平成6159日目
2005/11/18
【この日の小泉総理】
APEC首脳会議(第1日)
アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議等出席のため、平成17年11月18日午前9時過ぎ、政府専用機で羽田空港を出発した小泉総理は、約2時間後に韓国釜山の金海空軍基地に到着しました。
BEXCO内コンベンションホールで午後から行われたAPEC非公式首脳会議では、経済・通商問題に関する討議が行われました。会議の席上、世界貿易機関(WTO)の多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)を中心に議論が進められるとともに、その重要性が再確認され、会議成功のために各国が協力してゆくことで一致しました。
その後、ABAC(APECビジネス諮問委員会)との対話を経て、韓国の盧武鉉大統領と日韓首脳会談を行いました。会談では二国間関係、北朝鮮の問題など、両国共通の関心事項につき率直な意見交換が行われました。
また、チリのリカルド・ラゴス・エスコバル大統領と首脳会談を行い、日本とチリの経済連携協定(EPA)の交渉開始に合意しました。
同日夕刻には、現地IT産業を視察の後、会議開催期間中の祝典的な特別晩餐会であるガラ・ディナーに出席しました。《首相官邸》
韓国・盧武鉉大統領と会談
小泉純一郎首相は18日夕、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれている韓国釜山で、韓国の盧武鉉大統領と約30分間会談した。盧大統領は首相の靖国神社参拝について「韓国に対する挑戦であり、日本が過去に戻ろうとしているのではないかと懸念がある。韓国国民の考えをよく分かってほしい」と厳しく批判し、参拝中止を求めた。
首相は「戦争の美化、正当化では決してない」と強調、「二度と戦争をしないという決意と同時に戦没者に対する哀悼の念から参拝している」と理解を求めたが、双方の主張は平行線に終わった。《共同通信》
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【三洋電機】総合家電からの撤退を発表
経営再建中の三洋電機は18日、冷蔵庫など白物家電やテレビ事業を大幅に縮小し、総合家電メーカーから撤退すると発表した。太陽電池といった環境関連事業に集中して生き残りを図る。来年3月期連結決算の純損失が2330億円と大幅に拡大する見通しのため、銀行などによる増資で財務体質を強化する。経営責任を取って辞任する方向だった創業家の井植敏代表取締役は当面役職にとどまる。歴代社長の桑野幸徳相談役、近藤定男副会長は今月末に辞任する。《共同通信》
【岡山県警】全裸でランニング、野球部元監督を逮捕
岡山県警玉島署は18日、野球部全員に全裸でランニングさせたり殴ったりしたとして、同県の私立おかやま山陽高校野球部元監督、無職A容疑者(35)(同県早島町)を暴行と強要の疑いで逮捕した。
A容疑者は「愛のムチでやった」などと話しているという。調べでは、A容疑者は7月初め、「メンタルトレーニング」と称して部員39人にグラウンドを全裸で走るよう強要し、4月と6月には生活指導として部員3人の顔を平手で殴るなどした疑い。複数の部員の保護者が告訴していた。《読売新聞》
【耐震偽装事件】1級建築士が偽装を認める
首都圏のマンションなど21棟の建築確認に偽造した構造計算書が使われたとされる問題で、千葉県市川市のA建築設計事務所のA一級建築士(48)は18日、取材に対し偽造を認めた上で、「仕事を増やしたかった」などと語った。一方、国土交通省はこの日、国交相の諮問機関、社会資本整備審議会の中に専門部会を新たに設けて早急に検討することを決めた。また、東京都中央区のビジネスホテルは18日から営業を休止した。
構造計算書を偽造していたとされるA建築設計事務所のA建築士は18日朝、自宅前で取材に応じ、「仕事を増やしたくて始めた。増え出してからは逆にこなしていくために続けてしまった。仕事をこなすことを優先してしまった」などと語り、偽造をしていたことを認めた。《朝日新聞》
【民主党・鳩山由紀夫幹事長】女系天皇容認を懸念
民主党の鳩山由紀夫幹事長は18日の記者会見で、政府の「皇室典範に関する有識者会議」が出した女系天皇容認方針に寛仁親王殿下が異論を唱える見解を示されたことについて、「女系天皇に慎重な立場ということは似ている」と、同調する考えを表明した。
鳩山幹事長は「私的な見解で、党の見解ではない」と断ったうえで「女性天皇は当然、あってしかるべきだし、歴史的にもある」と指摘。そのうえで、女系天皇まで容認すれば、「これから女性天皇が存在する確率は、半分になる。そのことは日本の歴史、伝統からみると大変大きな変化だ。やはり慎重に議論することが重要だ」と訴えた。
さらに「(女性天皇の)夫の家系の子供が天皇になるということになれば、自分の家を将来、天皇家にしようという意図を持つ人たちが行動するのではないか」と懸念を表明し、「男のお子さんがいれば、男のお子さんに(皇位が)継がれていったほうが、天皇家は安泰だ」と語った。女性天皇を認める場合でも、次の皇位継承権は長子優先より男子優先の立場をとるべきだとの考えを示したものだ。《産経新聞》
【この日の民主党】
独立国日本にふさわしい外交を 鳩山幹事長が定例記者会見で
鳩山由紀夫幹事長は18日午後、党本部で定例の記者会見を開き、日米・日韓・日ロ首脳会談やAPECなどの外交問題を中心にコメントした。
鳩山幹事長はこの中で、立て続けの首脳会談に臨む小泉首相に対し、「独立国日本にふさわしい、日本の首相としての活動を期待したい」と述べるとともに、その外交姿勢に苦言も呈した。まず先般の日米首脳会談については、「日米同盟の重要さは、われわれは認識している」としつつも、米国産牛肉の「輸入再開の道が事実上開かれた」ことについて、「ブッシュ大統領に対する最高のお土産を与えた」と皮肉り、「日本人の一人としてきわめて遺憾に感じている」などと、食品の安全性に目をつぶる小泉政権の姿勢を厳しく批判した。
同時に鳩山幹事長は、こうした首脳外交では、鳥インフルエンザや原油価格上昇など、「国際的に取り決めるべき問題が山積」しているとし、「主体性と戦略性をもって臨んでもらいたい」と指摘した。今日行われる予定の日韓首脳会談についても、「日韓関係が、政治的に冷却化していることは大変残念」として、「首脳同士のわだかまりが解けるように最大限の努力を」などと呼びかけた。
20日に来日するロシアのプーチン大統領とは、同日夕方に会談することも鳩山幹事長は明らかにし、円卓会議の再構築など、日ロ関係の発展に今後も寄与していく姿勢を明らかにした。懸案となっている北方領土問題については、「四島の主権が日本にあることを強く主張していくことは重要」だと指摘しつつ、日ロ共通のプロジェクトなどはあり得るとの見解も示した。
また鳩山幹事長は、記者団の質問に答え、先の総選挙で惜しくも落選した前議員と、今後も密接に連絡を取り合っていくとの意向を改めて表明。各選挙区の特異性も考慮し、小選挙区で勝利する本人の意欲と、有権者への働きかけをどう行っていくかを踏まえつつ、小選挙区で勝てる候補を擁立することが最も重要だ、などと述べた。
旧新東京国際空港公団や防衛施設庁など、官製談合の疑いがある事例が次々に報じられていることについても、鳩山幹事長は質問に答え、こうした事例が続くことに強い怒りを表明しつつ、関係部局の下で厳しく状況を調査し、「国民の皆さんの立場に立って、徹底的に(真相を)暴いていきたい」などと、その決意を明らかにした。
前原代表、横田滋氏の写真展を訪れ、拉致問題の早期解決誓う
前原誠司代表は18日夜、都内で開催されている「めぐみちゃんと家族のメッセージ横田滋写真展」(主催:あさがおの会、共催:朝日新聞社、東京都ASA連合会、協力:双葉社)の会場を訪れた。
前原代表は、あさがお会(横田めぐみさんご家族支援の会)の方の説明を伺いながら、横田滋さんの撮影されためぐみさんやご家族の写真、めぐみさんの作文や、拉致の状況を説明したパネルなどに見入った。
見学後、前原代表は「最愛のお子さんがおられなくなった(ご両親の)お気持ちを思うと、胸が張り裂ける思いであります。全容解明のために、一国会議員として、民主党をあげてしっかり取り組ませていただきたいという思いを新たにいたしました」と記者団に語った。《民主党ニュース》