平成2832日目
1996/10/09
この日のできごと(何の日)
【オウム裁判】新実智光被告「命奪われても帰依」
オウム真理教幹部新実智光被告(31)の公判が9日、東京地裁で開かれ、殺人、殺人未遂罪に問われた松本サリンと3件のVX襲撃事件が審理された。
新実被告は「今は何も申し上げることはない」と述べ起訴事実の認否を4件とも留保。「日本で初めて仏教の全ステージを体験した人こそ麻原彰晃尊師(松本智津夫被告)。命を奪われようとも尊師に帰依する」などと述べた。
新実被告はこれまで、地下鉄サリン事件の起訴事実についても「考えがまとまってからにしたい」と認否を留保。Oさん殺害、逃走信者の隠避、元看護婦監禁の3事件は全面否認している。
起訴状などによると、新実被告は松本被告から指示され平成6年6月27日夜、長野県松本市の駐車場で加熱式噴霧器からサリンを発散させて7人を死亡させ、144人に重軽症を負わせた。新実被告は、標的を長野地裁松本支部職員宿舎にするよう提案するなど謀議に関与。犯行時も、村井秀夫元幹部=死亡当時(36)=らと現場でサリンをまいたとされる。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【ダイエー・石毛宏典内野手】現役引退へ
プロ生活16年、ダイエーの石毛宏典内野手(40)の現役引退が9日決まった。石毛は同日、東京のダイエー本社を訪れ、中内功オーナーと会談。同行した村上弘球団社長は「(2人の話し合いは、石毛に)ごくろうさまでしたという内容の話だった」との言い回しで、石毛が中内オーナーに引退の意向を伝えたことを明らかにした。
ダイエーの最終戦が10日にあるため、正式発表は後日になる。引退後の進路は石毛が希望している米国留学が有力だが、現時点では未定。《共同通信》
【セ・リーグ】全日程終了
プロ野球、セ・リーグは9日、今季の公式戦全日程を終了した。2年ぶりの優勝を飾った巨人は全球団に勝ち越す「完全優勝」。5ゲーム差の2位は中日、3位は広島。昨年日本一のヤクルトは4位に終わり、横浜が5位、阪神は2年連続の最下位だった。
打撃タイトルは、パウエル(中日)が打率3割4分で一昨年、昨年に続く首位打者に就いた。3年連続は長嶋、王(ともに巨人)に並ぶリーグタイ記録。本塁打王は山崎(中日)が39本、打点王はロペス(広島)が109打点でそれぞれ初、盗塁王は緒方(広島)が50個で2年連続2度目のタイトルを獲得した。
投手部門の最多勝は斎藤雅、ガルベスの巨人勢が8勝で分け合った。防御率2.36と合わせて二冠の斎藤雅は、2リーグ分立後では単独トップとなる5度目の最多勝に輝くとともに、3度目の最優秀防御率賞も金田(国鉄−巨人)村山(阪神)と並ぶリーグ最多記録。最多奪三振は斎藤隆(横浜)が206個で初、最優秀救援は佐々木(横浜)が29セーブポイントで2年連続3度目のタイトルを奪った。
観客動員は1222万3000人の前年比1%減で、4年連続のダウンとなった。球団別では昨年、200万人以上を集めたヤクルトと阪神がともに約10%減少した。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】9カ所で街頭演説
橋本龍太郎首相(自民党総裁)は9日、東京と大阪など9カ所で街頭演説を精力的にこなし、衆院選での自民党支持を訴えた。公示の8日は都内と千葉など8カ所を回ったが、「日本の顔」としての人気もまずまずとあって、各地からの応援要請が殺到。10日は大阪と神戸、11日は埼玉と遊説日程はぎっしり。
しかし、首相の選挙区、岡山4区では新進党の加藤六月元農相とし烈な戦いを展開中とあって「正直言って僕の選挙が不安だ」と胸の内を吐露。各地を行脚中も地元が気がかりな様子。このため12、13両日にはお国入りする予定だ。《共同通信》
民主党・菅直人代表、徳島で街頭演説
「これまでブームだけで成功した政党はない。新自由クラブもブームになったが、すぐ駄目になった。土井たか子ブームも、日本新党も長くは続かなかった。民主党はブームだけでは終わらない政党にしなければならない」《共同通信》
自民党・加藤紘一幹事長、新進党に皮肉
「(新進党は)もうちょっと首尾一貫してほしい。かつて小沢さんは21世紀に(消費税は)10%、細川さんは7%と言い、羽田さんは15%と最近の本に書いている。選挙前に『3%据え置き』と言っても説得力がない」《共同通信》
【新進党・小沢一郎党首】民主候補の推薦拡大
新進党の小沢一郎党首は、9日昼、遊説先の和歌山市で記者会見し、総選挙後の民主党との連携について「民主党という党ぐるみの話とは違うが、個々の政治家で一緒に同じ気持ちでやろうという人は受け入れてもいい」と述べた。民主党の一部に、細川内閣当時の非自民連立政権の枠組み再現を期待する声もあることを受け、個人レベルでの連携に前向きの姿勢を示したものだ。
民主党候補への選挙協力に関しては「自民党と一線を画して改革をともにやっていこうという考え方を持っている人で、私どもの候補がいないところについては今後も出てくるだろう」と述べ、静岡6区に続いて、新進党空白区での民主党公認候補への推薦を拡大する意向を表明した。《共同通信》
【英・ダイアナ元皇太子妃】愛人ビデオは別人
9日付の英大衆紙サンは、8日の紙面に掲載したダイアナ元皇太子妃と愛人だった将校が戯れるビデオはよく似たモデルを使った偽物だった、と発表、ダイアナさんら関係者と読者への謝罪記事を掲載した。同紙はチャールズ皇太子夫妻の離婚問題など王室報道で他紙を圧倒してきたが、今回の“特ダネ”は幻となった。
発表に先立ち、同紙と張り合う大衆紙デーリー・ミラーが8日「偽物であることを示す動かぬ証拠を見つけた。9日付紙面で公表する」と予告。サン紙はこの直後、ビデオは「極めて巧妙なねつ造だった。詐欺師にだまされた」と緊急発表し、紙面に謝罪記事を載せた。
サン紙によると、ビデオは先週、仲介者が同紙に持ち込み、専門家の鑑定も受けた。ところが、デーリー・ミラー紙の予告を受けたため、調査したところ、ある人物が今年春ごろ、ロンドン市内のプロダクションでダイアナさんにそっくりのモデルに「試作ビデオ」出演を依頼し、撮影した事実が判明した。
このモデルは、自分が映っている8日の紙面を見てびっくりし、プロダクションの経営者に報告していたという。一本取った形のデーリー・ミラー紙は、モデルとのインタビューを含む真相を華々しく掲載した。《共同通信》