平成2618日目

平成8年3月9日(土)

1996/03/09

【住専国会】議長調整も進展なし

住宅金融専門会社(住専)処理策を含む平成8年度予算案の採決をめぐり空転する国会は9日、衆院予算委員会理事会が断続的に開かれたほか、国会正常化へのカギを握る土井たか子衆院議長が上原康助予算委員長に、新進党の理解を得られる打開策を検討するよう求めるなど調整が続いた。しかし、新進党は理事会を欠席、事態打開に向けた進展はなかった。

同理事会は11日午後1時の委員会開会日程を設定したが、議院運営委員会理事会は9日夜、予算案採決のための衆院本会議を11日には開かないことを決めた。与党は11日に採決しない意思表示をすることで、国会正常化に向けて新進党の予算委理事会出席を呼び掛け、座り込み戦術の中止を促したい意向だ。

新進党は「与党の言う正常化は採決強行の環境づくり」(米沢隆幹事長)として強硬姿勢を変えておらず、依然打開のめどは立っていない。

また衆院の谷福丸事務総長は9日夜、新進党の座り込みに対し、国会議員以外の秘書などに退去勧告をしようとしたが押し返された。その後、衛視が谷事務総長名の退去勧告を読み上げた。座り込みは10日で1週間となる。

予算委理事会は11日の日程を一応決めたが、与党側は「直ちに採決せず、審議時間も確保する」との姿勢で、11日も新進党に理事会出席を呼び掛ける方針。与党3党は9日夜、幹事長、国対委員長会談を開き、対応を協議した。「新進党が不法占拠を解いて院内秩序を回復することが先決」との認識を再確認したが、打開策はなく、11日午前に再協議することになった。

一方、新進党の米沢隆幹事長は9日の記者会見で、加藤紘一自民党幹事長の証人喚問が国会正常化の前提条件との考えを重ねて強調した。《共同通信》



【台湾・李登輝総統】武力で民主変わらぬ

台湾の李登輝総統は9日夜、テレビ演説を行い、中国の相次ぐ軍事演習に対して「武力によって、われわれの民主、自由、尊厳への決意は変えられない」と強く反発すると同時に、中国との敵対状態の解消など、総統再選後の対中関係改善に意欲を示した。

演説は、23日の総統選を前にした各候補の政見放送。李総統は演習の狙いについて「総統選をかく乱し、当選者の得票率を下げ、将来の(対台湾)交渉で優位に立つほか、(中国)内部の権力闘争や社会危機の圧力を外部に転化しようとしている」と指摘、「武力行為はアジア・太平洋(地域)を不安定化させる」と批判した。《共同通信》

【社民党】住専で凍結論続出

社民党は9日午後、第1回党大会に示された党務報告に関する質疑を続行、代議員からは住専関連予算に関する当結論や批判が相次いだ。これに対し、佐藤観樹幹事長は「(住専処理は)時間との戦いであり、時間は待ってくれない。凍結することはできない」と凍結論を退けた。

佐藤氏は「関係者の責任追及と財政資金投入決定の順序が逆になったことが国民の反発を招いた」と釈明した上で、早急に住専問題を解明する特別委員会を国会内に設置し「中曽根(康弘)、竹下(登)、海部(俊樹)氏ら、バブル期から不良債権が拡大した時期までの歴代首相や蔵相を呼んで、住専問題を解明すべきだ」との考えを示した。

大会は質疑応答の後、「財政資金投入を含む(住専)処理策は欠かせない」とした党務報告を了承した。《共同通信》

【英・ロンドン】また爆弾爆発

ロンドン南西部フルハムにある英国防省の近くで9日午前0時38分(日本時間9時38分)ごろ、大きな爆発が起きた。英国内通信PAによると、英警察当局はゴミ箱に仕掛けられた爆発物によるものと断定した。今のところ負傷者の報告はない。爆弾テロを連続させている北アイルランドのカトリック系過激組織アイルランド共和軍(IRA)との関連を調べている。

現場はウエスト・ブロンプトン地下鉄駅付近で、爆発で駐車中の車や周辺建物の窓ガラスなどに被害が出た。警察当局によると、IRAは過去にもゴミ箱に爆弾を仕掛けたことがあるという。また、国防省は「この建物が狙われたのかどうかは全く分からない」としている。

IRAは17カ月間続いていた停戦を破棄し、先月9日、ロンドン東部で、同18日には中心部で爆弾テ口を起こし、計3人が死亡、100人以上が負傷した。

北アイルランド和平交渉をめぐっては、先月末に英、アイルランド両政府が恒久和平を協議する全当事者会議を6月10日に「開催することで合意。しかし、IRAは「25年間、戦争を続ける準備がある」などと強硬姿勢を崩していない。《共同通信》



3月9日のできごと