平成2110日目

平成6年10月18日(火)

1994/10/18

【村山富市首相】原発新設は「慎重に」

村山首相は18日の参院予算委員会で、2010年度の石油代替エネルギーの供給目標について「達成のため努力するのは当然だ」と述べ、原発の新設を含む同目標の達成に意欲を表明。

同時に「原発立地は慎重の上にも慎重でやるべきで、(住民や県市町村が)協力してよかったという施策を推進すべきだ」として、原発新設にあたっては十分な地元対策を行う意向を強調した。《共同通信》

村山首相は18日午後の参院予算委員会で、今後の政界再編の在り方について「国民の価値観が多様化しているのに上から二つしか(政党が)ないというのでは民主主義の原則に反する。幾つかの党が競い合って選挙協力もしながら政策を明示して争うのがいい。多様な価値感が連立政権に反映することが期待されている」と述べ、二大政党制に収れんするのではく、複数の政党が連立政権を担う穏健な多党制が望ましいとの考えを示した。

また首相は改正政治資金規正法で定めた5年後の企業献金見直しについは「廃止を含めて積極的に検討されることと思っている」と述べ、将来的には廃止が望ましいとの考えを示した。

首相は国旗、国家問題に関連し、国歌を歌わない生徒の指導法については「その人の心に入って強制できるものではない。教育の場だから間違いないなら子供に指導していくことが大事だ。歌わないから(その場から)出ろというのは教育にふさわしくない」と述べ、国歌の強制は望ましくないとの考えを強調した。《共同通信》



【プロ野球・ダイエー】新コーチ4人が決定

ダイエーの王新監督を支えるコーチ陣に村田兆治氏ら4人の新コーチの入団が18日決まった。20日に福岡ドームで就任発表が行われる。

ヘッド格として入団するのは、古葉監督率いる広島「赤ヘル軍団」でコーチを、大洋でもヘッドコーチを務め、台湾プロ野球、俊国ベアーズを指導していた寺岡孝氏(52)。投手コーチはロッテで215勝をマークした「マサカリ投法」の村田兆治氏(44)で、バッテリーコーチは好リードで広島を日本一に導いた達川光男氏(39)が就く。打撃兼走塁コーチには俊足好打のスイッチヒッターで33試合連続安打のプロ野球記録を持つ元広島の高橋慶彦氏(37)が決定した。

村田氏をのぞく3氏は広島OBで、コーチ経験があるのは寺岡氏だけ。巨人関係者の入閣はなく、大胆なスタッフとなった。《共同通信》

【サッカー日本代表・ファルカン監督】退任へ

日本サッカー協会は18日、強化委員会を開き、来月9日で任期が切れる日本代表のファルカン監督とは契約を更新しない方針で合意した。同時に川渕三郎強化委員長(Jリーグチェアーマン)の辞任と、加藤久副委員長(ヴェルディ川崎選手)の昇格も基本的に了承した。いずれも、29日の日本協会理事会で正式に決定する見通し。川渕委員長は先の広島アジア大会期間中に「次の世代に」と、辞意を表明していた。

日本協会は、今年3月に就任したファルカン監督に対し、アジア大会優勝を契約延長の最大の条件に挙げた。しかし、同監督は1998年ワールドカップ(W杯)出場を見据えた世代交代を敢行。その面では一定の評価を得たものの、アジア大会ではベスト8の成績に終わり、契約を延長するだけの決定的な要素とはならなかったとみられる。《共同通信》

【米国、北朝鮮】核問題解決で合意

朝鮮民主主義人民共和国(北明鮮)の核問題をめぐりジュネーブで行われていた米国と北朝鮮の高官協議は18日、合意に達した。合意は本国の承認を前提として、米朝両国代表)が21日にジュネーブで、正式調印する。

合内容の詳細は明らかにされなかったが、米朝両国政府によると、北朝鮮は核拡散防止条約(NPT)へ完全復帰を表明し、核の透明性を保証する実質的な査察受け入れを了承したとみられる。また、米国側はこの対価として、日韓などと協力し北朝鮮の黒鉛炉を軽水炉に転換することを支援、条件付きでワシントンと平壌に連絡事務所を設置することを約束したとみられる。《共同通信》

韓国・金泳三大統領、対話の早期再開を呼び掛け

米国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が高官協議で合意したのを受けて、韓国の金泳三大統領は18日、首相が代読した国会演説で「南北対話は一日も早く再開されなければならない。韓国は対話の門は常に開いている」と述べ、南北首脳会談を含めた対話の早期再開を北朝鮮側に呼び掛けた。

これに先立ち韓国政府は同日、統一関係閣僚会議を開き南北対話や南北経済協力への積極姿勢を固めた。経済協力については、これまで核問題の解決を前提として規制してきた方針を改め、今後積極的に進めていくことを決めた。

しかし北朝鮮はこの間、韓国政府や金大統領への非難を強めており、首脳会談を含め南北対話にすんなりと応じるかは微妙な情勢だ。《共同通信》

【政界談話室】

○村山首相は18日、参院予算委の昼の休憩時間に衆院本会議をこなすハードスケジュール。「参院でも2日半(審議が)あったからね。今日が一番大変だ」と、慌ただしく国会内を移動した。途中、大臣室で9分間の昼食を終えると、ハンカチで口をふきながら「かき込みじや」と、参院側へ。予算委の論戦もようやく最終日となり「行き届かないところもあったが、これから誠心誠意つっていく」と謙虚なコメント。しかし記者団が体調を聞くと「まあ、今日で終わりじゃから」と、就任後初の予算委審議をどうやら乗り切り、さすがにほっとした様子。

○…この日の衆院務制改革特別委で、山中貞則元自民党税調会長がやおら委員長席に着いた。委員長選任まで最高齢者が「仮委員長」を務める慣例に従ったものだが、山中氏は自他ともに認める“税制のドン”だけに「居座るんじゃないか」とやじ。「このまま座ってもいい」と言い返したり、高鳥修氏が委員長に選ばれると「残念ながら委員長は高鳥君に決しました」と不規則発言したりで、委員席は大爆笑。発言要領どおり言い直したが「それでは未練ながら席を譲ることにします」と立ち上がる山中氏を見て「本気で委員長になりたかったのでは」との声も。《共同通信》



10月18日のできごと