平成317日目

平成元年11月20日(月)

1989/11/20

【社会党・土井たか子委員長】連合政権下で日韓条約を容認

社会党の土井委員長は20日収録されたNHKインタビューで、野党連合政権下では日米安保条約と同様、日韓基本条約の存続容認の意向を表明した。日韓条約存続については山口書記長が意向表明しているが、土井氏の言及は初めて。

インタビューの中で土井氏は(1)二国間の信頼を問題にしていかなければならないわけだから、条約をお互い(の国)が順守することが義務になる(2)憲法(の条約順守義務)から考えて基軸を外すことはできないーと述べ、護憲の立場から存続を容認した。さらに土井氏は「(締結の時に)反対したから、後で拒否し続けて問題にしないということでは政治は動かない」と述べた。《共同通信》




【近鉄・村田辰美投手】大洋へ

近鉄・村田辰美投手(37)の大洋への移籍が20日、両球団から発表された。投手陣の若返りを図る近鉄は、ベテラン左腕の村田を来季の構想から外していたが、本人の現役生活を続けたいとの希望が強いため、投手力強化を最大の補強ポイントにする大洋との間で金銭トレードを成立させた。

村田は1975年、三菱自動車川崎から近鉄に入団。プロ入り15年目の今季は4勝(6敗)にとどまったが、86年には14勝、昨季は10勝をマークするなど変則フォームからのクセ球で活躍していた。通算成績は85勝90敗。

【プロ野球】中日、西武トレード発表

中日、西武両球団は20日、中日の大宮竜男捕手(35)=178センチ、84キロ、右投げ右打ち=、宮下昌己投手(24)=186センチ、86キロ、右投げ右打ち=と、西武の広橋公寿内野手(32)181センチ、74キロ、右投げ右打ち=、小川宗直投手(27)=178センチ、82キロ、左投げ左打ち=の二対二の交換トレードが成立したと発表した。

中日は右打ちの内野手と左腕投手を、西武は伊東に次ぐ捕手と速球投手を求めて交渉、この日までに合意した。《共同通信》

【韓国】竹島に気象観測装置

日韓両国が互いに領有権を主張している竹島(韓国名、独島)にこのほど韓国側が太陽電池を使った気象自動観測装置を設置、既に観測を始めていることが20日明らかになった。

聯合通信によると、気象観測装置を設置したのは政府出資機関、動力資源研究所の呉正茂博士の研究チーム。科学技術庁の特定研究課題として竹島東島の南端、海抜50メートル地点に観測装置を設置した。同通信は、韓日間の領土問題になっている島だけに「設置は相当な意味をもっている」と指摘している。《共同通信》

【チェコスロバキア】デモ拡大

民主化要求の大衆行動が急速に拡大しているチェコスロバキアの首都プラハで20日夕、この20年間で最大規模の20万人がヤケシュ共産党書記長の退陣や自由選挙の早期実施を要求して中心部をデモ行進した。国営テレビ放送もこのデモの模様を伝えた。首都での反政府抗議行動は17日以来4日連続で、デモは地方都市にも波及しつつある。

最近のチェコスロバキア情勢は、10月にホーネッカー議長を辞任に追い込んだ東ドイツでの民主化要求の動きを踏襲する形で展開しており、チェコスロバキア共産党指導部は事態収拾に有効な手立てを打ち出せないまま、対応に苦慮している。

こうしたチェコ情勢の急変を背景に、東ドイツのクレンツ社会主義統一党書記長は同日、翌21日に予定していたプラハ訪問を延期した。《共同通信》

【ルーマニア・チャウシェスク書記長】東欧の改革の動きを批判

チャウシェスク書記長(大統領)の独裁が続くルーマニア共産党の第14回党大会が20日午前9時(日本時間午後4時)からブカレストの党大会ホールで始まった。

大会は冒頭から異様な“チャウシェスク・コール”に包まれ、5時間に及んだ基調演説の中で書記長は、まず東欧諸国で広がってきている経済の自由化に反対の意思を表明した。さらに「党の役割に関する誤った観念には改めて触れることはしない」と述べ、名指しは避けながらも改革先進国のハンガリー、ポーランドを間接的に批判、ルーマニアは党の指導を逆に強化すると言明した。また書記長は外資に頼らない自立した経済政策を貫く姿勢を強調した。

20日までの大会では、今後五年間の経済・社会発展計画と2010年までの長期政策路線を決定する。大会がチャウシェスク氏を「書記長に再選するのは確実で、東欧におけるルーマニアの“独自路線”を強く打ち出すことになりそうだ。《共同通信》

【政界メモ】笑いながら解散否定

○…海部首相は20日、多忙なスケジュールの合間を縫って、官邸内で地元後援会や藤本官房副長官、稲村利幸衆院議員らとの写真撮影に追われた。「写真を撮られる機会が多いですね」と記者団が声を掛けると「多くなった、多くなった」と思わずニコニコ。

このところ、官邸にはポスター用写真を撮りに来る国会議員や地方議員が多いだけに、さらに記者団が衆院解散を念頭に「これだけ写真撮影が多いと、選挙が近いという感じだが」と水を向けるや首相、慌てて「選挙は関係ありません。(選挙よりは)あくまで政策。全く考えていません」と、目は笑いながらも打ち消しに躍起だった。

○…自民党の小沢幹事長はこの日昼すぎの政府与党首脳会議を終えた後、晴れ上がった陽気に誘われたのか、官邸から国会に直行せず、同行記者団に「外を歩こう」と一声掛けると国会周辺をしばし散歩した。

衆院横の色付いたイチョウを見ながら「イチョウがきれいでいいなあ。寒さが厳しいと色が良くなるんだ」。記者団が「イチョウがなぜいいのか」と質問すると「散りぎわがいいんだ。花は桜木、男は武士って言うだろう」と、盛んに散りぎわを強調。すかさず「散りぎわとは解散絡みの話では」とたたみかけると、さすがにこれには沈黙。本心は明かさないぞ、とばかりにただ苦笑い。《共同通信》




11月20日のできごと