平成955日目

平成3年8月20日(火)

1991/08/20

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【海部俊樹首相】ソ連政変「違憲性濃い」

国会は20日午前9時から、衆院予算委員会を開き、証券・金融不祥事、政治設革問題さらにはゴルバチョフ大統領解任によるソ連の政変などに関する与野党の論戦を再開した。

この中で海部首相は、ソ連情勢について、「現下の情勢は憲法違反の可能性が極めて高い異常な事態と認識している」と述べ、政権交代の合法性に強い疑義を表明した。また、首相は今度の政変でペレストロイカ(立て直し)路線が後退しないように期待を表明するとともに、米国など先進国首脳会議(サミット)参加国と緊密な連携をとりながら、今後の対応を進めていく考えを示した。中山太郎外相は、事態の収拾が明確になるまでは、ソ連への経済、技術「支援には慎重に対処する方針を明らかにした。

初日の午前中は中島源太郎(自民)、山花貞夫(社会)両氏が質問に立った。

海部首相の「憲法違反」発言は、ソ連新政権の承認問題にかかわる政権の合法性に言及することで、ペレストロイカ(立て直し)路線を逸脱しないよう求める狙いがあるとみられる。首相は今後の対応について、「サミット諸国と緊密な連絡をとり、これ以上、懸念が広がらないよう努力したい」と述べ、サミット参加国との連携を強調した。

これに関連して、中山外相は、経済協力、技術支援など今後の対ソ支援について、「ソ連の政治、経済状態は混乱を起こしており、事態の推移を慎重に見守らなくてはならない」と述べた。《読売新聞》

【海部俊樹首相】対ソ支援を全面凍結

海部首相は20日夜、首相官邸で記者会見し、ゴルバチョフ大統領を解任したソ連新政権に対する日本政府の基本認識と今後の対処方針を明らかにした。

この中で首相は、ソ連に対する技術・経済支援について「現在の状態が続くのであれは、いずれの分野の援助も当面停止せざるをえない」と全面凍結の方針を表明。また、ゴルバチョフ大統領の生命、安全に強い懸念を示し、新政権に同大統領の安全確保を強く求めた。

北方領土問題については、4月の日ソ共同声明の線に沿って領土返還を求めていく考えを示し、ソ連側に「国際的約束の順守」を要請した。

首相は、冒頭、ソ連の政変について「民主的な諸原則に基づくプロセスと相入れない動きがあり、日本政府として黙って見逃すことはできない」と述べ、新政権を強い調子で非難。そのうえで「憲法秩序に反する異常な事態で、事実上のクーデターと言っていい」と不当性を強調した。ただ、新政権の承認問題については、なお「推移を見守る必要がある」と明言を避けた。《読売新聞》

【ソ連】政変で25万人が抗議集会

保守派クーデターによるゴルバチョフ大統領失脚から一夜開けた20日、モスクワのロシア共和国最高会議ビルの前で、エリツィン同共和国大統領の呼びかけに応じて市民約5万人が集結、同大統領、先に共産党を離れた改革派のヤコブレフ前大統領顧問らも参加してクーデターへの抗議集会が開かれた。

ソ連第二の都市レニングラードでも同様の集会に約20万人が参加、実権掌握を宣言したヤナーエフ大統領代行ら国家非常事態委員会への反対行動が本格的に展開された。《共同通信》



8月20日のできごと