平成198日目

1989/07/24

【宇野宗佑首相】退陣表明

宇野首相(自民党総裁)は24日午前11時すぎに党本部で緊急記者会見し、参院選での自民党の歴史的惨敗について「敗戦の一切の責任は私にある。総理・総裁を辞任することを決意した」と述べ、引責辞任することを表明すると同時に、後継首相は選挙後30日以内に召集される臨時国会で選出してほしいとの意向を示した。

橋本幹事長もこれに先立つ記者会見で「進退は総裁に一任した」と辞任を表明した。

消費税反対、リクルート事件、農政批判などの要素に加え、首相自身の女性問題が敗因の一つであることから、これ以上の政権維持が不可能と判断したためだ。

竹下前首相から政権を引き継いでわずか2ヵ月の短期間で、実績を上げられないまま政権の幕を下ろすことになった。《共同通信》



【野党】統一首相候補擁立へ調整

野党各党は24日、宇野首相の退陣表明について「国民の厳しい審判が下った。国民の信を失った以上辞任は当然」(山口社会党書記長)と受け止め「自民党内の政権たらい回しは許されない。憲政の常道に反する」(土井社会党委員長)と野党への政権移譲を要求、野党の選挙管理内閣による早期の衆院解散・総選挙を求める方針だ。

ただ自民党が野党に政権移譲するとの見方は少なく、むしろ宇野後継の調整を理由に自民党が本格的な臨時国会を先送りし、政権の延命を図っているとの警戒感が強い。社会、公明、民社、社民連の4野党は臨時国会の首相指名選挙に備えて統一候補擁立に向け調整を開始、結束を維持する方針だ。《共同通信》

【自民党・橋本龍太郎幹事長】消費税見直し急ぐ

橋本自民党幹事長と山口社会、市川公明、米沢社民、金子共産の各書記(局)長は24日夕、国会記者会館で合同記者会見し、消費税存廃、臨時国会の召集問題などについて見解を表明した。

橋本幹事長は選挙期間中に公約した消費税の見直しについて「見直しのプロセスをスピードアップしたい。どういう点を政府税調の対象とするかを申し上げる時期を急ぐ必要がある」と述べ、見直し案を早急にまとめ、公表する意向を示した。

これに対し、野党各党書記長は本格的な臨時国会召集を要求、消費税廃止法案の審議と早い時期の解散・総選挙を一致して強く求めた。《共同通信》

【自民党・安倍晋太郎前幹事長】体調回復を誇示

総胆管結石で都内の病院に入院していた自民党の安倍前幹事長が24日、都内の安倍事務所に久しぶりに姿を店体調の回復ぶりを誇示した。くしくもこの火は宇野首相の退陣表明にぶつかり、早速、福田元首相や安倍派の森事務総長らと協議した。

安倍氏は25日に正式に隊員し、宇野首相の後継者選びで竹下派との連携をさらに深め主導権を確保したい意向だ。《共同通信》



7月24日のできごと