平成953日目

1991/08/18

この日のできごと(何の日)

【自民党・小渕恵三幹事長】中国・朱鎔基副首相と会談

中国を訪問していた自民党の小渕幹事長は18日、北京市の中南海で朱鎔基副首相と会談した。 会談は小渕幹事長同行の自民党議員団の発言も交えながら中国の経済問題などを中心に進み、「三角債」(企業間の連鎖的不良債務)の整理を担当する朱鎔基副首相は「国営企業の改善に全力を挙げたい」と強調し、「外部の行政介入をできるだけ排除し、自己管理のメカニズムを高めたい」と国営企業の改革に意欲を示した。

小渕幹事長は18日夜、成田着の全日空機で帰国した。《読売新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【東京都新庁舎】見学者100万人突破

日本一のノッポビル、東京・西新宿の新都庁(高さ243メートル)45階の展望室を訪れた見学者が18日、100万人を突破した。今年4月のオープンから140日目で、それまで日本一だった池袋のサンシャイン60の100万人台乗せより4日遅かった。《共同通信》

【イタリア】アルバニア難民の送還終了

イタリア内務省によると、強制送還に最後まで抵抗していた2267人のアルバニア人難民の本国送還が18日終了した。

イタリア南部のバーリに今月8日、アルバニアからの難民約2万人が殺到。このうち1万7500人は、17日までに本国へ強制送還された。残る2267人は送還を強硬に拒否。イタリア当局は一時滞在を認め、14か所の収容所に分散させた。しかし、17日朝から全国の警察を動員してこれら難民を11か所の空港に集め、強制送還を開始した。

内務省は、これらの難民のうち788人のアルバニア軍脱走兵については、アルバニアから訴追しないとの保証を得たとしているが、イタリアのANSA通信によると、アルバニア憲兵隊当局者は脱走兵を裁判にかけると述べており、18日にティラナに到着した脱走兵らは軍用トラックでどこかへ連行された。

イタリア内務省によると、同国内にはまだ154人のアルバニア人難民が残っているが大半は病人と子供だという。

イタリアは15日、難民のうち強制送還を拒否する強硬派の滞在を許可するとしていたが、アルバニア政府の同意を得て、今回の全員送還を実施したという。《読売新聞》

【ゴルフ・尾崎将司選手】通算70勝

ジャンボ尾崎70勝、岡本綾子50勝—日本プロゴルフ界の最も頼れる男女のエースが、18日、それぞれ区切りとなる記念の勝利を達成した。

尾崎将司は第59回日本プロを制し、宮本留吉、戸田藤一郎、林由郎、中村寅吉の大先輩と肩を並べるこの大会通算4度目(2年ぶり)のV。最終日は日本最少スコアタイの11アンダーと、いかにも尾崎らしい勝ちっぷり。

軽井沢の東急女子オープンで勝った岡本綾子は国内では4月のヤマハカップに続く“2戦連続”のVで、50勝の中には海外での17勝が含まれる。《読売新聞》

男子の日本プロ選手権は、1万6000人を超す観衆を集めた快晴の栃木市のプレステージCC(パー72)で最終ラウンドが行われ、尾崎将司が大逆転で賞金1800万円を獲得するとともに、自らの最多勝記録を70(うち海外1勝)に伸ばした。

首位と3打差でスタートした尾崎将司は、ボギーなしの1イーグル、9バーディー61ラウンド最少スコアタイ記録。通算5アンダーにして2位の渡辺司に6打差をつけた。昨年8月のKBCオーガスタ以来の勝利。プロ初勝利を目指した森茂則は大崩れして17位に終わった。《読売新聞》

【ゴルフ・岡本綾子選手】通算50勝

女子の軽井沢72東急女子オープンは18日、長野県
の軽井沢72ゴルフ場・入山コース(パー72)で最終ラウンドが行われ、2日目に単独首位に建っていた岡本綾子が69で回り、通算6アンダーの210で優勝、賞金720万円を獲得した。

2位の山崎千佳代に2打差の3アンダーでスタートした岡本は前半で一時並ばれたが、ボギーなしの3パーディーと着実にスコアをアップ、寺沢範美をはじめ、森口祐子、山崎を2打差で振り切った。《読売新聞》

【自民党・宮澤喜一元副総理】政権構想まとめる

10月末の自民党総裁選出馬に強い意欲を表明している宮澤喜一・元副総理は18日までに総裁選に向けた政権構想をまとめた。それによると「ここ数年の国内政治は日本の将来についての大きな政策に本格的に取り組む姿勢に欠けていた」として「海部政治」を批判。その上で「(自らの政治的)経験を戦後最大の転換点を迎えた日本の政治の上で生かしたい」と述べ、政権担当の意欲を鮮明にしている。

具体的な政策目標としては①世界史的視点を持った政治②社会的公正の実現などを掲げ、とくに国際貢献では国連平和維持活動(PKO)への自衛隊参加のための自衛隊法改正、将来の常設国連軍への参加などを提唱している。

「ポスト海部」をうかがう実力者の中で政権構想をまとめたのは宮澤氏が初めて。「政権構想は21世紀へのグランド・デザイン」を描く必要を強調。「21世紀国家」の国内政治の理念として「平和」「自由」「繁栄」「公正」の4つをあげている。

国際的な役割については、新世界秩序形成に向けて「発言し行動する日本」をうたい、具体的には①海外の自然災害被災救援への自衛隊派遣②国連中心外交の展開にあたって、自衛隊が積極的役割を果たす―などを提唱。さらにグローバルな責任を共有する日米関係の構築、東アジア地域に対する社会資本拡大と政府開発援助(ODA)の見直しなどを主張している。

また、とくに「社会的公正」に関連して、「バブル経済」による資産格差が社会の平等を損なったと厳しく批判。健全な経済活動の回復の必要を力説している。政治改革については「政治に金がかかり過ぎる現状を改めることは緊急の課題」と強調している。《読売新聞》



8月18日 その日のできごと(何の日)