平成3597日目
1998/11/13
この日のできごと(何の日)
【米・クリントン大統領】セクハラ訴訟で和解
クリントン米大統領のセクハラ訴訟で、大統領は13日、85万ドル(約1億円)の賠償金を原告の元アーカンソー州職員ポーラ・ジョーンズさん(32)に支払うが、要求事項に挙げられていた「謝罪」はしないことで和解した。
多額の賠償金支払いは、大統領がセクハラ行為を事実上認めたものと受け止められるが、不倫もみ消し疑惑の発端である同訴訟を決着させることで、大統領側は不倫疑惑でのけん責処分など、弾劾回避の動きに弾みをつけようとの狙いとみられる。
ジョーンズさんは大統領による100万ドルの賠償金と公開の謝罪を要求してきたが、長期化する訴訟に弁護士費用がかさんだことなどから、賠償金を引き下げ、大統領が固く拒否していた謝罪要求も取り下げた。
大統領側の弁護士は「大統領は訴えに根拠がないことを確信しているが、この一件に今後時間を費やすべきでないと決断した」と発表し、訴訟騒ぎを終わらせ職務に専念するために和解に応じたと説明した。
ジョーンズさんはアーカンソー州リトルロックのホテルで、同州知事だった大統領から1991年5月に性的行為を迫られたとして、提訴。大統領は完全否定し、リトルロック連邦地裁は今年4月大統領勝訴の判決を下したが、10月に控訴審が始まっていた。
セクハラ訴訟の原告弁護団が大統領の女性遍歴を探っているうちに元ホワイトハウス実習生のルインスキさんとの関係が発覚し、不倫もみ消し疑惑に拡大した。《共同通信》
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【大相撲九州場所】6日目
大相撲九州場所6日目(13日・福岡国際センター)大関武蔵丸が魁皇を落ち着いて押し出し6連勝とした。魁皇は初黒星。両横綱と大関貴ノ浪も安泰。貴乃花は巌雄を送り出し、2連敗後の3連勝で4勝2敗。若乃花は栃乃和歌を退け1敗を堅持し、貴ノ浪は海鵬を下して4勝2敗とした。関脇千代大海は小結武双山に敗れ2連敗。4勝2敗となって今場所後の大関昇進が難しくなった。全勝は武蔵丸と平幕琴錦の二人。1敗で若乃花、武双山、平幕の魁皇、玉春日、土佐ノ海の五人が追う展開となった。十両は雅山ら三人が5勝1敗。《共同通信》
【北海道拓殖銀行】98年の歴史に幕
北海道拓殖銀行は13日、最後の営業を終了した。北海道開拓とともに歩んだ拓銀は、16日の北洋銀行と中央信託銀行への営業譲渡を控え、昨年11月の経営破たんから1年後に、98年の歴史に幕を下ろした。
行員3500人は13日付で全員解雇。大半は営業譲渡日の16日に、北洋銀と中央信託銀、整理回収銀行に再就職する。《共同通信》
【石橋貴明さん、鈴木保奈美さん】ご結婚
とんねるずの石橋貴明さん(37)と女優の鈴木保奈美さん(32)が13日、結婚したことを所属事務所が明らかにした。2人はともに再婚。鈴木さんは既に妊娠しているという。
所属事務所によると、石橋さんは同日、東京都港区役所に婚姻届を提出、鈴木さんは、現在抱えている仕事のめどがつき次第、芸能界から引退する予定という。2人は14日午前、成田空港近くのホテルで会見する。《共同通信》
【自民党訪中団】中国・江沢民国家主席と会談
森喜朗自民党幹事長を団長とする同党訪中団は13日、北京市内の釣魚台国賓館で中国の江沢民国家主席と会談した。25日から日本を訪れる江主席は、日中戦争の歴史に触れて日本側の反省を求める一方で、未来志向の日中関係構築に取り組む姿勢を強調した。
江主席は日中戦争について「中国人民だけでなく日本人民も苦しめた。憎むべきは軍国主義であり、過去を忘れず後の戒めとし、両国の代々にわたる友好関係を実現しなければならない」と述べた。
さらに江主席は日中両国の文化的共通性を説くとともに、「21世紀はアジアの時代となる。両国関係の進展がアジアの繁栄につながる」と期待を込めた。
森氏は「江主席訪日の意義を確信している。長期的で安定した友好関係の枠組みを作ることが重要だ」と応じ、首脳会談への期待を表明した小渕恵三首相の親書を手渡した。
また、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)情勢について、江主席は「金正日総書記には金日成主席の存命中に会っただけだが、韓国・現代グループの鄭周永名誉会長らと事業を始めるなど少しずつ変化していくのではないか」と述べた。
森氏らは13日、釣魚台で唐家璇外相、戴秉国・中国共産党中央連絡部長とも個別に会談した。この中で唐外相は江主席訪日時の日中共同文書について「両国が満足するものでなければならない」と述べ、戴部長も「過去の歴史認識が正しくなければ両国の友好の将来はない」との表現で日中戦争に関する謝罪表現や台湾の位置づけの明確化を要請した。これに対して、森氏は「自民党内にはいろいろな意見があり、調整が必要だ」と理解を求めた。
日中間の歴史認識に関しては、昭和47年の日常共同声明に日本側の「反省」表現が盛り込まれ、自民党内には「(平成4年の)天皇陛下訪中で区切りがついた」との声も出ている。自民党訪中団は14日午後、帰国する。《共同通信》
【モスクワ宣言】日ロ両政府が発表
日本とロシア両政府は13日午後、小渕恵三首相とエリツィン大統領との首脳会談の成果を受け、「創造的パートナーシップの構築に関するモスクワ宣言」を発表した。宣言はクラスノヤルスク、川奈会談での合意を起訴に「平和条約を2000年までに締結するよう全力を尽くすとの決意を再確認する」と明記、日ロ間の公式文書としては初めて条約の締結機関を盛り込んだ。
モスクワ宣言は1993年に北方領土問題を「法と正義の原則」を基礎に解決するとした「東京宣言」以来の公式文書。日ロ関係を「信頼」から「合意」の時代と位置付け、幅広い分野での関係強化をうたっており、北方領土問題が「国境線画定」の交渉に入ったことと併せ、両国関係は新たな発展段階に入った。《共同通信》
【自衛隊】ホンジュラスへ出発
額賀福志郎防衛庁長官は13日午前、ハリケーンで大被害を受けたホンジュラスの災害復旧のために、高村外相から出ていた自衛隊派遣要請の受け入れを決定。その後の閣僚懇談会で、同長官と外相代理の野中広務官房長官が派遣を報告し、政府として国際緊急援助隊法に基づく初めての自衛隊派遣を正式決めた。
額賀長官は同日午前中に自衛隊に派還命令を出した。同日昼に空自衛隊小牧基地(愛知県)から、医薬品など物資を積んだC130輸送機6機(運航要員105人)が出発した。ハワイなど5カ所の米軍基地を経由、16日(日本時間17日)に現地入りする。
一方、陸上自働隊の中部方面隊を中心に隊員八大(うち医師約士)と国際協力事業団(JICA)職員20人が14日、成田空港から民間機で出発。17日(日本時間18日)から首都テグシガルパ市で約2週間にわたり、医療・防疫活動を展開する。
主な装備は医療器材のほか屋外治療のための天幕、浄水セットなどで、輸送用の大型トラックは現地で借り上げることにしている。
野中長官は閣僚懇で「調査団から、現地は想像以上にひどい状態との報告があった。インフラが破壊された状況では、自己完結、組織的な活動ができる自衛隊の派遣が必要だ」と、派遣決定の理由を説明。額賀長官も閣議後の会見で「自衛隊は国連平和維持活動(PKO)も既にやっており、大災害についても要請があればできる限りこたえることが国際貢献に資する」と述べた。《共同通信》
【この日の民主党】
民主党の羽田孜幹事長は13日、「日露首脳会談に対する談話」を発表した。
談話では「平和条約の締結に向け、創造的パートナーシップを構築し、両国関係をあらゆる分野で一層発展させていくことなどを内容とする『モスクワ宣言』は重要な一歩」として評価しながら、焦点の北方領土問題については「この宣言がわが国の領土主権を損なうものであってはならず、具体的な北方四島の返還への道筋が敷かれたのかどうか、慎重に見極める必要がある」と指摘している。
「政府は首脳レベルの交流、経済支援、安全保障対話、文化交流、国際協力などあらゆる分野を通じ、両国間の友好関係の発展とわが国の国益の実現を図るべき」とし、「われわれ民主党も、ロシア国民の理解を深め、領土返還が実現されるよう全力を尽くす」と誓っている。《民主党ニュース》