の同意のうえで①8月中の統一条約の調印②9月12日の六カ国外相会議③10月14日の東ドイツ州議会選挙―の三段階を経て東ドイツが西ドイツに編入される統一のシナリオを描いていたが、大連立の崩壊でこの手順は大幅に狂うことになった。

SPDは22日の人民議会に9月12日を期しての西ドイツへの編入を内容とする決議案を提出することにしており、東西ドイツの統一は東ドイツ国内の政治・経済上の混迷から大幅に早まる可能性も強まっている。

ティールゼ党首は統一条約を結んで西ドイツに編入する手順を依然として支持すると述べ、SPDの要求が入れられれば賛成に回ることを明らかにした。デメジエール首相はSPDの政権離脱決定は国民に対する責任の放棄だと批判したが、20日から再開される統一条約交渉に関連してSPDとの話し合いの用意があることを明らかにした。《共同通信》



8月19日 その日のできごと(何の日)