平成124日目

平成元年5月11日(木)

1989/05/11

【竹下登首相】伊東正義氏に後継を打診

竹下登
https://www.kantei.go.jp/

竹下首相は11日夕、都内のホテルで後継最有力候補となっている自民党の伊東総務会長と約2時間50分にわたって会談、リクルート事件によって結党以来の危機を迎えている党の出直し的改革の方向について意見交換、派閥政治の弊害除去で一致。伊東氏が主張する脱派閥的人事など出直し的改革について基本的な合意に達した。

首相は調整作業が安倍幹事長一任となっていることから非公式な打診にとどめ正式要請は避けたが、両氏は安倍氏から再度会談の要請があった場合は応じることで合意した。《共同通信》




【竹やぶ2億円事件】「脱税した金」

川崎市高津区の竹やぶに現金2億数千万円を放置した東京都大田区の通信販売会社のA社長(46)は11日午後、川崎市内のホテルで事件後初めて記者会見、約1時間にわたり質問に答えた。

会見の冒頭、A社長は「世間の皆さまや現金取得者など関係者に多大な迷惑をかけ、心よりおわび申します」と神妙な表情で陳謝。

金の性格について「切手類の売買で得た金を二十数年前から脱税してためた」と裏金であることを認めた上で「金の性格に嫌気がさして、社会のために役立ててもらおうと思い竹やぶに置いた」と放置の動機について明らかにした。

放置した金額については「数えていないので2億円前後としか分からない」と述べた。説明には常識では理解しにくい面もあるうえ、公式に脱税を認めたことで国税当局も関心を示すなど、事件の余波はまだ続きそうだ。《共同通信》

【リクルート事件】藤波元官房長官を聴取

リクルート事件で東京地検特捜部は11日までに、藤波孝生元官房長官(56)=衆院議員、三重2区=から参考人として事情聴取した。藤波氏はリクルートコスモス株1万2000株を秘書名義で取得、売却益約2500万円を住宅購入資金に使っていたほか、リ社側から計約4000万円の献金を受けていたことが明らかになっている。

政治家本人からの事情聴取は公明党の池田克也衆院議員(52)に次いで2人目。リ事件政界ルートの捜査は、最終局面を迎えた。藤波氏の聴取は中曽根前政権の中枢に手が及んだことを示し、政界に衝撃を与えている。聴取は今月6日に行われたことが関係者の証言で明らかになった。《共同通信》

5月11日のできごと