平成3915日目

1999/09/27

この日のできごと(何の日)

【横綱審議委員会】若乃花関に「休場勧告」

日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審=一力一夫委員長)は27日、東京・両国国技館で開かれ、大相撲秋場所で7勝8敗に終わった横綱若乃花に対し、事実上の「休場勧告」を行った。

時津風理事長(元大関豊山)に別室に待機するよう指示されていた若乃花が委員会に呼ばれ、委員長が直接若乃花に伝えた。横審に現役横綱が出席したのは初めて。

会見した一力委員長によると、理事長から千秋楽(26日)の夜に若乃花と会い、現役続行を了承した経緯の報告があった。その上で、各委員が若乃花の処遇について発言した。

平井義一委員は引退勧告を求め、途中で退席。他の出席6委員は理事長の「来場所もできれば休んで、来年以降に十二分な体調で名誉をばん回してほしい。それが最後のチャンス」という意向に沿い、事実上の休場勧告で一致した。《共同通信》

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【サッカー】五輪アジア予選壮行試合

22歳以下で争われるサッカーのシドニー五輪アジア最終予選に向けた壮行試合、日本五輪代表−韓国五輪代表の第2戦は27日夜、ソウルの五輪スタジアムで行われ、日本が1−0で勝った。日本は2連勝。

日本は後半36分、明神(柏)のセンタリングから福田(名古屋)が貴重な1点を奪い、韓国を振り切った。日本五輪代表はこの後、ソウルから合宿地のドイツへ向かい、アジア最終予選C組の日本の初戦、カザフスタン戦(10月9日・アルマトイ)に備える。《共同通信》

【東京電力福島第一原発】MOX輸送船が到着

通常の原発でプルトニウム燃料を燃やすプルサーマル用のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃科を2カ月余りの航海で欧州から運んできた、武装輸送船パシフィック・ティール(4863トン)が、27日午前5時45分、東京電力福島第一原発(福島県大熊、双葉町)の専用港岸壁に接岸した。

積み荷の燃料集合体32体は、来年2月までに同原発3号機に装荷される。日本はプルトニウムの商業原発での利用に向け、大きく一歩を踏み出す。

第二管区海上保安本部(塩釜)は航空機や巡視船など30隻以上で警備。環境保護団体グリーンピースの船が抗議の旗を掲げて接近したが混乱はなかった。《共同通信》

【東ティモール】多国籍軍に治安権移譲

インドネシア国軍は27日、東ティモールの中心都市ディリの国軍司令部で、国連安全保障理事会の決議で派遣された多国籍軍「東ティモール国際軍」(INTERFET)に治安維持権限を移譲した。これにより、インドネシアによる正式な独立承認に先立ち、東ティモールは事実上、23年間のインドネシア支配が幕を閉じ、国連の暫定統治下に入った。

インドネシアの国民協議会(国権の最高機関)は11月に1976年の併合決定の撤回を正式に決める予定だが、大統領選の前倒し論が高まったこともあり、早ければ10月中にも併合が撤回され、名実ともに東ティモール併合が終わる可能性が強まっている。

治安維持権限はこの日、インドネシア国軍の治安回復作戦司令部のキキ・シャナクリ司令官(少将)から、多国籍軍のピーター・コスグローブ司令官(オーストラリア陸軍少将)に引き渡された。《共同通信》

【小渕恵三首相】河野洋平元総裁に外相就任を要請

小渕恵三首相は27日午後、加藤紘一前幹事長、山崎拓前政調会長と相次いで会談し、自自公連立政権への対応をただした。これに対し、加藤、山崎両氏は先の総裁選の結果から自自公政権を容認し、協力する考えを表明、「挙党態勢」が確認された。

また首相は10月1日の連立政権発足を目指し、河野洋平元総裁(元外相)に外相就任を要請した。河野氏は自らのグループの粕谷茂氏を閣僚ポストなどで起用することを条件としており、調整が続いている。《共同通信》

【自民党、自由党、公明党】連立政権発足に向け会談

自民、自由、公明3党は27日午後、連立政権発足に向けて幹事長と政策責任者がそれぞれ会談した。焦点の衆院定数削減問題で、自民党の森喜朗幹事長は①次期臨時国会で比例代表定数を20削減②来年の国勢調査結果を見てさらに定数30を削減し、削減対象はその時点で再検討−との段階的削減案を提示した。しかし30の削減対象をめぐり、自由党は比例、公明党は小選挙区を主張、28日に再調整することになった。

政策責任者の協議では、国連平和維持軍(PKF)本体業務への参加凍結を解除することで合意。来年の通常国会で法整備、その際は参加5原則を見直さない方向となった。

自由党は戦闘行動と一体化しない範囲で、多国籍軍への後方支援を可能とする新法制定を強く求めたため、あらためて話し合う。

自民、公明両党は29日までに3党の政策責任者で政策協議をまとめ、幹事長レベルで合意文書を取り交わしたい考えだが、自由党は首相が目指す10月1日の連立発足にはとらわれないとしている。

衆院定数削減で、自由党は「小選挙区の削減は区割り変更につながり非現実的」と指摘。公明党は「現行制度を前提とするなら小選挙区、比例とも同率で削減すべきだ」と強調した。

また、経済構造改革を進めるための3党プロジェクトチーム設置で合意。自由党は介護保険制度について1年間の保険料徴収凍結と、平成17年から年金などの保険料を半減し、その分を消費税引き上げで充てるとする法案を次期通常国会に提出するよう求めた。《共同通信》

【民主党】27日朝刊に新聞広告

あなたは自自公ですか。
新しい民主党ですか。

おはようございます。鳩山由紀夫です。このたび新しい民主党代表に選出されました。民主党の代表選挙はオープンに、爽やかに、また、菅さん横路さんとの熱い論戦により、私たち民主党の「幅」と「深さ」を皆さんに知っていただく良い機会になったと思います。巨大な自自公に対抗し、これに代わって政権を担えるのは私たち民主党しかいないことをアピールできたのではないでしょうか。

選択肢は、はっきりしました。未来へ負担を先送りし、カンフル注射ばかりを繰り返す自自公か、構造改革を進め、高度情報化戦略で活力を生み、強い経済を再生する民主党か。従来型の公共事業バラマキの自自公か、福祉や環境の分野にシフトし、新たな雇用をつくりだす民主党か。自民党の中からさえ「国会の空洞化を招く」と不安の声が出るほど、民主主義の危機を招きかねない自自公連立。

これに対し民主党は、国会を活性化し、国民の皆さんとともに、私たちの未来を決めていきます。来る総選挙では、皆さんとともに考え、ともに歩む魅力ある候補者を積極的に擁立し、そして勝利し、新しい日本を力強く発進させる決意です。鳩山由紀夫と新しい民主党に、どうぞご期待ください。

国民と決めていく。 新しい民主党

《民主党ニュース》

【民主党・鳩山由紀夫代表】各党と連合本部へあいさつ回り

鳩山新代表と菅前代表は27日、与野党各党と連合本部を訪問し、代表就任のあいさつを行った。午前10時過ぎに2人はまず小渕首相を首相官邸へ訪問。続いて公明、共産、社民、参議院の会、改革クラブ、自由各党の党本部や国会内の控え室を回った。

また東京・神田駿河台の連合本部では鷲尾会長、榎本会長代行、笹森事務局長が応対。鳩山新代表は「代表選ではご心配をおかけしました」と切り出し、鷲尾会長が「余計な心配でよかった。連合は民主党支持の応援団のワン・オブ・ゼムだ」と応えた。また連合幹部からは、今回の代表選でオープンな議論を展開した点を評価する声などが上がった。《民主党ニュース》



9月27日 その日のできごと(何の日)