平成5068日目
2002/11/23
この日のできごと(何の日)
【グランドひかり】さよなら運転
14年近く、お疲れさまでした–。2階建て車両4両を連結した山陽新幹線100系の「グランドひかり」が引退するのを記念して23日、新大阪-博多間を「さよなら運転」した。
グランドひかりは7-10号車が2階建てで、うち1両は食堂車。1989年3月にデビューし、先頭車両のシャープな外観と眺めの良さで人気を呼んだ。
最高時速230キロで走行し、90年代前半には東海道・山陽新幹線を1日7往復して活躍したが、最近は時速300-285キロの500系や700系などの高速型車両に押され、臨時列車として使われていた。
この日は2000年3月に営業を終了した食堂車も臨時営業し、鉄道ファンを喜ばせた。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【J1】ジュビロ磐田が完全優勝
サッカー・Jリーグ1部(J1)第2ステージ第14節第1日(ジュビロ磐田スタジアムほか=6試合)の23日、磐田は福西の劇的なVゴールで東京Vを下し、勝ち点を32として、1試合を残して完全優勝を決めた。磐田のステージ優勝は第1ステージに続いて6度目でリーグ最多。年間優勝は3度で、最多の鹿島(4度)に迫った。2位G大阪は延長で京都を下して、勝ち点27としたが及ばなかった。
2部降格危機の広島が柏に2-0で快勝し、踏みとどまった。残留争いは最終節までもつれ、柏(年間勝ち点29)神戸(同28)広島(同26)の中から、札幌に続く降格チームが決まる。
急逝した日本サッカー協会名誉総裁の高円宮さまを悼み、各試合前に黙とうが行われ、選手は喪章を着けてプレーした。《共同通信》
【大相撲】
大相撲九州場所14日目(23日・福岡国際センター)すでに優勝を決めている朝青龍が、栃東との大関対決を右上手出し投げで制して13勝目を挙げた。栃東は6敗目。
大関武双山は関脇若の里を力強く押し出し、白星を2けたに乗せた。若の里は負け越した。関脇琴光喜は栃乃洋をはたき込んで7勝目を挙げた。11日目に朝青龍を破った栃乃洋は負け越した。小結隆乃若は10勝目。十両は春日王と朝赤龍が4敗でトップに並んだ。両者は千秋楽に対戦するため、史上初めて幕内、十両とも外国出身力士が優勝することが決まった。《共同通信》
【竹中平蔵金融相】「首相は大久保利通に似ている」
「首相は大久保利通に似ている」−。竹中平蔵金融・経済財政担当相は23日、東京・三田の慶応大学で開かれたタウンミーティングで、構造改革の断行を掲げる小泉純一郎首相を、幕末・維新期に日本の近代化に尽力した大久保利通になぞらえた。その上で「大久保も武士階級をなくすのに10年かかった」と旧来の社会構造を変えるには年月を要すると指摘し、構造改革が遅々として進まないとの見方を退けた。
金融相はまた、不良債権処理加速策が与党などの反対で「骨抜き」にされたとの批判にも反論。「批判にもならない相手をちゃかすようなものばかり」と切り捨てた。ただ、「何で私がこんな目に遭わなければならないのか」と疲れた様子も見せた。《共同通信》
【巨人・松井秀喜外野手】ファンに別れ
巨人からフリーエージェント(FA)宣言して米大リーグに移籍する松井秀喜外野手が23日、東京ドームで行われ、たファンフェスタに参加し、応援してくれたファンに別れを告げた。
最後にはナインから胴上げされ、場内を一周してファンにあいさつしたが、松井は感傷に浸ることはなかった。既に気持ちは切り替わっており「多少の寂しさはあるけど、いつまでもそんなこと言ってられない。やるだけです」と新しいスタートを強調した。
これが最後の東京ドームでの行事。一年目から使い続けた55番のロッカーを整理したそうで「きれいに何もない状態です。番号札だけ」と語った。《共同通信》
【安倍晋三官房副長官】拉致被害者の家族帰国「必ず合意できる」
安倍晋三官房副長官は23日夜、山口県三隅町で講演し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に拉致された被害者家族の帰国問題に関連して「北朝鮮は(国交正常化交渉の)日取りを決めたいわけだが、そのことを話し合う場は当然作ってもいい。必ず合意できると考えている」と指摘。
北朝鮮との事前折衝を通じて、家族の帰国問題と日朝交渉のこう着状態を同時に打開したいとの意向を示した。《共同通信》
【高円宮憲仁親王殿下】御舟入
高円宮さまの遺体をひつぎに納める儀式「御舟入」が23日夕、東京・元赤坂の赤坂御用地にある高円宮邸で営まれ、一連の儀式が始まった。29日には本葬に当たる「斂葬の儀」が文京区の豊島岡墓地で営まれる。
天皇陛下はいずれも出席されないため、23日の儀式に先だって皇后さまとともに宮邸を訪れ、いとこの高円宮さまに最後のお別れをされた。
御舟入には、妻久子さま(49)と3人の女のお子さま、両親の三笠宮さま(86)、百合子さま(79)ら親族が参列、水をつけたサカキで遺体を清めた後、ひつぎへと移した。
宮邸に設置された記帳所には、この日も絶え間なく弔問者が訪れた。宮内庁によると、午後7時までの記帳者数は8933人に上った。《共同通信》
【米・ブッシュ大統領】リトアニアで演説
欧州・ロシア歴訪中のブッシュ米大統領は歴代米大統領として初めてリトアニアを訪問、23日首都ビリニュスで演説し「きょうは歴史的な日だ。あなた方は強い家族の一員として迎えられた」と述べ、バルト3国の北大西洋条約機構(NATO)加盟を歓迎した。
市内のロトゥシェ広場に集まった市民は約3万人。NATOの大きな旗をバックに、大統領が「バルト諸国は侵略に対し、今後単独で立ち向かう必要はない。リトアニアを敵とする国は米国の敵だ」と言葉に力を込めると聴衆から大歓声が上がった。大統領はまた、NATOがテロという新たな脅威に直面していると指摘、「テロリストは敗北するであろう」と訴えた。
どんよりとした曇り空の下、ブッシュ大統領が壇上に登場すると、聴衆は黄、緑、赤の3色のリトアニア国旗と星条旗を大きく振って歓迎。アダムクス・リトアニア大統領は、ブッシュ大統領を「NATO加盟の恩人」と紹介した。《共同通信》
【米・ブッシュ大統領】ルーマニアで演説
ブッシュ米大統領は23日、訪問先のルーマニアの首都ブカレストで行った演説で、イラク問題について「あらゆる国が危機を直視する義務がある。あらゆる自由諸国は負うべき役割を果たす責任がある」と述べ、対イラク攻撃が決まった場合は、各国が応分の支援を行うべきだとの考えを示唆した。
大統領は「侵略的独裁者には融和策や無視することは効果がない」と強調。イラクのフセイン政権には対抗的な政策を取るしかないと訴えた。さらに「国連安全保障理事会に加え、今や北大西洋条約機構(NATO)の声も一つとなった」と指摘、対イラク国際包囲網が狭まっていることに自信を示した。
大統領はまた、ルーマニアのNATO加盟が決まったことについて「米国とNATOが味方となり、誰もルーマニアの自由を奪うことはできなくなる」と強調。ロシアに対しては「NATOの拡大を恐れる必要はない。欧州の一部となったロシアに緩衝地帯は要らない」と述べた。
演説会場となったブカレストの革命広場には小雨にもかかわらず「ブッシュ政権発足以来最大の聴衆」(米国政府高官)」とみられる10万人近い人々が詰め掛けた。演説の間も拍手と歓声が絶えず、ルーマニアのNATO加盟を熱心に後押ししたブッシュ大統領の人気の高さをうかがわせた。大統領は23日夕、帰国の途に就いた。《共同通信》