平成7621日目
2009/11/19
【この日の鳩山総理】
第3回行政刷新会議
平成21年11月19日、鳩山総理は総理大臣官邸で第3回行政刷新会議を開催しました。
本日の会議では、行政刷新会議ワーキンググループによる第1弾の事業仕分けの評価結果について報告を受けました。また、事務事業の横断的見直しや、独立行政法人の抜本的見直しについて話し合いました。
鳩山総理は会議の締めくくりのあいさつとして「第1弾の事業仕分けワーキンググループの大変なご努力を皆様方が高く評価をしていただいたこと、また、いろいろとその中での気付かれた点をご指摘をいただいたことに心から感謝を申し上げたいと思います。国民の皆さんに透明性の高い中で事業仕分けが行なわれているということ、国民の皆さんが予算に自ら関われているなという思いになってくださっていること、これは画期的ではないかと思います。国民の皆さんがテレビなどを通じて感じた様々な声というものも反映をさせることは必要ではないかなと感じたところでもございます。予算編成を新しく国民と一緒に作り出していくという新たな政権の志を、これからも育てていただければと思っております。横断的な方面からの、いわゆる横串で見直していくという発想を大変貴重だと思いまして、その方向を今日確認できたことは、何よりありがたいことだと思っております。」と述べました。《首相官邸》
普天間移設問題「選択肢を検証」
米軍普天間飛行場移設問題をめぐり、北沢俊美防衛相に加え、これまで嘉手納基地への統合案を示してきた岡田克也外相も19日、キャンプ・シュワブ沿岸部移設の現行計画での決着に初めて言及した。日米の作業グループは移設問題の迅速な解決で合意。鳩山由紀夫首相が決断を迫られる構図が鮮明になってきた。
首相は19日、岡田氏が移設に関し「論理的にはあらゆる可能性がある」と述べたことについて「それはそうだ。論理的にはさまざまある。日米合意が一つある。でもそれだけが答えではない。いろいろと選択肢を検討している段階だ」と述べるにとどめた。《共同通信》
普天間移設「私が案を作る」
鳩山由紀夫首相は19日、首相官邸で岡田克也外相、北沢俊美防衛相と会談し、沖縄県の米軍普天間基地の移設問題について「私が案を作る」と述べ、自身が最終決断をする考えを改めて示した。防衛相がキャンプ・シュワブ沿岸部への移設を受け入れる条件として、嘉手納基地の訓練の削減などを柱とした沖縄県内の基地負担軽減策を説明。外相も近く外務省案をまとめる考えを伝えた。
報償費公開の検討を表明
鳩山由紀夫首相は19日、官邸で記者団に内閣官房報償費(機密費)の公開を将来的に検討する意向を表明した。民主党が一定期間後の使途公表を義務付ける法案を過去に国会提出したことに触れ「近い将来しっかりと議論する必要がある」と述べた。
現在の機密費の扱いについては「使途に関しては官房長官に委ねている」としながらも「かつてからの民主党の主張がある。できる限り透明性を持たないと(いけない)。国民のための政府だという位置付けも必要だ」と強調した。同時に「必ずしも明確にできないものもある。その兼ね合いが必要だ」と指摘した。
これまで首相は、機密費の公開に関し「国民にすべてをオープンにすべき筋合いのものとは必ずしも思っていない」と述べるにとどめていた。《共同通信》
鳩山由紀夫総理大臣(代表)は19日夕、首相官邸内で記者団に対し、官房機密費(内閣官房報償費)の情報公開に関する議論の必要性を述べた。
鳩山総理ははじめに、同日開催された衆院財務金融委員会において、自民、公明両党が欠席するなか、民主党と共産党の賛成多数で中小企業向け融資や個人の住宅ローンの返済猶予を盛り込んだ中小企業金融円滑化法案を可決したことへの受け止めを問われ、「経済が厳しい状況であり、国民の皆さんのことを思いながらできるだけ早くと言う気持ちで行動していると理解している」と語った。
また、同日アフガニスタンで就任式が行われたカルザイ政権の2期目の任期スタートにあたり、福山哲郎外務副大臣が現地に赴き、総理自身の親書を渡したことにも触れ、祝意を表明。一方で、治安を含め経済情勢も民生も安定させなければならない厳しい状況だとして、日本としては民生支援、治安回復、元兵士に対する職業訓練など、今まで以上に支援を強化する考えを示した。同時に、国民の皆さんの税金を決して無駄にしないよう、本当の意味でアフガニスタンの国民、将来に役立つ事業に充ててほしいと要請しているとも述べた。
政権交代後に計1億2000万円の支出を請求したとされる官房機密費に関しては、「国益に資するために使わせて頂く貴重な資金であり、そのように使うことは当たり前」だと強調。「出来る限り透明性を持たせ、国民のための政府だという位置づけも必要」とする一方で、情報など必ずしも明確にできないものもあり、「近い将来しっかり議論する必要がある」との考えを示した。《民主党ニュース》
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【大相撲九州場所5日目】横綱白鵬関、3年連続年間最多勝確定
相撲九州場所5日目の19日、横綱白鵬が時天空を下して初日から5連勝とし、今年に入って76勝目を挙げて、早々と3年連続3度目の年間最多勝を確定させた。
白鵬が6日目以降を全敗し、白鵬に10勝差で勝利数2位の横綱朝青龍が残りを全勝しても76勝で、白鵬を上回らないために決まった。白鵬はあと1勝で単独での年間最多勝が決定する。今年に入ってまだ4敗しかしていない白鵬は、今場所で14勝すれば、2005年に朝青龍がつくった84勝の年間最多勝記録を更新する。日本相撲協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は「安定感のある証拠だ」と評価した。《スポニチ》
【この日の民主党】
官房報償費の使途、公開については適切に責任を持って判断・対応する 官房長官
平野博文官房長官は19日午前、首相官邸で記者会見を行い、1億2000万円の官房報償費の支出請求をしたことに関する質問に対し、「事実である」と答え、具体的な使途については「適切に責任を持って判断をし、対応している」と述べた。
また、報償費の公開について、「政権が変わり、報償費のあり方についてはまだよく私自身もわかっていないので、自らが国民の皆さんの気持ちを踏まえて責任を持って対応したい」との基本的な方向性を示したうえで、「(公開することで)具体的な支出のあり方、相手との関係、適切なる情報提供が可能でなくなるのであれば国益、政府の諸活動に障害が出る恐れがあることも懸念される」とし、慎重な対応をとっていく考えを明らかにした。
次に原爆症救済法案の今国会成立を目指すことについて問われた平野長官は、「被爆者の方々にとって、これは非常に大きな課題なので、早期に解決できるように(法案成立に向けた)努力をしたい」と語った。
最後に臨時国会終盤に入り、政府提出法案の今後の見通しと会期延長の必要性についての認識を問われた平野長官は、「あくまでも政府としては決められた会期の中で、政府として国会に提出した法案については何とか成立をさせていただきたいということをお願いすることが私の立場である」とし、会期内での政府提出法案の成立に向けて全力を挙げる方針を表した。
同日午後の会見では、7日に発生したとみられる沖縄読谷村でのひき逃げ事件で、沖縄県警による取り調べに被疑者とされる在日米兵本人が昨日まで出頭しないため、進展しないことに関して、「遺憾な状況である」との認識を示した。そのうえで、在日米軍に対して捜査への協力要請を自ら行い、捜査を進展させるとの決意を表明した。《民主党ニュース》
政治は国民のためにある。話し合いで解決の道を探っていく 輿石参院議員会長
輿石東参議院議員会長(幹事長職務代行)は19日午後、国会内で定例会見を行い、終盤国会の状況について語った。
はじめに輿石会長は、同日の衆議院の動きについて「財務金融委員会を委員長職権で立てたが野党側が応じなかったということで、強行採決の処置を取ったと聞いた。衆参で連携して、予定どおり30日の会期末までに12本の法案を成立させるよう最大限努力する方向で対応していく」と述べた。
そのうえで、「政治は国民のためにあるのだから、与野党でできるだけ話し合って解決の道を探っていきたい」とした。
また、「昨日の議員総会でも発言したことだが」と前置きしたうえで、「委員会や本会議にきちんと出席して、この国会が30日にきちんと終われるように緊張感を持とう」という呼びかけと、行政刷新会議の事業仕分けについて「国民が大きな期待をかけている一方で、杞憂に終わればいいが、財務省のペースに乗っているのではないかという指摘もある」として、きちんと検証していかなければならないと語った。
最後に、参院改革協議会の動きについて記者団に問われ、輿石会長は、企業や諸官庁では決算が認められなければ次の予算は組めないはずと指摘したうえで、「国は2、3年遅れで決算の論議をしている。理想的には、社会常識並みに決算が承認されてから次の予算審議に入っていくためには、『決算重視の参議院』としてのチェック機能が果たせるような参議院になっていかなければいけない。そのために、定数、委員会構成、質疑の仕方など必ず議論しなければならない」との考えを述べた。《民主党ニュース》