平成6841日目
2007/10/01
【この日の福田総理】
所信表明演説
福田康夫首相は1日午後、衆参両院の本会議で就任後初の所信表明演説を行い、参院での与野党逆転を踏まえ「野党と誠意をもって話し合いながら国政を進めていく」と表明、民主党との協調路線に軸足を置く姿勢を鮮明にした。
特に海上自衛隊のインド洋での給油活動継続は「国益に資する」として、国民や国会の理解を得るため全力を尽くすと強調。構造改革は推進しつつ、地域間格差など「生じた問題には処方せんを講じていく」と述べ、国民生活の安全・安心を重視した「温もりのある政治」への転換を打ち出した。《共同通信》
平成19年10月1日、福田総理は、第168回国会の衆議院・参議院の本会議で所信表明演説を行いました。
はじめに、「時代が大きな転換期を迎えている現在、政権を担うことの重大さを痛感し、身の引き締まる思いであります。日本の将来の発展と国民生活の安定を最優先に、全力を傾けて職責を果たしてまいります。」と決意表明したあと、「自由民主党総裁選挙の実施に伴い、国会運営にご迷惑をおかけしたことについて、議員各位、そして国民の皆様に対し、お詫び申し上げるとともに、今後、誠実な国会対応に努めてまいります。」と述べました。
続いて、「国民の皆様の信頼なくしては、どのような政策も必要な改革も実現することは不可能です。政治や行政に対する信頼を取り戻すことが、喫緊の課題です。」と述べ、政治と行政に対する信頼の回復に向けて、政治資金問題の改善や公務員改革、行財政改革を進めていくことを表明しました。
社会保障制度については、「国民の立場に立って、将来にわたり持続可能で、お年寄りにとっても若者にとっても、皆が安心できるものとなることが必要です。」と述べ、信頼できる制度の整備に向けた取り組みについて表明したほか、「国民の安全・安心を重視する政治への転換」「子育てを支える社会の実現」「改革の継続と安定した成長」「いわゆる格差問題への対応」「これからの環境を考えた社会への転換」「平和を生み出す外交」について所信を述べました。
結びに福田総理は、「改革の続行に当たって、私は『自立と共生』を基本に、政策を実行してまいりたいと思います。老いも若きも、大企業も中小企業も、そして都市も地方も、自助努力を基本としながらも、お互いに尊重し合い、支え、助け合うことが必要であるとの考えの下、温もりのある政治を行ってまいります。その先に、若者が明日に希望を持ち、お年寄りが安心できる、『希望と安心』の国があるものと私は信じます。」と述べました。
日本郵政グループ発足式に出席
平成19年10月1日、福田総理は都内で行われた、日本郵政グループ発足式に出席しました。
平成17年に成立した郵政民営化関連法を受け、約2年間の準備期間を経て、この日、政府・公社により130年以上続いた郵政4事業が民営化され株式会社が設立されました。この発足式には来賓として、福田総理をはじめ増田総務大臣ら閣僚のほか、小泉元総理が出席しました。
福田総理は来賓祝辞で、「郵政民営化により、今後内外の世界経済情勢の変化に即応し、経営の自主性、創造性、更には効率性を高めると共に、国民の貴重な財産である郵便局ネットワークを一層有効に活用して、国民の利便向上を図っていくことになります。国民も、生活に関わるこの郵政民営化に大きな期待を寄せています。郵便局、郵政事業、これまで同様国民にとって安心の拠点となると共に、利用者のニーズを踏まえた様々なサービスの充実を通じて、地域住民の方々に希望をもたらすものとなることを期待しています。」と述べました。《首相官邸》
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【NHK連続テレビ小説・ちりとてちん】放送開始
【テニス・錦織圭選手】プロ初戦飾れず
テニスのAIGジャパン・オープンは1日、東京有明テニスの森公園で開幕し、男子シングルス1回戦では世界ランキング253位で初出場の17歳、錦織圭(IMG)が同145位のザック・フライシュマン(米国)に6−7、6−3、1−6で敗れ、プロデビュー戦を飾れなかった。
女子シングルス1回戦では、昨年準優勝の中村藍子(ニッケ)がクララ・ザコパロバ(チェコ)に3−6、4−6で敗戦。17歳の森田あゆみ(キヤノン)も、第2シードのサニア・ミルザ(インド)に0−6、4−6でストレート負けした。《共同通信》
【日本郵政公社】民営化
日本郵政公社が1日、民営化され、全国の郵便局窓口が順次開き、民営化の業務が本格始動した。
東京都千代田区にある持ち株会社の日本郵政の本社では、福田康夫首相、小泉純一郎
元首相、西川善文社長らが出席して「JP(ジャパンポスト)日本郵政グループ」の発足式を開き、福田首相は「経営の効率性を高め、国民の貴重な財産である郵便ネットワークを有効活用するよう期待する」と述べた。《共同通信》
【この日の民主党】
華がない、覚悟がない、閣僚復権内閣。所信後に新首相を幹事長分析
鳩山由紀夫幹事長は1日、やっと空転から抜け出して開かれた衆議院本会議で行なわれた福田新首相の所信表明の印象について、国会内で記者団に語った。
「華がない、覚悟がない、何を言いたいのかわからない」と切り出した鳩山幹事長は、官僚復権内閣という印象を強く持ったとし、官僚の作文をそのまま読んだ印象がぬぐえないとも述べた。
特に、高齢者福祉や障害者自立支援の問題に関して自民党総裁選で行なった踏み込んだ発言が消え、後退しているとの認識を示し、「すでに官僚の手直しが始まった気がしてならない」と批判。この所信表明演説を聞く限り、首相がいう、自立と共生への大胆な改革など、到底無理であるとの見方も示した。
そもそも「自立と共生」との訴えは従来民主党が主張してきたものであり、それを所信表明内で数回にわたって首相が言及した点をどう見るかを問われたのに対しては、どう見ても民主党の真似である印象を受けたとしたうえで、「ただ、中身が十分にわかっていないから、ああいう内容になってしまうのだろう」とも指摘。この点については3日に幹事長が自ら行う代表質問において、追及して行く考えを表明した。
同時に、「民主党の理念を取るのは結構だが、どこまで本気でやるのか、その覚悟がまるで見えなかった」とも指摘。小泉・安倍路線の改革が間違っていなかったとも主張していたその発想からは本来、自立と共生の理念は出てこないことを明かし、「その辺の矛盾を厳しく問うていきたい」と語った。《民主党ニュース》