平成951日目

平成3年8月16日(金)

1991/08/16

【自民党・渡辺美智雄元政調会長】“証券不祥事”第三者機関設置に否定的

自民党の渡辺美智雄・元政調会長は16日、福岡市内のホテルで記者会見し、証券・金融不祥事の再発防止のための検査・監視機関について、「私は大蔵省の中にあってもいいと思う。あまりばかでかいものは必要ない」と述べ、大蔵省から独立した第三者機関を設置することには否定的な考えを示すとともに、この問題に関する審議会を作り、専門家の議論を踏まえ慎重に取り組む必要性を強調した。さらに証券会社の売買手数料を大口に限って自由化することに前向きな見解を示した。

渡辺氏は、検査・監視機関のあり方について、①検査の結果が行政に反映されなければならない②必要にして最小限で十分な検査体制が望ましい―などと指摘。ただ、同時に、「大蔵省が自前で検査をやるにしても屋上屋を重ねるのはどうか。審議会でも作り、年内いっぱいかけて検討したらいい」と述べた。

さらに渡辺氏は、証券会社のもうけ過ぎや損失補てんの原資となったとして批判の強い株式売買の手数料について、「大口取引にはアメリカのように手数料割引でサービスができる、そういうことも考えてもいい」と語った。

証人喚問問題については、「どうしても喚問しなければ事態の解明ができないのであれば、喚問があってもいいが、最初から何が何でも喚問は必要なのか」とし、この問題は当面、衆院予算委員会での審議をにらみながら慎重に対処すべきだとの姿勢を示した。《読売新聞》

【自民党・渡辺美智雄元政調会長】小選挙区制を批判

「政治家が小粒になっちゃう」「私も農協の組合長と同じことを言わなくちゃならない」—。自民党の渡辺美智雄・元政調会長は16日、福岡市内のホテルで講演、自民党が導入を目指す衆院への小選挙区比例代表並立制を批判。返す刀で内閣支持率の高い海部首相を皮肉るなど“ミッチー節”のオクターブを上げた。これまで渡辺氏は選挙制度改革について明確な態度表明を避けてきただけに、この日は反対派の側に一歩踏み込んだ形。

渡辺氏はまず「本当に金がかからなくなるのかと、小選挙区制導入に疑問を提示。その上で「(区割り案では)私の所(の選挙区)は水田地帯ばかりになる。今度はコメ値下げを口にしたり農産物自由化を言ったりすると落選しちゃう。これはいかがなものか」と述べ、小選挙区制導入後に政治家が地域重視に陥ることに懸念を示した。

その一方で「竹下内閣は世論調査の支持率は悪かったが、はたして悪い内閣だったか。何もしなければケガをしない」と、暗に海部続投をけん制した。《読売新聞》

【社会党】11議員が韓国・盧泰愚大統領と会談

訪韓中の「ニューウェーブの会」を中心とする社会党の五十嵐広三氏ら同党の衆参11議員は、16日午前11時から青瓦台(大統領官邸)に盧泰愚大統領を表敬訪問した。社会党の国会議員と韓国大統領の会見は88年、石橋元委員長との間であったが、このように多数で会ったのは初めて。日韓条約を認めるなど社会党の対韓政策転換を韓国側が一応評価したといえ、これまで朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)偏重だった社会党の朝鮮政策の転換が加速するとみられる。《共同通信》



8月16日のできごと