平成1287日目

平成4年7月17日(金)

1992/07/17

【プロ野球・ジュニアオールスター】MVPに鈴木一朗外野手

‘92ジュニア・オールスターゲームは17日夜、東京ドームで行われ、長打力に勝る全ウエスタンが終盤に力を発揮、競り勝った。エラーで逆転を許したウエスタンは小刻みに追い上げ八回、代打・鈴木のホームランで再逆転。弓長、古里とつないで逃げ切り2連勝。通算成績はウエスタンの17勝10敗4引き分け。最高殊勲選手には決勝ホームランを打った鈴木一朗外野手が選ばれ、賞金100万円を獲得した。(観衆2万2000人)

打撃力で上回るウエスタンが、最後は自慢の長打力で接戦をものにした。ウエスタンは二回、町田のソロホームランで先制。その裏、すぐに逆転されたが、五、七回に山本保と町田のタイムリーで同点。八回、代打・鈴木が代わったばかりの有働の2球目をとらえて右翼席に決勝のホームランをたたき込んだ。 ウエスタンは6人の投手に13三振を喫したが、一方では、全投手から安打を奪うしぶとさもあった。粗さもあったが、打球は鋭く、看板通りの迫力ある打撃を披露した。

逆に、イースタンの打線はパワー不足。二回、大順、野々垣、伊藤の3連打や敵失で3点をあげたが、盛り上がったのはこの回だけ。三回から六回までは1人の走者も出せず、八回、一死満塁の好機では川名、伊藤が弓長の前に完全に力負け、タイムリーが出なかった。《読売新聞》

なんとも頼もしいルーキーが現れたものだ。オリックスの鈴木。愛工大名電高を今春卒業したばかりの18歳が与えられた好機をものにして、並み居る先輩を押しのけMVPに輝いた。 同点で迎えた八回、全ウの野手としては一番最後に代打で登場すると、有働から決勝のホームラン。0-1からの第一ストライクを狙っていった積極性も新人離れしているが、右翼席最上段まで運んだパンチ力も驚異的だ。九回には橋本の速球を逆らわずに中前へはじき返し、すかさず二盗。さらには三盗まで試みるなど、精鋭の集う試合で思い切り自分をアピールした。

「直線を走る速さは自信がないけど盗塁は得意。ずるがしこいんです」。試合前には関学出身で同期の田口と「どっちがMVPを取っても50万ずつ分けましょう」と相談したというから、心臓の方も相当なものだ。

一年目の今年、ウエスタンでは、右へも左へも持っていける打撃と俊足で開幕当初から一番・センターに定着。3割6分7厘という好打率を残している。 しかし、全ウのコーチを務めた根来二軍監督のアドバイスは「もっと引っ張れ」。天性のセンスでヒットは稼ぐものの、元来プルヒッターで遠くへ飛ばす力がある鈴木だけに、「器用貧乏」に陥るのを恐れての言葉だった。その指導に大舞台で見事にこたえた。

既に二軍での活躍が評価され、今月11日からは一軍に昇格。公式戦でも1本ヒットを放っている。藤井がケガで戦列を離れ、期待されたトーベが今一つと、左打者が手薄なオリックス。期待の新人の活躍に、最下位に低迷する土井監督も大喜びしたことだろう。《読売新聞》



【大相撲名古屋場所13日目】水戸泉、2敗守る

大相撲名古屋場所13日目(17日・愛知県体育館)2敗の水戸泉は鋭い踏み込みで苦手の琴錦を破り、単独トップを守った。3敗同士の対戦は、霧島が上手投げで安芸ノ島に逆転勝ち。安芸ノ島の大関昇進は絶望となった。小錦は三杉里に完勝、武蔵丸も貴闘力の動きを封じて3敗で続いた。

14日目に水戸泉が勝って、3敗の3人がそろって負けると、水戸泉の初優勝が決まる。貫花田は7敗と追い込まれた。《読売新聞》

【山形・月山】不明の老夫婦を9日ぶりに保護

山形県の月山に8日、登山に行ったまま行方不明になっていた山形市、無職Aさん(70)と妻のB子さんが17日、9日ぶりに無事保護された。

Aさんは外傷もなく、比較的元気で1人で歩けるほどだが、脱水症状などで2、3週間の入院が必要。B子さんは左わき腹のろっ骨を3本骨折して衰弱しており、入院が必要だという。

2人は食料はおにぎり4個のほか、アメやスナック菓子などしか持っておらず、沢の水を飲んで飢えをしのいだ。夜は多少冷え込んだものの、予備のシャツやビニールシートを着込んで過ごしたという。《共同通信》

【社会党・山花書記長】国民投票制度を提唱

社会党の山花書記長は17日、参院選遊説先の札幌市で記者会見し、国政上の重要法案の是非を国民に問う方法として「国民投票制度」を創設するよう提唱した。「国連平和維持活動(PKO)協力法の成立過程では民意が反映されなかった」との観点から、国民に直接審判を仰ぐとともに、政治参加の機会を拡大するのが狙い。山花氏は「自民党にも問題提起し、与野党で相談したい」と述べ、他党に積極的に働きかけていく意向を示した。

山花氏提案の「国民投票制度」は、憲法に規定されている憲法改正を問う国民投票や、最高裁判所裁判官の国民審査などとは異なり、国会や政府が必要に応じて国民の意見を「諮問的、助言的」に聞くもので、拘束力は持たせていない。「国の唯一の立法機関」(憲法141条)の国会を束縛できないとの判断からだが、山花氏は「政治的、道義的な効力により代表民主制を補完する有効な手段」と、その必要性を強調した。

国民投票の方法としては①内閣の要請による国会の議決か、衆、参どちらか一院の議員の3分の1以上の発議を要件とする②法律制定前か直後に実施する—などとなっている。《読売新聞》

【日本新党・細川護熙代表】「中道結集」応じる

日本新党の細川護熙代表は17日、京都府庁で記者会見し、公明党の市川書記長が参院選後、新しい政治勢力の構築に向け日本新党などに結集を呼びかけたことに対し、応じる考えを明らかにした。

細川代表は「党の枠組みから離れたい議員や無所属の議員などに呼びかけ、新しい院内会派ができるなら、参院の改革にとっても、いいことだと思う」などと述べた。《読売新聞》

【宮沢喜一首相】慰安婦に代償措置

宮沢首相は17日昼、参院選応援遊説先の福岡市で記者会見し、韓国などとの間で問題となっている戦時中の従軍慰安婦への補償問題について「政府間の話としては終結している筋道の話だが、あのような気の毒で遺憾だと思うことがあって、そのことが確認されたわけだからわれわれの気持ちをどう表すことができるか、皆さんの意見を聴いてみなければならない」と述べ、政府として基金創設などの補償に代わる措置を取る必要があるとの認識を明らかにした。

また首相は参院選の見通しについて「上滑りになっているというか、あまり楽観できないというのが正直な印象だ。ベストを尽くすとしか言いようがない」とこれまでの強気な姿勢から一転して慎重な見通しを示した。《共同通信》

【スロバキア】主権を宣言

チェコスロバキアのスロバキア共和国は17日、首都のブラチスラバで民族評議会(共和国議会)を開き、主権宣言を採択した。

6月の総選挙でそれぞれ第一、二党となったチェコの市民民主党(ODS)のクラウス党首(チェコ首相)と、スロバキア独立派の民主スロバキア運動(HZDS)のメチアル党首(スロバキア首相)は6月20日、連邦を2つの主権国家に分離することで合意、1918年に誕生したチェコスロバキアの解体が決まった。

両者は9月末までに新たな国家形態に関しても合意を目指すことになっているが、スロバキア側の主権宣言採択により、連邦解体が一層加速するのは必至だ。《共同通信》



7月17日のできごと