平成6557日目
2006/12/21
【本間正明税調会長】官舎問題で辞任
政府税制調査会の本間正明会長(阪大教授)は21日朝、会長職を辞任する意向を安倍首相に伝え、首相も了承した。塩崎官房長官が同日午前の記者会見で発表した。
東京都内の一等地の官舎に入居していたことで政府・与党内から自発的辞任を求める声が相次ぎ、職責を全うできないと判断したとみられる。首相にとって本間氏の起用は官邸主導による成長重視戦略を強く示した人事だった。その本間氏がわずか約1カ月半で辞任に追い込まれたことで、首相の任命責任が問われるのは避けられず、復党問題などで陰りの見える政権の求心力に影響を与えるのは必至だ。
安倍首相は21日朝、公邸前で記者団の「(本間氏)本人と話したか」との問いかけに対し、「はい。電話で話しました」と応じた。塩崎官房長官はその後の記者会見で「今朝、本間会長より首相に電話で『一身上の都合により会長職を辞任させていただきたい』との強い申し出があった」と述べ、了承したことを明らかにした。《朝日新聞》
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【愛知ホームレス連続襲撃事件】主犯格を逮捕
愛知県岡崎市の河川敷で生活していた無職A子さん(当時69歳)が殺害されるなどしたホームレス連続襲撃事件で、同県警の捜査本部は21日、犯行を主導したとみて行方を追っていた同県出身の住所不定、無職B容疑者(28)を別のホームレスの男性から金を盗んだ窃盗容疑で逮捕した。
B容疑者は、A子さんの殺害を認めており、捜査本部は、別の強盗容疑で逮捕された同市内の中学2年の少年(14)らとともに、金を奪う目的でA子さんを殺害したとみて、B容疑者を強盗殺人容疑で再逮捕する方針だ。
調べによると、B容疑者は少年と、少年の同級生2人と共謀し、11月19日午前1時20分ごろ、岡崎市明大寺本町の河川敷で、橋の下に寝泊まりしていた警備員男性(39)に「警察だ。覚せい剤の取り締まりをしている。財布を見せろ」などとうそを言い、財布と中の現金5830円などを盗んだ疑い。調べに対し、B容疑者は「少年3人と金目的でやった。金は4人で分けた」と容疑を認めている。《読売新聞》
【この日の民主党】
政権交代による政治の転換の必要性改めて指摘 岡山で小沢代表
小沢一郎代表は21日、前々日に引き続いて岡山市を訪問し、来夏の参議院議員選挙の候補者選定に向けて、精力的に活動を行った。市内での記者会見では、1人区に対する対応を改めて語ったほか、本間政府税制調査会長の辞任表明、低迷する出生率問題などについてもコメントした。
小沢代表は会見の冒頭、来夏の参院選における地域別の比例代表選挙区候補者の選定について語り、現在立候補を要請中であることを説明。その上で、わが国が「内外ともに非常に厳しい難しい事態になりつつある」との現状認識を示し、政権交代が無く、「国民から言えば、全く選択の余地がないという状況が半世紀以上続いてきた」と指摘した。
そして、「どうしても今の政治を転換させなければならない」との思いを語り、民主党自身が「もう一方の選択肢にならなければならない」とした。小沢代表は更に、「来年の参議院はまさに最大のチャンスであると同時に、ある意味で最後のチャンスではないかと、自分自身は認識している」との見方を語った。そして、「本当に国民の期待に応え得るような、新しい政治の実現を図っていきたい」などとした。
記者団から、本間政府税制調査会長の辞任の意向表明について問われた小沢代表は、「伝えられるような事実があったとすれば、非常に不適切なこと」としつつ、「本人自身が辞任という決断をしたとすれば、それもまた当然のこと」だとした。そして、安倍首相の対応についても、「税調会長として不適切な行動をとった人を敢えて任命したということについては、総理自身がやはり自分自身で考えて、そのけじめをつけるのであろう」とし、「責任がどうだという類の観点で言っているのではない、自分自身で律して自分自身で行動しなければならないということだ」と語った。
支持率が低下している安倍政権への評価についても、小沢代表は質問に答え、「日本で最もトップの職にある人だから、ご本人が責任と使命を自覚して行動されるべき」だとし、「政治思想、政治姿勢、それに基づく政策論などについては、国会の場などで徹底的に(議論を)やっていくべきだ」とした。同時に民主党への期待がありながら、それに応え切れていない現状についても、「他人の批判よりもまず、自分自身が努力して、国民の負託に応え得る政党になることが大事だ」と強調した。
また、野党間の選挙協力について小沢代表は、「(自公両党の過半数割れという)当初の目標を達成するため、他の野党との共闘関係というのは、可能な限り実現をしていきたい」との考えを改めて示しつつ、「今度の国会の顛末で、選挙協力についておかしな影響が出るということはないと思っている」とした。
低下を続ける出生率の問題についても小沢代表はコメントし、「数百年後には、たぶん日本民族はこの地上から消えるという数字ではないか」と指摘。「年金という事に限らず、そのことを前提として政治を進めるというのはおかしいと、これは本当に強くそう思う」と語った。そして、「子供を産んで育てていきたいと思っても、その条件が整わない」というわが国社会の現状に強い危機感を示し、「やがて日本人がいなくなるということを前提にして行うのでは、政治ではない」として、「民主党が政権を獲ったら、安心して子供を産んで、育てて、教育も受けさせて、やっていける日本をつくるんだという訴えを、自信を持ってできるようにならなければならない」との決意を力強く語った。《民主党ニュース》