平成4737日目
2001/12/27
この日のできごと(何の日)
【普天間代替施設】辺野古沖リーフ上に建設
政府は27日午前、沖縄県名護市に移設する米軍普天間飛行場の代替施設の規模や建設工法などを検討する「代替施設協議会」の第8回会合を首相官邸で開き、建設位置を同市辺野古地区沖合のリーフ(環礁)上とする方針を決めた。滑走路2000メートルの軍民共用空港とすることも確認した。
協議会で沖縄県と名護市が代替施設の具体的な建設位置や規模について「リーフ上」とする案を提示、政府側も了承した。
懸案の工法決定については先送りし、埋め立て方式を軸に、くい打ち桟橋方式(QIP)を組み合わせたハイブリッド(混成)工法を含めて、今後の協議会で詰める方針だ。
建設位置の決定により、今後、代替施設の基本計画案策定に向け、政府と沖縄側は大詰めの協議に入ることになり、難航していた普天間飛行場移設問題は大きな節目を迎える。
協議会で沖縄県の稲嶺恵一知事は代替施設の15年使用期限問題について「早期解決に向け引き続き努力していただくよう強く要望する」と要請。岸本建男名護市長は協議会で「地元の基地拡大の懸念にこたえるために、総体的に規模縮小を検討してもらいたい」と求めた。
「15年問題」は対米交渉の糸口さえ見えない状況で、移設計画の行方に依然として重くのしかかっている。
リーフ上への建設は沖合のさんご礁破壊が避けられず、国内外の環境保護団体などからも反発が強まりそうだ。
政府は埋め立て、QIP、ポンツーン(海上浮体施設)の3工法について、リーフの内、上、外の3カ所に分けた8案を提示している。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【ヤクルト・石井一久投手】メジャー挑戦を表明
ヤクルトの石井一久投手(28)がポスティングシステム(入札制度)を利用して米大リーグに挑戦することで球団と合意し、同球団はコミッショナー事務局に所定の手続きを取った。
提出された書類は日米間選手契約に関する協定で定めた、同選手が契約可能選手であることの通知とメディカル・レコード(トレーナーと医師の報告書)で、同事務局ではさっそく米大リーグのコミッショナー事務局にファクシミリと電子メールで書類を交付した。
入札制度で大リーグ入りを目指すのはケサダ外野手(広島ーレッズ)、イチロー外野手(オリックスーマリナーズ)に続いて史上3人目。《共同通信》
【谷繁元信捕手】中日入団会見
横浜からフリーエージェント(FA)で中日移籍を決めた谷繁元信捕手(31)は27日、中日と契約金を含む推定総額10億円の4年契約を結び、入団が正式に決定した。背番号は7。
谷繁はこの日、横浜の大堀球団社長らにあいさつした後、名古屋市内で会見。日本人捕手初の米大リーグ入りを目指したが、交渉難航から断念し中日入りを決めた理由を「12球団ナンバーワンの投手陣をリードしたかった」と話した。《共同通信》
【プロ野球】契約更改
巨人の清原和博内野手(34)が27日、契約交渉に臨み、年俸4億5000万円プラス出来高で4年契約を結んだ。今季の3億円から1億5000万円の大幅増となった。
今季が5年契約の最終年だった清原は、フリーエージェント(FA)の権利を行使せずに残留することを10月27日に発表、契約条件も大筋で合意していた。
◇
ダイエーの小久保裕紀内野手(30)が27日、契約更改交渉に臨み、6000万円アップの年俸2億4000万円で更改した。ダイエーの日本人選手では、1995年の秋山外野手に並ぶ球団史上最高額となる。
また、盗塁王(44盗塁)となり初のタイトルを獲得した井口内野手は、5900万円増の年俸1億円(タイトル料込み)でサインした。井口は「希望以上に上げてもらった。来年は打率3割も達成したい」と満足そうだった。
82試合の出場にとどまった秋山外野手は現状維持の1億5000万円でサイン。(金額は推定)《共同通信》
【全日本スプリント選手権】最終日
来年2月のソルトレークシティー五輪の日本代表選考会を兼ねたスピードスケートの全日本スプリント選手権最終日は27日、長野市のエムウエーブで行われ、女子500メートルは長野五輪の銅メダリスト、岡崎朋美(富士急)が38秒84で1位となり、3大会連続の五輪代表を確実にした。
男子500メートルは武田豊樹(SHI)が35秒53で第1日に続いて1位。堀井学(PJMジャパン)が連日の2位となり、ともに五輪代表を確実にした。世界記録保持者の清水宏保(NEC)は4位だった。女子総合は外ノ池亜希(アルピコ)が初優勝した。《共同通信》
【付属池田小事件】初公判
大阪教育大付属池田小学校で6月に起きた校内児童殺傷事件で、児童ら23人に対する殺人、殺人未遂など7つの罪に問われた無職宅間守被告(38)の初公判が27日、大阪地裁(川合昌幸裁判長)で開かれた。宅間被告は「包丁で児童らを殺傷したことは間違いない。自らの命をもって償いたい」と起訴事実を全面的に認めた。
弁護側は「心神喪失か心神耗弱だった疑いがある」と責任能力について慎重な判断を裁判所に求めた。次回公判は来年1月7日の予定。《共同通信》
【オウム真理教】上祐幹部、代表就任へ
オウム真理教(アレフに改称)の上祐史浩幹部(39)が27日、東京都世田谷区南烏山の教団施設で記者会見し、来年1月末に自ら教団の代表に就任することを明らかにした。村岡達子現代表(51)は新たに設けた会長に退くという。
上祐幹部は8月に代表就任の意向を示していたが、9月の米中枢同時テロや米国務省が教団をテロ団体として指定を継続したことなどから「社会的な影響を考えて、就任の時期を探ってきた」(上祐幹部)という。
松本智津夫被告(46)=教祖名麻原彰晃=の立場については「絶対視しないが、信者の内心の自由は尊重する」とした上で、個人的には「修行者として尊敬している」などと話した。
上祐幹部は1999年12月に出所後、教団に復帰。事実上のトップとして教団を運営していた。《共同通信》
【小泉純一郎首相】金融危機回避へ決意
小泉純一郎首相は27日夜、自民党の山崎拓幹事長ら党三役と首相公邸で会談し、経済情勢に触れて「2、3月危機といわれるが、そんな危機は起こさせない。そのための非常手段は必要によって講じる」と強調した。会談後、山崎氏は首相発言について公的資金による金融機関への資本再注入も辞さない意向を示したものだと記者団に説明した。
また首相は来年4月からのペイオフを再延期する考えのないことを表明。「銀行の取り付け騒ぎは起こさせない。そのための手だては行う。パニックは起こさせない」と述べ、金融危機回避への強い決意を明らかにした。《共同通信》
【伊良部秀輝投手】マイナー契約
米大リーグのレンジャーズは27日、今季途中でエクスポズを解雇された伊良部秀輝投手(32)と1年契約で合意したと発表した。傘下の3Aオクラホマとのマイナー契約だが、メジャーの春季キャンプにテスト参加できる。
伊良部は右ひざ、右ひじの相次ぐ故障により、ここ2年間は通算14試合で2勝7敗、防御率6.69と低迷。9月に自由契約となった後は、再起を目指してプエルトリコの冬季リーグでプレーしている。年俸はメジャーに昇格した場合でも約60万ドル(約7900万円)と大幅にダウンしたが、出来高払いで最高180万ドル(約2億3000万円)前後が加算されるとみられる。
伊良部は1997年から3年間、ヤンキースでプレーし、大リーグ通算成績は88試合で31勝27敗、防御率5.09。プエルトリコではサントゥルセに所属し、10試合に先発して4勝2敗、防御率2.32、リーグトップの56三振を奪っている。
代理人の団野村氏は「プエルトリコで(来年1月の)シーズン終了までプレーしてから、キャンプへ行く」と今後の予定を話した。《共同通信》
【この日の民主党】
鳩山代表ら、カブールでアフガン暫定機構の財務相、外相と会談
アフガニスタンを訪問している民主党の鳩山由紀夫代表と首藤信彦衆議院議員は、27日、首都カブールを訪問して暫定行政機構のアルサラ財務相やアブドラ外相と相次いで会談した。
このなかで鳩山代表は「アフガニスタンの復興支援には与野党を問わず協力したい。特に来月の東京での復興支援会議に向けて、日本政府に支援を働きかけていきたい」と伝えた。
これに対し暫定政権側は、日本からの幅広い支援に強い期待を表明するとともに、具体的な支援策をめぐって来月の会議の前に東京で双方の専門家同士の協議を行いたいと提案した。
鳩山代表らは30日までカブールに滞在し、28日には、教育省、復興省の関係者と会談、午後から地雷除去NGOのOMARの活動を視察した。29日には首相にあたるカルザイ議長と会談することになっている。《民主党ニュース》