平成4326日目
2000/11/11
この日のできごと(何の日)
【オーストリアケーブルカー火災事故】
オーストリア北部のアルプスにあるツェルアムゼー付近で11日午前9時半(日本時間同日午後5時半)ごろ、山岳ケーブルカーが急こう配のトンネル内で火災を起こした。AP通信によると、ザルツブルク州のシャウスベルガー知事はスキー客ら約180人の乗客のうち約170人が死亡、犠牲者の多くが子どもと10代の若者だったと語った。8人は自力で脱出した。
乗客はオーストリア人を中心に米国人やドイツ人もいたというが、在オーストリア日本大使館は日本人の有無は確認できていないとしている。
火災は同日正午までに鎮火した。消防当局者は死因は一酸化炭素中毒との見方を示した。同知事によると、火災の煙はトンネルを伝って山上駅側の出口から噴き出し、駅にいた3人も窒息死した。
クレスティル大統領は犠牲者の親族に哀悼の意を表明、同知事は服喪の日を宣言した。
知事によると、ケーブルカーはふもとの駅を出発しトンネルの入り口から600メートルの地点でケーブルが加熱し切断、自動停止装置が作動。その際に後部車両で火災が発生したとの見方もある。地元当局者は、ケーブルカーの定員は180人だが、氷河スキー目当ての若者らで満席だったと語った。
ヘリコプター13機と多数の消防車や救急車が出動。ドイツ連邦軍と国境警備隊も救助ヘリ3機を現地に派遣した。
ケーブルカーはキッツシュタインホルン山(3203メートル)の氷河観光用で2両編成。1974年に運行を開始した。世界初の山腹のトンネル内を行くタイプ。94年に全面改修した。約3.8キロの運行区間中約3.2キロがトンネルで、ふもとの駅を出て間もなくトンネルに入り45度の傾斜を登る。
キッツシュタインホルンはザルツブルクの南西約100キロのアルプスにあり、夏スキーの人気リゾートとして知られている。《共同通信》
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【柔道・田村亮子選手】オリックス・谷佳知選手との交際を発表
シドニー五輪女子柔道48キロ級で金メダルに輝いた田村亮子選手(25)=トヨタ自動車は11日、プロ野球オリックスの谷佳知外野手(27)と交際していることを明らかにした。
田村選手はこの日、トークショーのために訪れた宮崎市内で「真剣なお付き合いをさせてもらっています。男らしい部分とか、優しいところがすてきだと思います」と笑顔で語った。《共同通信》
【J1】第2ステージ第12節
Jリーグ1部(J1)第2ステージ第12節(11日・駒沢陸上競技場ほか=8試合)前節首位のガンバ大阪が敗れ、京都サンガに3−1で快勝の鹿島アントラーズがトップに立ったが、3位までは勝ち点差2の中にひしめく大混戦となった。鹿島は第9節以来の首位。G大阪は前半途中のMFビタウ退場が響き、後半34分に渡辺光、38分に北島と柏レイソルに連続ゴールを許して1−3で負けた。G大阪は勝ち点26で2位。6連勝の柏は同25で3位。《共同通信》
【日米野球】第7戦
日米野球第7戦は11日、西武ドームで行われ、全員の16安打を放った大リーグ選抜が13−5で全日本に快勝。対戦成績を4勝2敗1分けとし、今シリーズの勝ち越しを決めた。
大リーグ選抜は3点を追う四回無死満塁にグラース(エンゼルス)の二塁打で同点とし、続くグリーン(ドジャース)の二塁打で勝ち越し。さらにボンズ(ジャイアンツ)が3点本塁打を放つなどこの回に8点を挙げた。全日本は松井(巨人)の先制本塁打などでリードしたが、後半は打線が沈黙した。《共同通信》
【大相撲九州場所】7日目
大相撲九州場所7日目(11日・福岡国際センター)横綱武蔵丸が千代天山の右上手投げに敗れ、初黒星を喫した。千代天山は2個目の金星。横綱貴乃花と大関雅山は全勝を守った。貴乃花は土佐ノ海を寄り切り、雅山は安芸乃島を押し出した。横綱曙は小結栃乃花を突き出し、大関魁皇は小結若の里を押し出して、ともに1敗を堅持。千代大海と出島の大関も1敗を守った。全勝の貴乃花と雅山を、1敗で武蔵丸、曙、魁皇、千代大海、出島と平幕琴光喜が追っている。《共同通信》
【自民党】主流派が森首相支持を確認
自民党加藤派の加藤紘一元幹事長が森喜朗首相に突き付けた退陣要求を受け、主流派の橋本、森、江藤・亀井、旧河本各派と河野グループは11日夜、都内のホテルで派閥会長らが会談し、森首相支持を確認、政府、与党一体で国政の責任を果たすため協力することで一致した。
一方、加藤派には倒閣姿勢をより明確にする立場から「森内閣からの閣僚引き揚げも検討したい」(幹部)との強硬論も出ており、自民党内の対立は一段とエスカレートする兆しを見せ始めた。このため公明党幹部は11日、記者団に「ひょうたんからこまということもある」と指摘、政局の流動化が衆院の解散、総選挙を誘発しかねないとの懸念を示した。《共同通信》
【河野洋平外相】豪、NZ外相と会談
アジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会議出席のためブルネイを訪問中の河野洋平外相は11日午後、バンダルスリブガワンのホテルでオーストラリアのダウナー、ニュージーランドのゴフ両外相と個別に会談した。
ダウナー外相とは朝鮮半島情勢を中心に意見交換。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が国際社会の責任ある一員となるよう働き掛けを続けていくことが重要との認識で一致した。
河野外相はオーストラリアが5月、約25年ぶりに北朝鮮と国交回復を果たしたことを「北朝鮮が国際社会と接触を深める上で有益だ」と歓迎、日朝国交正常化交渉に関しては「日本は過去にいろいろなことがあった。交渉は予断できない」と説明した。
ダウナー外相は西ティモール問題などを抱えるインドネシア情勢に関して「インドネシアの安定は非常んい大事だ」と指摘した。
一方、ゴフ外相は東ティモール問題について「安定と復興が並行して行われることが大事だ」と強調し、東ティモールへの日本の支援を高く評価。河野外相はオーストラリア、ニュージーランド両国と緊密に協力していく方針を表明した。《共同通信》