平成4337日目

2000/11/22

この日のできごと(何の日)

【あっせん利得処罰法】成立

公務員に対する政治家らの口利き行為を制限する、与党提出のあっせん利得処罰法が22日昼の衆院本会議で、自民、公明、保守3党などの賛成多数で可決、成立した。来年3月ごろ施行される見通しだ。

今国会の再重要法案であり、政治に対する国民の信頼回復を目的とし、「あっせん利得罪」を創設する内容。公務員に職務上、不正な行為をさせるだけでなく、適正な行為でも処罰の対象とした。刑法のあっせん収賄罪よりも対象範囲を広げ、政治家と支援者との間に一定の緊張感をもたらすことになる。ただ私設秘書が除外されるなど、実効性の面で疑問視する意見もある。

同法は、国会議員、地方議員、首長、公設秘書が請託を受け、公務員に国や地方自治体が締結する売買などの契約や行政処分に関して「権限に基づく影響力を行使して財産上の収益を収受」した場合、3年以下(公設秘書は2年以下)の懲役に処するとしている。《共同通信》

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【政界談話室】

○・・・民主党の鳩山由紀夫代表は22日の記者会見で、保守党の松浪健四郎氏が衆院本会議場の演壇から野党席にコップの水を掛けたことについて「行儀の悪さが世界中に知られ、日本政治の質が問われてしまった」と嘆き、厳しい処分を要求。さらに「収拾のすべを知らなかった議長の責任も大きい」と綿貫民輔議長を批判した。一方、原因となったヤジを飛ばした民主党若手議員の責任論に対しては「今までおとなし過ぎた。これを契機に議場で活発に行動できる」と強調、身内には大甘のところを図らずも露呈した。《共同通信》

【自民党・野中広務幹事長】内閣不信任案否決「森首相信任ではない」

自民党の野中幹事長は22日午後、東京・紀尾井町のホテルで開かれた橋本派総会であいさつし、野党が提出した内閣不信任案が否決されたことについて、「今度の否決は、決して森喜朗氏、首相の信任を決定したものではないと私は思っている」と明言した。党内では、野中氏の発言は、森首相がこれ以上、言動などで問題を生じた場合、来年夏の参院選をにらんで、橋本派としても、首相を支持し切れないこともあり得るとの考えを示したと受け止められている。

野中氏はあいさつの中で不信任案否決について、「この混乱のまま20世紀の幕を閉じ、21世紀にバトンタッチするのかということと、野党が提出したものに与党内から賛成者が出るという政党政治の真価が問われる中で、公明、保守両党と一致して否決したものだ」とも語った。不信任案否決は、加藤紘一・元幹事長の反乱で揺れた自民党の秩序や体制を守ることを優先したためで、森首相の信任とは別問題との考えを強調したものだ。

さらに、野中氏は「森首相をはじめとして内閣、党が一致して、毎日厳粛かつ謙虚に一日一日を刻んでいかなくてはいけない」と述べ、森首相に緊張感を持って政権運営するよう求め、首相をけん制した。《読売新聞》

【森喜朗首相】勝利宣言

「私が不信任をくらって退陣したらあなたは納得するかもしれないが、そうでないと願っている人の方が国会では多かった」森首相は22日の参院予算委員会で、内閣不信任決議案の否決を受けて「勝利宣言」。加藤紘一元幹事長への対抗心からか、「世論」の支持も強調した。《共同通信》

【新庄剛志外野手】横浜と交渉

フリーエージェント(FA)宣言した阪神・新庄剛志外野手(28)は22日、横浜市内のホテルで横浜と初の入団交渉を行なった。他球団との話し合いはヤクルトに続き2球団目。ヤクルトとの交渉では提示のなかった契約年数や年俸などの条件も示されたが、新庄は「僕に合った野球だできる環境を探している状態。(結論は)まだ白紙」と話すにとどまった。2度目の交渉も未定で、横浜側は「連絡を待ちたい」としている。《読売新聞》

【ペルー】パニアグア新大統領が就任

ペルーのフジモリ前大統領の罷免を受け、後任のパニアグア国会議長(64)が22日に国会で宣誓、新大統領に就任した。任期は来年7月28日まで。

新大統領は、新首相に1995年の大統領選でフジモリ前大統領に敗れたデクエヤル元国連事務総長(80)を起用し、フジモリ前政権を支えてきた前与党などの旧勢力を封じる構え。新政権を「尊厳と国民和解の政権」と位置付け、今年4−5月の大統領選前後から同様を繰り返したペルー情勢の安定化に努める姿勢を鮮明にした。

新大統領は就任演説で、来年4月の公正な大統領選挙の実施や対外債務交渉、地方分権などを課題に挙げた。またフジモリ前政権下で行われた国有企業の売却による収入の使途を調査する、とも表明。前政権に絡む疑惑追及の機運が高まる可能性もある。《共同通信》

【エミール・ザトペックさん】死去

ダイナミックなフォームで「人間機関車」と呼ばれ、1940年から50年代にかけて陸上男子長距離の世界のトップに君臨したエミール・ザトペック氏(チェコ)が22日、入院先にプラハの病院で死去した。78歳だった。チェコ通信が伝えた。

10月30日に脳卒中で倒れ、危篤状態が続いていた。

ザトペック氏は48年ロンドン五輪1万メートルで優勝。52年ヘルシンキ五輪では5000、1万メートルを制し、初挑戦のマラソンでも優勝、五輪史上唯一の長距離三冠を達成。妻のダナさんもやり投げで勝ち、「同一大会夫婦金メダル」の記録を残した。

68年にはチェコスロバキア(当時)の自由化運動「プラハの春」を支持。軍事鎮圧に反対したため、大佐として勤務していた同国陸軍から追放され、共産党からも除名されたが、90年に22年ぶりに全面的に名誉を回復した。《共同通信》

【この日の民主党】

補正予算成立で峰崎財政金融ネクスト大臣が談話

参議院本会議が22日開かれ、2000年度補正予算が民主党など野党の反対にも関わらず成立した。民主党の峰崎直樹財政金融ネクスト大臣がこのことについて談話を発表した。

2000年11月22日
2000年度補正予算の成立について(談話)
民主党財政金融ネクスト大臣 峰崎直樹

1.本日、総額4兆7,000億円あまりの2000年度補正予算が成立した。しかしながら、補正予算のもととなった事業規模11兆円の「日本新生のための新発展政策」が発表された後の株価の推移をみてもわかるとおり、すでに市場は厳しい評価を下しており、本補正予算が経済再生に資するとは到底考えられない。

2.わが国経済は、いまだ先行き不透明な状況にあり、懸念材料は多い。そうした中で、財政健全化への道筋を何ら示すこともなく、安易に国債を増発することは、長期金利の上昇を招き、財政破綻への引き金を引くことになるのは避けられない。

3.わが国経済を再生する唯一の道は、構造改革以外にない。選挙目当ての無責任なバラマキ経済政策に終止符を打ち、「苦い薬」をもあえて受け入れる覚悟をもって、規制改革や民間主導のIT革命、さらには財政構造改革を進めていくべきだ。

4.今般の自民党の派閥争いは、自民党内には改革を断行する覚悟をもった人間が一人もいないという事実を如実に証明した。改革のできない自民党政権を一刻も早く倒すことが、政治空白を解消し、真の経済再生につながることを強く申し上げる。《民主党ニュース》



11月22日 その日のできごと(何の日)