平成5020日目

2002/10/06

この日のできごと(何の日)

【北朝鮮による日本人拉致事件】家族が拉致現場を検証

1978年7月、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に拉致され、生存が確認された地村保志さん(47)と浜本富貴恵さん(47)の拉致状況について家族らは6日、政府調査団の聞き取り調査結果通りに犯行が可能かを確認するため、現場とされる福井県小浜市の小浜公園展望台で検証作業をした。

保志さんの父保さん(75)と富貴恵さんの兄雄幸さん(73)は同日「調査団の面接記録にある拉致状況は北朝鮮が仕組んだシナリオ。検証でうそを立証したい」と調査団記録の一部を公開した。

検証作業は「救う会」幹事の西岡力さん(46)らも参加、計4人で午前9時から約1時間半行い、記録内容と現場の地理などが合致するかを判断した。

調査団が保志さんらから聴取した面接記録では、2人は78年7月7日、七夕の星を見ようと展望台の2階ベンチに座った。その後、男4人に襲われて口をふさがれ、後ろ手に縛られて袋に入れられた、急斜面を下りて海に出て船で北朝鮮に運ばれた、などと記されている。

保さんは「展望台そばの急斜面のがけは、人を担いで下りられない。現場は当日、2人が入った同市鯉川のレストラン近くの浜辺だ」と推測した。《共同通信》

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1978年7月、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に拉致され、生存が確認された小浜市飯盛の地村保志さんと同市阿納の浜本富貴恵さん＝ともに(47)＝が政府調査団に語った拉致状況に疑問点があるとして、保志さんの父、保さん(75)と富貴恵さんの兄、雄幸さん(73)は6日、拉致現場とされる同市青井の小浜公園展望台付近の検証作業を行った。

2人は、袋に入れられた保志さんらを担いで降りられそうにない急ながけや、現場に残されていた軽トラックの不自然な止め方などから、調査団の面会記録には無理があると判断した。《福井新聞》

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【釜山アジア大会】

釜山アジア大会第8日は6日、釜山で行われ、ゴルフは最終ラウンドを行い、女子個人で宮里藍(宮城・東北高)が70で回り、通算2アンダーの286で逆転優勝。ゴルフの日本女子で大会史上初の金メダルを獲得した。

上原彩子(パームヒルズ)は4位。男子は、団体日本は優勝した台湾と11打差の3位。個人は宮里の兄、優作(東北福祉大)が3位決定戦に敗れて4位となった。《琉球新報》

【J1】

Jリーグ1部(J1)第2ステージ第7節最終日(6日・カシマスタジアムほか＝2試合)鹿島が名古屋を4−1で下して勝ち点を15に伸ばし、首位磐田と勝ち点差2で3位をキープした。京都は横浜Mに1−0で勝ち、3連勝で勝ち点14とし、4位に浮上した。鹿島は小笠原の2ゴールなどで名古屋に快勝、名古屋は4連敗で12位。横浜Mも13位に低迷している。《共同通信》

【紀宮清子内親王殿下】東欧へ出発

紀宮さまは6日午前、成田空港発の全日空機でルーマニア、クロアチアの公式訪問に出発された。18日に帰国する。

宮内庁によると、ルーマニアは天皇陛下が皇太子時代の1979年に訪問。クロアチアは91年に独立してから初めての皇族訪問となる。

時差調整のためイタリアのフィレンツェに8日まで滞在。皇后さまが93年の訪問時にピアノを即興演奏されたピストイアのマベリーニ音楽院も訪問する。

9日にルーマニアに入り、日本と同国の交流100周年記念コンサートや「日本展」のオープニングセレモニーに出席。13日にクロアチアに移り、大統領主催の昼食会など歓迎行事のほか、盲導犬訓練施設の視察なども予定されている。《共同通信》

【米国・ケリー国務次官補】北に拉致問題解決促す

福田康夫官房長官と川口順子外相は6日昼、都内の駐日米大使公邸で、高官協議のため北朝鮮を訪問した米国のケリー国務次官補(東アジア・太平洋担当)と会談した。

ケリー氏は北朝鮮側との協議で、日本人拉致事件の解決に向けて取り組むよう北朝鮮側に促したことを明らかにした。北朝鮮側からは積極的な回答はなかったという。

また、ケリー氏は北朝鮮の大量破壊兵器やミサイル開発・輸出、通常戦力、人権問題などで米国の深い懸念を伝えた米朝協議の内容も日本側に説明したとみられる。

ケリー次官補一行は3日に韓国から訪朝、5日に韓国に戻った。日本政府との協議のため6日午前、東京に立ち寄った。同日午後、帰国する。会談には安倍晋三官房副長官らも同席した。《産経新聞》

【仏・パリ】市長刺される

パリ中心部の同市庁舎で6日午前2時半ごろ、観光施設を終夜公開する「第1回パリ白夜祭」に参加していたベルトラン・ドラノエ市長(53)が刃物を持った男に腹部を刺された。市長は病院で手術を受け、少なくとも8日間の入院が必要と診断された。男は現場で市職員に取り押さえられ、警察に逮捕された。

男はパリの北東郊外ボビニーに住むコンピューター技術者アズディン・ベルカーヌ容疑者(39)で、「政治家、特に同性愛者の政治家を憎んでいた」と供述。チュニジア生まれで自身が同性愛者であることを公表した市長は、少数の保護を政策の柱としていた。

同市西郊外ナンテール市役所で今年3月、市議8人が短銃で射殺され、7月の革命記念日パレードでシラク大統領を狙った射殺未遂事件が起きるなど、政治家を標的にした相次ぐ凶悪事件に衝撃が広がっている。

男は歴史的建造物である市庁舎を訪れた観光客らに交じり、ロビーで市幹部らと歓談中の市長に刃渡り八8センチのナイフで切りかかった。《共同通信》



10月6日　その日のできごと(何の日)