平成3624日目
1998/12/10
この日のできごと(何の日)
【沖縄県】稲嶺恵一知事が就任
稲嶺恵一氏が10日、沖縄県知事に就任、新県政がスタートした。稲嶺氏は米軍基地問題や経済振興に新たな視点から取り組む意欲を表明。保守系知事の誕生を歓迎する政府、自民党も全面的に支援する考えだ。
だが、懸案の普天間飛行場移転問題の具体的な解決策は見えてこない上、県内からは早くも批判的な声も出始めている。
「基地問題が進展しなければ政府もいつまでも甘い顔をしていない。沖縄は再び立ち往生する恐れもある」(江上能義・琉球大教授)との指摘もあり、新県政の先行きは不透明だ。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【巨人・高橋由伸外野手】契約更改
新人としてセ・リーグで40年ぶりに打率3割をマークした巨人の高橋由伸外野手(23)が10日、東京・神田の球団事務所で来季の契約更改交渉に臨み、サインした。金額は今季の3倍の3900万円で、3日に新人として史上最高の3000万円増の4300万円で契約を結んだ中日の川上憲伸投一手(23)には及ばなかった。
高橋は開幕から定位置を獲得。後半には五番打者に定着し、ルーキーとして史上初のシーズン満塁本塁打2を記録するなど中軸打者として活躍した。新人王は川上に譲ったが、打率3割、19本塁打、75打点の成績を残し、守備ではゴールデングラブ賞も受賞した。(金額は推定)《共同通信》
【小渕恵三首相】自由党・小沢党首に入閣要請も
小渕恵三首相は、自由党との連立による内閣改造に当たって、18日にも行われる党首会談で小沢一郎自由党党首に対し入閣要請をする方向で検討を始めた。首相は10日朝、記者団が「小沢党首が入閣した方が連立の意味が分かりやすいのでは」と質問したのに対し「そういう声があるのは事実だと思う」と答え、検討課題となっていることを認めた。
党首が入閣することで連立政権が強固なものになるとの判断だが、小沢氏が入閣した場合、副総理格となり発言力が閣内で大きくなることから、自民党内では否定的な意見が強い。
小沢氏も9日の記者会見で「政策の話に比べれば(入閣は)枝葉末節の問題だ」と消極的姿勢を示しており、入閣するかどうかは流動的だ。《共同通信》
【小渕恵三首相】ラトビア・ウルマニス大統領と会談
12月10日、小渕首相は、ラトビアのウルマニス大統領と官邸で会談を行った。ラトビアの大統領が日本を訪れるのは1991年ソ連からの独立以来初めて。大統領は15日までの訪日の間、天皇皇后両陛下と会見したほか、高村外務大臣ら各省の閣僚とも会談、経済問題を含めたラトビアと日本の関係強化のための意見交換をした。《首相官邸》
【政界談話室】
民主党の菅直人代表は10日、同党の若手議員でつくる「ダッシュの会」に出席。「(皆さんは)参院選や先の金融国会で大きな力を発揮した。今後もマグマになってほしい」と要請、来月の党首選でも重要な役割が期待される若手を鼓舞した。さらに「与党以上に一体感をつくる必要がある。ウイ・アー・レディー(われわれは準備完了)ということを国民に伝えなければならない」と力んでみせた。しかし、出席者からは「党のコントロールタワーをつくってほしい」との声が漏れるなど、何となく求心力に陰りも。《共同通信》
【ノーベル平和賞】授賞式
北アイルランド紛争の和平に貢献したカトリック指導者ジョン・ヒューム氏(61)とプロテスタント指導者デービッド・トリンブル氏(54)へのノーベル平和賞の授賞式が10日、オスロの市庁舎で行われた。
紛争の両陣営を代表する二人は授賞式での演説で、ことし4月の和平合意によって、北アイルランドの帰属をめぐる問題を武力ではなく政治的に解決する基本路線が敷かれた意義を高く評価。英国、アイルランドだけでなく米国も含めた国際社会の貢献にも言及した。
しかし、合意実現を妨げるカトリック過激派アイルランド共和軍(IRA)の武装解除問題などをめぐる立場の相違も浮き彫りとなり、約30年間に3200人以上が犠牲となった紛争解決の多難さも示した。《共同通信》