平成3550日目

1998/09/27

この日のできごと(何の日)

【大相撲秋場所】千秋楽

大相撲秋場所千秋楽(27日・両国国技館)横綱貴乃花が2場所連続20度目の優勝を果たした。20度以上の優勝は史上4人目で、秋場所は5連覇。トップに並んでいた横綱若乃花が、大関武蔵丸に押し出され3敗目を喫した後、貴乃花は横綱曙を寄り切り、13勝2敗で賜杯を手にした。

曙は10勝5敗に終わり、武蔵丸は11勝4敗。大関貴ノ浪は関脇千代大海を下し、白星を二けたに乗せた。千代大海は9勝6敗で先場所に続く技能賞を獲得した。関脇貴闘力と武双山、出島の両小結は給金を直した。三役以上の全力士が勝ち越したのは、ことし初場所以来。殊勲賞は琴乃若が受賞し、敢闘賞は該当者がなかった。九州場所は11月8日から福岡国際センターで開催される。《共同通信》

小渕恵三首相は27日、東京・両国国技館で開かれた大相撲秋場所の表彰式で、優勝した横綱貴乃花に内閣総理大臣杯を授与した。通常は政務次官クラスの政治家が授与することが多く、首相が直接手渡すのは橋本龍太郎前首相に次いで二人目。

首相は「小渕、頑張れ」などと声援を受けながら、花道から堂々の「土俵入り」。大人の胴回りぐらいはありそうな重さ40.8キロの総理大臣杯を、よろけながらも必死の表情で貴乃花に手渡すと、館内は笑いと拍手の渦に包まれた。《共同通信》

2場所連続20度目の優勝を果たした横綱貴乃花は、東京都中野区の二子山部屋に凱旋。雨のため優勝パレードは中止となったが、待ち受ける大勢のファンの前に紋付きはかま姿で両手に花束を持って現れた。

終始笑顔の貴乃花は、師匠の二子山親方から祝いの酒をつがれた後、場所前に自らの兄弟絶縁発言で騒がれた兄の若乃花と並んで記念撮影に。しかし二人は目を合わきなかった。若乃花は千秋楽に大関武蔵丸に敗れ、優勝決定戦に持ち込めなかったせいか元気がなく、ほかの関取衆と笑顔で握手をする弟とは対照的だった。

この日は貴乃花の長男、優一君の3歳の誕生日。都内のホテルで開かれた打ち上げパーティーで景子夫人は「よかったです。最高の誕生日プレゼントにしようと思っていたのでは。息子もテレビの前で大喜びしていました。私も心臓が飛び出るような思いで見ていました」と満面の笑みで話していた。《共同通信》

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【日本リース】更正法適用申請

日本長期信用銀行系のノンバンクで、リース業界第2位の日本リースは27日夜、自力再建を断念、東京地裁に会社更生法の適用を申請した。帝国データバンクによると、負債総額は2兆4443億円で、昨年4月に倒産した日本債券信用銀行系列のノンバンク、クラウン・リーシングの1兆1874億円を上回る戦後最大の倒産となる。

約60の金融機関から融資を受ける日本リースの破たんで、株価や金融システム全体に大きな影響を与えそうだ。

与野党が基本合意した金融再生法案修正協議の結果、長銀による2500億円余りの債権放棄が認められなくなったため、再建計画がとん挫。さらに安田信託銀行などがリース債権の事実上の保全措置に乗り出したため、自主再建は困難と判断した。

長銀と住友信託銀行はともに「合併を検討するという従来の方針に変化はない」(広報)としている。《共同通信》

【自民党・亀井静香元建設相】党執行部を批判

自民党の亀井静香元建設相は27日のフジテレビの報道番組で、金融再生関連法案の与野党合意に関連して「野党の合意を得るために『丸呑み』を今後もやるというなら小渕政権ではなく菅(直人・民主党代表)政権だと言われる。国民から菅氏に任せればいいという話になる」と自民党執行部の対応を批判した。

さらに日本長期信用銀行の処理問題について「個別案件であり、政府が処理すべきだ。与野党協議が調わないと対応しないというのは、手法として反省すべき点がある」と指摘。「危機の時にきちっとした政策を断行できるような政治体制をつくらなければ国際政治、経済の中でもみくちゃにされる。保守合同をやって、きちっとした政治体制をつくってくれという声が起こってくると思う」と述べ、自由党などとの保保連携の必要性を強調した。《共同通信》

【ナリタブライアン】安楽死

多くの競馬ファンを熱狂させた三冠馬ナリタブライアン(牡8歳)が27日、北海道三石町の三石家畜診療センターで死んだ。

ナリタブライアンは今年6月に腸閉塞を起こして手術を受け、順調に回復していた。しかし、26日夕方から腹痛症状をおこし、三石家畜診療センターで治療を受けた。27日になって容体がさらに悪化し、午前11時ごろ開腹手術をしたが症状が重く、正午ごろ安楽死の処置が取られた。

白いシャドーロール(鼻の上に装着する馬具)をセールスポイントに、ナリタブライアンが大活躍したのは1994年のクラシック・シーズンだった。皐月賞、ダービー、菊花賞を勝ち取って、史上5頭目の三冠馬となり、4歳馬で有馬記念にも優勝した。96年に引退して種牡馬となり、これから子どもたちの活躍が期待されていた。

同馬の獲得賞金10億2691万6000円は史上最高。21戦12勝のうちG1で5勝を挙げている。

過去の三冠馬はセントライト、シンザン、ミスターシービー、シンボリルドルフ。初代三冠馬を記念するセントライト記念当日に亡くなる運命的な巡り合わせとなった。《共同通信》

【独・総選挙】コール政権に幕

ドイツ連邦議会の総選拳は27日、投開票が行われ、最大野党の社会民主党が勝利して16年ぶりに政権を奪還した。保守与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は惨敗し、ヘルムート・コール首相(68)の長期政権が幕を開じることになった。

次期首相の座を手中にした社民党のニーダーザクセン州のゲアハルト・シュレーダー州首相(54)は「コール時代は終わった。経済の安定を図り外交を継続する」と勝利宣言した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグのシーズン最多本塁打争いは27日、セントルイス・カージナルスのマーク・マグワイア一塁手(34)がセントルイスのブッシュ・スタジアムでのモントリオール・エクスポズ戦で今季69、70号の2本塁打を放ち、本塁打の出なかったシカゴ・カブスのサミー・ソーサ外野手(29)に4本の差をつけてシーズンを終了した。

これでロジャー・マリス(ヤンキース)に代わるシーズン最多本塁打記録保持者として歴史に名を残すことが決定的になった。《共同通信》



9月27日 その日のできごと(何の日)