平成4263日目

2000/09/09

この日のできごと(何の日)

【全米テニス】第13日

テニスの全米オープン第13日は9日、ニューヨークのナショナルテニスセンターで行われ、女子シングルス決勝は、第3シードのビーナス・ウィリアムズ(米国)がリンゼイ・ダベンポート(米国)を6−4、7−5で破って初優勝した。

V・ウィリアムズはウィンブルドン選手権に続いての四大大会制覇で、シングルスの連勝を6に伸ばした。昨年の全米は妹のセリーナ・ウィリアムズ(米国)が優勝しており、姉妹で連続してタイトルを獲得した。

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【大相撲秋場所】7日目

大相撲秋場所7日目(9日・両国国技館)ただ一人全勝の横綱武蔵丸は、千代天山を引き落としトップを守った。横綱曙は琴竜を寄り切り6勝目。大関は新大関魁皇が大関復帰を目指す関脇武双山を押し出して1敗対決を制し、出島は小結安芸乃島を下して6勝目を挙げた。だが、千代大海は栃乃洋に、雅山は土佐ノ海に敗れ、ともに2敗目を喫した。全勝の武蔵丸を、1敗で曙、出島、魁皇、平幕栃乃花の四人が追う展開。十両は琴光喜が全勝を守り、星二つの差でトップ。

【五輪日本選手団】シドニー入り

シドニー五輪に参加する日本選手団の本隊が9日午前(日本時間同)、日航機でシドニー国際空港に到着した。朝の日差しを浴び、それぞれが気分を新たにした。

一行は八木祐四郎団長(日本オリンピック委員会=JOC=会長)以下、金メダルが期待される田村亮子(トヨタ自動車)の柔道やソフトボール、重量挙げなどの役員、選手計88人。そろいの濃紺のウエア姿で、最後の方に田村が笑顔で姿を現すと、日本人ファンから声援や歓声が飛んだ。

空港には小田野展丈・在シドニー日本総領事らが出迎え、空港の外で開かれた歓迎式典では地元オーストラリアの日本応援校になった小学生が八木団長らに花束を贈呈した。

約200人の報道陣でごった返す中、八木団長は「シドニーに着いた途端に緊張してきた。8種目ぐらいで金メダルを取りたい。長野(冬季五輪)みたいに初日から乗っていきたい」と抱負を述べた。

選手たちは約10時間の長旅にも疲れを見せず、リラックスした表情。田村は「気持ちが盛り上がってきた。いい状態で試合を迎えられる。ぜひ期待にこたえたい」と金メダル獲得を誓った。選手たちは大型バスで選手村に直行し入村。15日の開幕に向け、最終調整に取り組む。《共同通信》

【森喜朗首相】途上国外交に手ごたえ

国連ミレニアムサミットに出席した森喜朗首相は9日朝、政府専用機でニューヨークを出発、帰国の途についた。

首相は同サミットで安保理改革を求める演説を行い「50人以上」(首相)の発展途上国首脳と会談し、日本の常任理事国入りへの「票固め」に務めた。ほとんどが顔合わせ程度だったが大半の首脳が日本の「途上国重視」に謝意を表明。自国訪問を強く招請された首相は確かな手ごたえをつかんだ様子だ。《共同通信》

【森喜朗首相】月刊誌で恨み節

「『醜いアヒルの子』にされたんでしょう。出世が悪いと言って、よってたかっていじめたようなものです」。森喜朗首相は9日発売の月刊誌「文芸春秋」10月号のインタビュー記事で、首相就任の経緯を批判したマスコミや野党に対する恨み節を並べ立てた。

故小渕恵三前首相の病気退陣に伴う後継総裁選びは、自民党の一部幹部による「密室協議」と批判されたが、首相は「正規の手続きをして総裁の立場を得た。外からとやかく言われる筋ではない」と反論。

中曽根康弘元首相の後継総裁に竹下登元首相が指名された昭和62年の「中曽根裁定」を引き合いに「ああした裁定からすれば(自分が選ばれた経緯の方が)もっと明るい」と正当性を力説した。

記者団とのギクシャクした関係については「なぜ(真意が)伝わらないのか、いら立ちを感じるときもありますよ。今の特に若い総理番の記者は、全体が分かっていない」と苦言。

警備については「できるだけ厳しい規制やガードをしないでほしいと。それで殴られたら本望、刺されたら本望。あまり仰々しくたてまつられるのは好きじゃない」と庶民派ぶりを強調した。

【民主党】鳩山体制2期目スタート

民主党は9日午後、都内のホテルで党大会を開き、鳩山由紀夫代表の再選を正式に承認し菅直人幹事長、岡田克也政調会長を柱とした新執行部体制を発足させた。《共同通信》

民主党は9日の党大会で、鳩山由紀夫代表の再選に伴う新執行部人事を承認し、鳩山氏と菅直人幹事長による「二枚看板」体制がスタートした。焦点となった幹事長人事をめぐっては、「羽田外し」を狙う鳩山氏と、幹事長続投に固執する羽田孜氏が息詰まる攻防を展開し、党内に微妙なしこりを残した。さらに、同党に所属していた山本譲司前衆院議員の金銭スキャンダルの直撃も受け、二期目の“鳩山丸”は、「大きな嵐」(鳩山氏)の中での船出となった。

【この日の民主党】

鳩山代表・菅幹事長新体制発足=代表選出大会で鳩山代表を正式に選出・新人事を発表

民主党は9日午後、東京・江東区のホテル・イースト21で2000年代表選出大会を開き、鳩山由紀夫代表の再選を正式に承認し、鳩山代表・菅直人幹事長を柱とした新執行部体制をスタートさせた。

大会ではまず司会の原口一博総務局長が、議長に大石尚子、津川祥吾両衆院議員を指名、会場の拍手で選出した。続いて、中野寛成大会実行委員長がパスカルの言葉を引用しながら「力と正義を兼ね備えた立派な政権を目指して、あらためて立ち上がり進んでいかなければならない」と挨拶した。

羽田幹事長が幹事長報告にたち、まず山本譲司前衆院議員の不祥事について「政治改革を党是とする民主党だからこそあってはならない、極めて遺憾な結党以来の危機といえる事態」だとして、民主党全体として深い反省の意を表明した。そして、中央代表選挙管理委員会の報告を受けての新代表の当選承認を大会議案とすること、また党規約を改正して、「特別代表」職を新たに設けることを提案した。

報告の最後に羽田幹事長は、「この国を立て直すために、それぞれの政党の違った文化、生い立ちを乗り越えて、それぞれのいい点をお互いに学ぶことができた」と、これまでの党の歩みを振り返り、「心を一つにしていろんなことを互いに乗り越えてこの政党を作っていこう」と訴えて、幹事長退任にあたっての挨拶とした。幹事長の二つの提案は拍手で承認された。

続いて、笹野貞子中央代表選挙管理委員長が登壇し、代表選挙の経過を報告し、鳩山由紀夫新代表の当選を承認するよう要請。満場一致で、鳩山代表の再選が正式に決まった。

大きな拍手を受けて登壇した鳩山代表は、「2期目の船出は大嵐の中での船出となる」と険しい表情で話し始め、「日本一クリーンな政党だと誇らかに自負していた民主党がこのような失態を演じてしまったことを、深くおわびしなければならない」と述べ、深々と頭を下げた。

さらに鳩山代表は「この問題を契機にして、私たちは国民の皆様のために不屈の精神でよみがえらなければならない。現実の日本の政治を省みるとき、私たちに躊躇や停滞は許されない。大嵐の中の船出を皆様方のお力で支えていただき、私たちの願いはただ一つ、国民のための民主党政権をつくること。その実現に全力を傾注していかなければならない」と力強く訴えた。

●幹事長に菅直人さん、特別代表に羽田孜さんを指名

続いて人事の発表に移り、鳩山代表は「元総理の実績を民主党の代表という思いで、世界中に民主党ありと理解を深めるためにご尽力願いたいし、参院選に向けての全国行脚のご指導を願いたい」として、羽田孜前幹事長を新設した「特別代表」に指名した。

さらに「自民党のいい加減なていたらくの政治にチャレンジするために、鋭角に、日本の未来を背負って戦い続ける菅直人さんに引き受けていただきたい」と述べ、菅直人前政調会長を新しい幹事長に指名する人事を発表、満場の拍手で承認を受けた。

さらに鳩山代表は、○ネクストキャビネットの官房長官役に幹事長、官房副長官役に政調会長、国対委員長をあてる。○衆参のスムーズな国会運営のために「国会役員会」を新設。メンバーは代表、特別代表、幹事長、幹事長代理、政調会長、国対委員長、参議院議員会長、参院幹事長、参院国対委員長、企画委員長の10名。○副代表の意見を定期的に聞く会を新設—-の3つを発表した。

菅幹事長は「民主党を国民の皆さんに信頼される政党にしていきたい。党に属している全党員、全議員、全職員がその能力をフルに発揮できる環境を作り上げていきたい。党内の皆さんとの間では昨年の公約通り耳7割・口3割でいく。他党との論戦では口7割・耳3割でいく」と就任の挨拶。幹事会とネクストキャビネットのメンバーを発表した。

羽田孜特別代表は「決して出しゃばらずに、飾り物にならないように懸命につとめたい。ぬくもりのある政治、信頼と頼りがいのある政党にしていきたい行動する政党にするために、新しい覚悟と決意で臨んでいく」と就任の挨拶を行った。

●野党の気楽さに甘えず民主党政権実現へ必死に取り組む~鳩山代表指名受諾演説

この後、鳩山代表が再び登壇し、約1時間に渡って代表指名受諾演説を行ない、「自立」と「責任」と「共生」を柱とする「ニュー・リベラル」の考え方について体験談や実例をあげながら、詳細に訴えた。その中で、「モラルと責任のある社会の確立」「競争の促進とIT革命による強い経済の実現」「自立を支える社会政策としての福祉の確保」「現実的な自立・自尊の外交政策の展開」「地方分権と中央政府の改革による統治の回復」の5つの基本メッセージを提案。

最後に、党運営について、「心の底から政権を実現しようと熱望する強い野心が必要。野党としての気楽さに、批判政党としての居心地の良さに甘えているところはないか。21世紀の日本を大切にする気概があるのなら、民主党政権の実現は私たち一人ひとりにとっても必死の課題でなければならない」と強調し、不祥事からの信頼回復を訴え、決意表明を終えた。

新しい役員を指名~常任幹事会、ネクストキャビネット

民主党は9日の代表選出大会で、鳩山代表の再選を受けて、新しい人事を決めた。

常任幹事会は、岩國哲人衆院議員が新たに副代表に就任。先の総選挙で初当選したばかりの鎌田さゆり衆院議員が男女共同参画委員長に抜擢された。ネクストキャビネットの新閣僚の平均年齢は約51歳で、現在の森喜朗内閣の65歳(官房副長官を含む)よりも14歳も若い。《民主党ニュース》



9月9日 その日のできごと(何の日)