平成4265日目
2000/09/11
その日のできごと(何の日)
【東海豪雨】
11日午後、雨の激しさを増した東海地方で、浸水被害や停電などの被害が出た。また、愛知県の知多半島などでは竜巻が次々に発生し、住宅が壊れ、負傷者が多数出るなどの被害があった。このほか、鉄道が深夜までストップするなど交通機関も寸断された。
三重県では四日市市が11日午後2~3時の1時間に、推定で110ミリの非常に強い雨に襲われた。津地方気象台は同日午後6時40分に「桑名市周辺では、過去数年間で最も土砂災害の危険性が高い状態が続いている」との情報を出し、注意を呼びかけた。同情報は愛知、岐阜でも出された。
四日市市の積算雨量は、午後7時現在で245ミリとなり、同市は午後5時20分、同地区の4234世帯、1万1130人を対象に、地区市民センターや付近の学校など計6カ所に避難するよう勧告した。桑名市でも午後2~5時の3時間、連続して50ミリ近い時間雨量を観測。同7時までの積算雨量は293ミリにまで達した。
11日午後6時5分ごろ、愛知県南知多町山海から同県美浜町河和台にかけ、竜巻が通過した。同県災害対策本部などに入った情報によると、河和台のアパート1棟と民家1戸が全壊し、20戸以上の民家が一部倒壊などの被害を受けた。住民2人が割れたガラスが体に刺さるなどして重傷、20人が軽傷を負い同町の知多厚生病院へ搬送された。また、南知多町山海周辺でも、家屋十数戸のガラスが割れるなどの被害が出た。
両町によると、竜巻は南知多町の伊勢湾海上で発生し、同町の山海漁港を通過、北東方向に約6・5キロ離れた河和台まで進んで知多湾に抜けたらしい。竜巻が通り過ぎた地点では、ほかにも家屋の損壊や大規模な停電などの被害が出ているとみられる。
美浜町は役場内に緊急の避難所を開設、家屋が倒壊した約50人が避難した。同町では数百戸以上の送電がストップしている。南知多町では一部地域で一時、停電するなどの被害が出た。
一方、午後8時20分、名古屋市緑区大高町で竜巻が発生し、一部アパートが損壊するなどの被害が出ているほか、鉄骨が飛散した。けが人はないという。《毎日新聞》
【トヨタ自動車】先進安全車を開発
トヨタ自動車は11日、自動的にブレーキがかかって障害物との衝突を避けたりできる先進安全自動車「トヨタASV−2」を開発した、と発表した。
運輸省が提唱しトヨタも参加している先進安全自動車(ASV)研究開発推進計画の成果だ。11月下旬に、国内外のメーカーがそろって実施するデモンストレーションで公開する。
ASV−2は事故を未然に防ぐ「予防安全」を主体に開発された。全部で9種類の安全支援システムを装備している。最大の特徴は電荷結合素子(CCD)カメラとレーダーを搭載し、障害物との距離や路面状態を検知できる点。
衝突の危険があれば音声などで警告した上で、ブレーキ操作の遅れを助ける機能を作動させる。ブレーキペダルを踏めない時には自動的にブレーキをかけてくれる。《共同通信》
【大相撲秋場所】9日目
大相撲秋場所9日目(11日・両国国技館)横綱武蔵丸が栃乃洋を辛くも上手投げで下し、ただ一人の全勝を守った。横綱曙は関脇武双山を寄り切り、2日目から8連勝で勝ち越した。大関復帰を目指す武双山は4敗目。大関陣は、魁皇が千代大海との大関対決をすくい投げで制し8勝目を挙げた。千代大海は3敗目。出島は追風海に寄り切られ2敗となった。かど番の雅山は闘牙を押し出して6勝3敗。全勝の武蔵丸に、1敗で曙と魁皇が続いている。十両は全勝をキープした琴光喜が首位。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・保守党党首の扇千景建設相は11日、首相官邸で行われた政府与党連絡会議で、プーチン・ロシア大統領の公式訪日、国連ミレニアムサミット出席と立て続けに外交日程をこなした森喜朗首相を「国民に外交をアピールできた」と、“よいしょ”。もっとも扇氏が最大の成果と強調したのはニューヨークで8日夜(現地時間)に行った大リーグの試合の始球式で、「見事にストライクが取れたのは快挙だ」と絶賛した。結局、国民にアピールできたのは「外交」ではなく「快投」だった?《共同通信》
【政府、与党】臨時国会を21日召集へ
政府、与党は11日昼の連絡会議で、臨時国会を21日に召集、会期は12月1日までの72日間とする方針を決めた。与党はこれを受けて開会式と森喜朗首相の所信表明演説を21日に、衆参両院での代表質問を25日から3日間行う方向で野党側との調整に入り、民主党は代表質問日程を了承した。《共同通信》
【民主党】新執行部があいさつ回り
民主党の鳩山由紀夫代表、菅直人幹事長ら新執行部は11日、各党にあいさつ回りし、与党幹部に「大所高所からの議論をするつもりだ」(鳩山氏)と21日召集予定の臨時国会に向け「宣戦布告」した。
ただ自民党の野中広務幹事長との顔合わせで、菅氏が大勢の報道陣を見て「(自民と民主の)大連立ができたみたいだ」と冗談を飛ばすと、野中氏が鳩山氏に向かって、壁に掛かった鳩山一郎元首相の写真を指さし「あなたのおじいさんがそこにいる。詰めれば(由紀夫氏のスペースも)いくらでも空けられる」とジャブを繰り出す場面も。
菅氏は、共産党の不破哲三委員長、社民党の土井たか子党首に、参院比例代表選への非拘束名簿式の導入に反対する考えを強調した。《共同通信》
【日米両政府】安全保障協議委員会
日米両政府は11日午前(日本時間同日深夜)、外構、防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)をニューヨーク市内のホテルで開き、日本有事や周辺事態の際に自衛隊と米軍の共同作戦行動や対米支援を迅速、円滑に実施するための枠組みである「日米調整メカニズム」の内容を決定した。
自衛隊と米軍の事実上の統合司令部となる「共同調整所」を防衛庁に設置するのが特徴。これにより、日米防衛協力のための新指針(ガイドライン)に盛り込まれた防衛協力の運用体制はほぼ整うことになる。
◇
11日午前(日本時間12日未明)にニューヨークで開かれた日米安全保障協議委員会(2プラス2)で日米両国は、米軍普天間飛行場の代替施設の実施計画を策定する「普天間実施委員会」(FIG)を早期に再開することで合意した。日本政府は、沖縄県との協議組織を8月に発足させており、主要国首脳会議(沖縄サミット)で中断されていた名護市沖への移設の動きが加速されそうだ。
普天間実施委員会は、米軍の部隊運用を踏まえて工法や施設の在り方を日米政府の審議官級で協議するもので、平成9年10月から凍結されていた。
だが、沖縄県など地元が強く求めている代替施設の使用期限15年問題では、河野洋平外相が「国際情勢の変化に対応して沖縄米軍の兵力構成などを米政府と協議していきたい」と述べ、コーエン米国防長官も緊密な協議を再確認しただけ。同問題を先送りする双方の姿勢があらためて鮮明になった。《共同通信》
