平成5024日目

2002/10/10

この日のできごと(何の日)

【参院補選】告示

参院千葉、鳥取両選挙区の補欠選挙は10日告示され、千葉で3人、鳥取で4人の新人が届け出た。15日告示の衆院5選挙区と合わせ計7選挙区の衆参統一補選が27日の投開票に向け、スタートした。景気対策や政治倫理、拉致事件で揺れる朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との国交正常化交渉などが争点。

内閣改造後初の審判となり、小泉純一郎首相は10日昼、「選挙は一生懸命やる。後は審判だ。全勝を目指す」と述べた。《共同通信》

参院千葉、鳥取両選挙区の補欠選挙は10日告示、立候補の届け出が締め切られ、7人の立候補が確定した。与野党幹部は千葉や鳥取、15日に補選が告示される衆院大阪10区に入り街頭演説、一気に対決ムードが高まった。

保守党は大阪で自民、公明両党の地元幹部とともに支援集会を開き、野田毅党首が「小泉政権の万般に対する中間評価的な意味を持つ。半分以上の勝利を目指すのは当然だ」と勝敗ラインを4勝以上とする考えを示した。山崎拓自民党幹事長は10日の記者会見で争点について「小泉構造改革と景気対策が議論される」と指摘した。

野党は、民主党の鳩山由紀夫代表、自由党の小沢一郎党首、社民党の土井たか子党首が午後、鳥取入り。鳩山氏はJR米子駅前の街頭で「腐敗政治の根を絶つ大きな天王山の戦いになる」と強調した。小沢氏は「今の不況、不景気は政治無策が生み出したものだ。このまま続いたら日本経済は崩壊してしまう」と、土井氏は「政策では民主、自由両党との違いはあるが、今はそんなことは言っていられない。まずは自民党を倒さないと新しい政治は日の出を見ない」と、それぞれ述べた。

志位和夫共産党委員長は同夜、JR津田沼駅前で「不良債権早期処理方針の転換を求める。地域経済の息の根を止めていいのか」と批判した。《共同通信》

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【ボクシング】

世界ボクシング協会(WBA)ミドル級タイトルマッチ12回戦は10日、東京・両国国技館で行われ、挑戦者で同級14位の保住直孝(ヨネクラ)はチャンピオンのウィリアム・ジョッピー(米国)に10回2分48秒でTKO負けし、タイトル奪取に失敗した。

保住はジョッピーのスピードについていけず、細かいパンチを浴びて消耗。10回終盤に連打を受け主審がノーカウントで試合を止めた。

戦績は保住が25戦21勝(18KO)3敗1分け。初防衛に成功したジョッピーは37戦34勝(25KO)2敗1分け。

日本のジム所属の現役世界王者は世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフライ級の徳山昌守(金沢)1人。《共同通信》

【外務省】拉致被害者5人に日本旅券

参院外交防衛委員会と衆院外務委員会は10日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との国交正常化や日本人拉致事件について、それぞれ閉会中審査を行った。外務省の田中均アジア大洋州局長は、15日に一時帰国する地村保志さんら拉致被害者5人に対し、日本国籍の旅券を発行する方向で検討していることを明らかにした。

日本の旅券を持って北朝鮮に戻すことで、将来の永住帰国実現に対する政府や被害者家族の決意を示す狙いがある。《共同通信》

【この日の民主党】

参院補選告示

衆参統一補欠選挙のうち、参議院の2つの選挙(千葉選挙区、鳥取選挙区)が10日告示された。15日に告示される衆院の5つの選挙とともに、27日に投開票される。今回の統一補選は、千葉選挙区をはじめ4選挙区がスキャンダルによる議員辞職に伴うもので、「政治とカネ」をめぐる問題が最大の焦点になっている。

10日朝、民主党の鳩山由紀夫代表は、民主党推薦候補の応援のためにJR千葉駅前に駆けつけた。鳩山代表は開口一番、「日本の政治を新しく塗り替えようというみなさんの思いを、ぜひこの選挙でぶつけてほしい」と力説。補欠選挙を通じてクリーンなネットワークを千葉県下に張り巡らせていくことが、やがて日本政治の浄化につながると訴えた。

この日は鳩山代表のほか、自由党の小沢一郎党首、社民党の土井たか子党首、ミュージシャンの喜納昌吉さんらも応援に加わり、JR千葉駅前および津田沼駅前において、「選挙戦に勝利し、自民党政権打倒を」と呼びかけた。

民主党の鳩山由紀夫代表は10日、自由党の小沢一郎党首、社民党の土井たか子党首とともに、同日告示された参議院鳥取県選挙区補欠選挙の応援のため現地にかけつけた。

18時からJR米子駅前の「だんだん広場」で開かれた街頭演説会で鳩山代表は、2000人の聴衆を前に、「今回の七つの補選のうち三つは、自民党政治家が金まみれの汚職で辞めたための補選。腐敗政治を日本中で許すのか、クリーンな政治をめざすのか、その天下分け目の戦いだ」とアピール。

また、株価が急落していることについて、「とめどなく景気が下がっている。小泉内閣のパフォーマンスに踊らされて、どん底に落ち込むのか、ここで踏ん張って国民の暮らしやすい社会をめざすのか。景気回復のためにも政権交代が不可欠だ」と訴え、聴衆の大きな拍手を浴びた。

木下・中川議員、政府の日朝交渉方針を批判

衆議院外務委員会は10日、日朝国交正常化交渉および拉致事件に関する閉会中審査を行った。民主党・無所属クラブからは、木下厚、中川正春の両議員が質問に立った。

木下議員はまず、9月17日の小泉首相による北朝鮮訪問が決定された経緯について質問。首脳会談開催で合意した8月25日~26日の日朝事務レベル会合の時点で、外務省担当者が拉致被害者の安否についてどの程度の情報を入手していたのかを質した。田中大洋州局長は、「(北朝鮮側は)誠実かつ深い調査を行っているとのことだった」などとし、具体的な安否情報については入手していなかったとした。木下議員は「そんないいかげんなことで総理を北朝鮮まで連れていったのか」と一喝し、外務省の事前交渉のずさんさを断罪した。

木下議員はまた、首脳会談の当日朝に8名の拉致被害者が死亡しているという情報を受け取りながら、平壌宣言の文言を一字一句変えることなく、そこに署名したことについて、「これが交渉か」と厳しく批判。金正日総書記が拉致を認め、謝罪したといっても、宣言文に盛り込めなければ証拠がないとし、「なぜそこでもう一泊するなど時間をかけて、事実確認や宣言文の再検討などをやらなかったのか」と詰め寄った。田中局長は、「北朝鮮が拉致を認め、謝罪したことは国際社会では幅広く知られている」などと苦しい弁明に終始した。

続いて質問に立った中川議員は、木下議員の質問を引き継ぐ形で、まず日朝首脳会談の際に日本の代表団が松茸などのおみやげをもらって帰ってきたと伝えられていることについて、「国民世論を考えれば、説明すべき」と質した。田中局長は「どこの国でも、何をおみやげとして交換したかは外交儀礼として公表しないもの」などと述べ、暗に事実であることを認めた。

中川議員は、首脳会談後に金正日総書記が拉致問題に関する発言を一切行っていないことを指摘し、拉致問題に対する遺憾の意を国際社会に向けて総書記自身の言葉で表明するよう今後の交渉の中で要求すべきだとした。川口外相は「(拉致問題の)事実解明に北朝鮮が誠意を持って真剣に取り組むとしていることを見守りたい」などと答えるにとどまった。

さらに中川議員は、国交正常化交渉と拉致問題、安全保障問題での交渉とを並行して進めようとしている政府の交渉方針を批判。「国交正常化というこちらのカードを拉致問題、安保問題と切り離してしまってどうするのか。あくまで拉致問題、安保問題を国交正常化交渉の前提条件とすべきだ。小泉内閣は功を焦りすぎているのではないか」と詰め寄った。しかし安倍官房副長官は、「拉致問題の解決がなければ正常化しないというのが総理の一貫した方針だ」と述べるにとどまった。《民主党ニュース》



10月10日 その日のできごと(何の日)