平成236日目

平成元年8月31日(木)

1989/08/31

【中国・唐家璇公使】偽装難民引き取り「応じる」

外務省の遠藤国連局長は31日、同省に在日中国大使館の唐家璇公使を呼び、ベトナム難民を装い日本に不法入国した中国人の身柄引き取りを求めるとともに、中国南部にあるとされるボートピープルの中継地、中国人の不法出国の実態調査と厳重な取り締まりを申し入れた。

遠藤局長は現在、中国人の不法入国者が86人に上ることを明らかにし、このうち明確に確認した2人のリストを渡し引き取りを要請した。

唐大使は「事実確認の結果、中国公民であれば、前向きに対処する用意がある」と述べ、中国としても確認できれば身柄引き取りに応じる考えを示した。また、この問題を政治問題化せずに実務的に処理していく考えで一致した。《共同通信》




【森山真弓官房長官】「経済難民は強制退去」

森山官房長官は31日の記者会見で、急増するベトナム難民の中に中国人が多く含まれていた問題について「これまでも難民認定の審査をしてきたが(本当の)難民かどうかをさらに厳密にスクリーニング(選別)する」との考えを表明。その上で「難民と認定されなかった者は強制退去措置をとる」と述べ、「経済難民」には厳しい態度で臨むことを強調した。《共同通信》

【社会党】衆院選180人以上擁立を確認

社会党は31日午前中の中央執行委員会に続き中執懇談会を開いて、衆院選での与野党逆転を目指した候補者擁立問題や、それに関連した石橋前位インチ兆の引退表明への対応などを中心に協議した。

この結果、石橋氏が立候補辞退の背景として公明、民社、社民連3党との共闘関係への配慮が足りないと指摘していることを「重い問題として受け止める」との認識で一致。山口書記長が石橋氏の意向を直接聞いた上で真剣に取り組むこととし、具体的対応は三役に一任した。

また衆院選候補者問題では先の全国選対委員長・書記局長会議の「180人以上」擁立の決定を、「実効あるものとすべく全力を挙げていく」(山口氏)ことを改めて確認。そのため複数候補擁立の選挙区など具体的に示した「青写真」を作成するとともに、三役、中執による候補者擁立の推進機関の設置も検討する方針を了承した。《共同通信》

【社会党・土井たか子委員長】「核搭載艦の寄港を禁止」

社会党の土井委員長は31日付のオーストラリア有力視、シドニー・モーニング・ヘラルドとの会見記事の中で、政権を取った場合は、米国の核搭載艦の寄港を禁止する、と言明した。

同紙によると、土井委員長は米国の核持ち込みに当たっては事前協議する点で合意している、と指摘。この合意を実施する時期が来ていると述べ「日本はどの国の核艦船も寄港を認めない」と強調した。

そして、米海軍の北西太平洋からペルシャ湾での作戦能力を否認することになっても、この政策を遂行するつもりであると語ったという。

同紙は核搭載艦船拒否政策は事実上の日米安保の拒否と同じだ、との米外交官のコメントを載せている。《共同通信》

【ヤクルト・広沢克実選手】5年連続100三振

ヤクルト3−4広島◇31日◇広島

広沢が史上初の「5年連続100三振」を記録した。

入団以来、毎年100三振以上を喫し、1976年から79年にかけてミッチェル(日本ハム)のマークした4年連続に並んでいた広沢は、九回に津田から三球三振を奪われ今季ちょうど100個目。不名誉な数字での“タイトルホルダー”となってしまった。

「残り30試合以上あるんだから仕方ないでしょう。われながら情けない。球界に名前を残しちゃったな」。覚悟を決めていた記録とはいえ、さすがに悔しそう。この夜の本塁打で通算99号となり「今度は100本塁打がありますから」と気を取り直すのが精いっぱいで、肩を落としながら帰りのバスに乗り込んでいった。《共同通信》

【皇太后さま】静養終え帰京

18日から栃木県・那須御用邸で静養していた皇太后さまは31日午後4時すぎ、JR原宿駅着の特別列車で帰京された。2週間のご滞在中、邸内を車いすで散策したり、途中から御用邸を訪れた天皇ご一家と一緒に、秋の草花が生い茂る那須のひとときを楽しまれた。《共同通信》

8月31日のできごと