平成2103日目
1994/10/11
この日のできごと(何の日)
【広島アジア大会】4カ国10選手が不明に
広島アジア大会に参加、広島市安佐南区内の選手村に滞在している選手のうち、スリランカなど4カ国、10人の男子選手が行方不明になっていることが11日までの大会組織委員会の調べで分かった。
このうちイランを除く3カ国9人の選手らについて各選手団から広島北署に家出人として捜索願が出され、広島県警は行方を捜している。またイラン選手団も捜索願を検討している。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【トヨタ・セルシオ】フルモデルチェンジ
【村山富市首相】消費税率見直しも
衆院予算委員会は11日開会、村山政権下で初めての予算委論議を開始した。村山首相は税制改革大綱の見直し条項について「行政改革や不公平税制是正をした上で、福祉などの財源がどの程度必要か十分精査し見直す」と述べ、5%となっている消費税引き上げ幅を見直す可能性を示唆した。
武村蔵相も「将来の年金、医療などを考えると2%(アップ)でカバーできるものではない」と認めた。
消費税をめぐる社会党の公約との関係については「公約したことがどう実践されるか、事態に対応するアプローチがあっていい」として公約違反ではないとの考えを重ねて強調した。《共同通信》
【河野洋平外相】常任理入り「演説は立候補でじはない」
衆院予算委員会は11日午後、審議を続行、河野副総理兼外相は、安保理常任理事国入りに関する国連演説について「常任理事国は、立候補し選挙で選ばれるわけではない。(立候補の)宣言ではない。この問題で重要な一歩をしるしたと言っていい」と述べ、政府の統一見解として正式な立候補表明ではないとの見解を明らかにした。
常任理事国入り問題では武村蔵相が先の衆参両院での代表質問への答弁で「初めに常任理事国ありきの姿勢はとらない」と慎重姿勢を示し、「国民の理解を得て取り組んでいきたい」とする村山首相との間で微妙な違いが見られ、「閣内不一致」との声が出ていた。河野外相の答弁は政府内で調整した結果、「立候補ではない」と表明したもので、政府の慎重姿勢をあらためて確認した形だ。
政治改革に関連して首相は「政党が交付金を受けることになるのだから、(政党の性格が)法律的に明確にされることが大事だ。十分な審議をいただき最終的に実のあるものにしていただきたい」と述べ、共産党を除く与野党で合意した「政党法人格付与法案」の今国会成立に期待を表明した。
消費税率引上げが公約違反との指摘について首相は「たとえ率を引き上げないと選挙で言っても、その後の情勢が変わっていくわけだから、その事態にどういう政策の選択をするか議論があってもいい」と述べ、公約違反には当たらないと突っぱねた。
創価学会と公明党との政教分離問題に関し林田英樹文化庁次長は「創価学会を所管する東京都からは、宗教法人上問題があるとの報告を受けていない。今後も、都と連絡を取りながら見守っていきたい」と述べた。
午後は改革の草川昭三氏(公明)、深谷隆司氏(自民)、川崎二郎氏(同)、三野優美氏(社会)、坂上富男(同)、錦織淳氏(さきがけ)、志位和夫氏(共産)の各氏が質問した。《共同通信》
【政界談話室】
○…村山首相は11日、衆院予算委員会で初答弁に臨んだ。開会前は「自然体でやっていきます。ありのまま、率直に議論しようということでね」と余裕の表情。しかし社会党の基本政策転換から首相の個人資産まで、野党の集中砲火を浴びると「(政策転換は)質問があったから答えたまで」「私は貧乏を売り物にしているわけじゃない」と気色ばむ場面も。答弁後は「ちょっと言い過ぎた気もするけど」と、デビュー戦の評判が気掛かりなふう。
○…新生党の船田常任幹事はこの日、米中央情報局(CIA)から自民党への資金提供問題について記者団に「東西冷戦の中で、日米関係の緊密な関係の行き過ぎた部分だ」と冷ややかに解説。さらに「海外からの資金提供は非常にまずい。厳しく清算しなければならないが、こういう体質は自民党自らが清算することはない」と追及の構え。もともと自民党とは同根だったが「1960年代の話で、新生党は昭和44年(1969年)以降に当選した議員ばかりだから、関係者がいると現状では考えにくい」と「対岸の火事」を決め込んでいた。《共同通信》
【天皇、皇后両陛下】マドリードで献花
スペインを訪れている天皇、皇后両陛下は11日午前(日本時間11日夕)、マドリード市のレアルタ広場で、スペイン独立戦争戦没者の慰霊碑に献花する式典に出席された。献花式典では君が代とスペイン国歌が演奏され、鎮魂曲が流れる中、天皇陛下がスペイン慰霊碑の前に進んで献花、黙とうされた。
続いて約80頭の騎馬隊に導かれて市内を車でパレードし、市庁舎を訪問。市民約300人が歓迎する市庁舎前広場で、市騎馬警察隊の栄誉礼を受けられた。市議会の議場では市の「黄金のかぎ」が天皇陛下に贈られ、陛下は「マドリードは4度目の訪問ですが、訪れる度に美しく変ぼうし、豊かになっています」などとスピーチされた。《共同通信》