平成4343日目
2000/11/28
この日のできごと(何の日)
【オランダ議会下院】安楽死合法化法案を可決
オランダ議会下院は28日、安楽死を合法化する法案を可決した。米国オレゴン州で安楽死が認められているが、国としての合法化法案の可決は初めて。法案は今後、上院で審議されるが、成立は確実だ。隣国のベルギーでも同様の法案が国会審議中で、各国の安楽死容認論議に大きな影響を与えそうだ。
オランダでも現在、安楽死は自殺ほう助や殺人などの犯罪行為に当たるが、一定の条件を満たして安楽死させた場合、検察官が訴追しないことがあり得るとされている。このため1995−97年に報告があった安楽死は約6500件で、うち訴追されたのは8件にとどまった。
政府提出の合法化法案は、条件を満たした安楽死は刑法上の犯罪にならないと明文化することが目的。これにより医師が訴追されることはなくなった。
当初は12−16歳の未成年も親が反対しても安楽死を選択できるとの条項が含まれていたが、世論の支持が得られなかったため撤回された。
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【サッカー】第21回トヨタカップ
サッカーのクラブ世界一を決める第21回トヨタカップは28日夜、東京・国立競技場で約5万2000人の観衆を集めて行われ、南米代表のボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)が2−1で欧州代表のレアル・マドリード(スペイン)を下して初優勝、5連覇中だった欧州勢から6年ぶりに南米勢がタイトルを奪回した。対戦成績は南米の11勝10敗。
ボカの電光石火の先制攻撃だった。前半3分、6分といずれも速攻からFWパレルモが連続ゴールし、リードを守りきった。2年ぶりの優勝を目指したレアルは、前半12分にロベルトカルロスが1点を返したが、その後は攻撃をうまく封じられた。最優秀選手には、ボカのパレルモが選ばれた。《共同通信》
【イチロー外野手】マリナーズとの正式契約のため渡米
米大リーグ、マリナーズ入りが決まったイチローが28日、正式契約のため関西空港からシアトルに向けて渡米した。ジーパンにジャンパー姿のイチローが、妻弓子さんとともに空港に姿を見せると、海外に出かける観光客ら約150人が足を止め、拍手とともに「頑張って下さい」と声が飛んでいた。
現地時間の29、30日にマリナーズのメディカルチェック(健康診断)を受けた後、早ければ30日午後にも現地で入団発表を行う。この後、マリナーズの本拠地、セーフコフィールドを見学。住居も決めて、来月4日にいったん帰国する予定。《読売新聞》
【森喜朗首相】「水かける気持ち、分からんでもない」
「投げたくなる気持ちも分からんでもない」森喜朗首相は28日午前、衆院本会議上の演壇からコップの水をまき登院停止処分が決まった保守党の松浪健四郎議員の行為に同情を示す発言をした。
内閣不信任決議案への反対論に立った松浪氏へのリップサービスの意味合いもあるようだが、首相自身が本会議場の秩序を乱す言動を容認したとも受け取られかねない発言だけに、物議を醸しそうだ。《共同通信》
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コップの水をまいて登院停止処分となった保守党の松浪健四郎氏への「同情発言」を口にした森喜朗首相に対し、野党4党は28日、一斉に反発し、追及に乗り出した。内閣不信任決議案が不発に終わった後だけに、政権批判の格好の材料と映っているようだ。
自民党は平静を装っているが、野中広務幹事長が再三、緊張感をもって政権運営に当たるよう求めていた矢先だけに、党内から批判が噴出する可能性もある。
「お粗末首相だ。世界的に恥をさらした事態をやじと同次元に考えている」「そういう首相は登院停止にしよう」−。同日午後の野党4党国対委員長会談では、首相発言への批判が相次ぎ、あらゆる場面で追及する方針を確認した。《共同通信》