平成125日目

平成元年5月12日(金)

1989/05/12

【社会党・山口鶴男書記長】右翼に襲われる

12日午後7時15分ごろ、大津市京町の滋賀会館で開かれていた社会党滋賀県本部主催の次期衆院選立候補予定者の応援集会で、社会党の山口鶴男書記長が演壇に立とうとした際、若い男2人が客席から突然壇上に駆け上がった。

2人は「行くぞ」と声をかけ山口書記長と、壇上にいた今夏の参院選滋賀選挙区から「連合」候補として出馬予定のタレントで前参院議員の中村鋭一さん(59)に傘や素手で殴りかかったが、すぐに同党職員らに取り押さえられ、大津署に傷害などの現行犯で逮捕された。

殴られた中村さんは左まぶたを3センチ切られ、大津市内の病院で手当てを受けた。男の1人に飛びかかられた山口書記長は一瞬首を締められ押し倒されたが、けがはなかった。

襲った2人は右翼団体の構成員を名乗っており、社会党関係者は「民主主義を強く踏みにじるものだ」と、強く非難した。《共同通信》




【伊東正義氏】竹下首相後継を正式辞退

竹下首相退陣後の後継政権づくりに向けた調整を進めている自民党の安倍幹事長は12日午後4時すぎ、党本部で後継候補として最有力視されていた伊東総務会長と会談、受諾を正式に要請したが伊東氏は正式に辞退する意思を伝えた。伊東氏は受諾拒否による党内混乱の責任をとって議員を辞職する決意を周辺に伝えている。

調整を進めている安倍幹事長は同日午後、伊東氏と自民党本部で会談し翻意を促すとともに、続いて開かれた党4役会議でも説得にあたったが、伊東氏は決意を変えなかった。

安倍氏らは13日午後、再度4役会議を開いて説得をすることにしたが、伊東氏は「受けるつもりはない」としており、後継調整は振り出しに戻り、政局は混迷長期化の情勢となった。《共同通信》

【米・ブッシュ大統領】「ソ連封じ込め」を転換

ブッシュ米大統領は12日午後、テキサス州カレッジステーションのテキサス農工大で演説、ブッシュ政権の包括的な対ソ政策を初めて明らかにした。この中で大統領は冷戦以来の「封じ込め政策」を転換、ソ連を国際社会に組み入れることを1990年代の新たな対ソ政策として打ち出した。

この中で大統領はゴルバチョフ書記長のペレストロイカ(改革)路線を評価、その継続と成功を望みながらも「ソ連外交はこれまで変動が激しかった」と警戒心も併せて表明、日本の北方領土返還に中欧および東欧各国の民族自決権の尊重など具体的な行動を求めた。《共同通信》

5月12日のできごと