平成3551日目

1998/09/28

この日のできごと(何の日)

【日本電波塔】「新東京タワー」建設へ

観光名所の東京タワー(333メートル)を運営する日本電波塔(東京、前田福三郎社長)は28日、高さ約700メートルの「新東京タワー(仮称)」を建設する計画を明らかにした。

関東地域で平成15年に始まる地上波デジタル放送用の電波塔として利用されることを見込んでいる。同放送用の電波塔としてはこのほか、埼玉県でも新タワー計画が浮上しており、どちらを使用するかで誘致合戦が始まりそうだ。

新東京タワーの建設地は、東京都港区の現在の東京タワーの近く。総工費は450億円で、計画が実現すれば世界一の高さとなる。関東一円に放送波を発信することができ、500メートルの高さの展望台で観光客も集める予定。

放送用の電波塔は、NHKや民放各局がアンテナを取り付けて利用する際に支払う家賃や施設利用費を主な収入源にしている。また、建設には航空機の航路に絡む規制などの問題もあるため、同社では今後、採算性や規制問題の解決に向け関係者への説明・協議を始めるという。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【東海銀行、あさひ銀行】持ち株会社を早期設立

東海銀行の小笠原日出男頭取とあさひ銀行の伊藤竜郎頭取は28日、日銀で共同会見し、金融持ち株会社を早期に設立し、地銀なども参加した金融グループ創設を目指す全面是携に合意した、と正式に発表した。

実質的な合併ともいえる提携で、リテール(小口金融)を中心とした両行の総資産は61兆2108億円(今年3月末時点)に上り、東京三菱銀行に次ぐ規模となる。今年3月末時点での個人総預金残高は合わせて20兆356億円で都銀第1位。中小企業向け貸出残高や個人ローン残高でも1位となる。

首都圏が地盤のあさひ銀と中京圏を基盤とする東海銀が現在の0.7%の株式持ち合い比率を引き上げるとともに、重複する国内店舗を互いに譲渡する形で整理・統合。海外拠点や子会社についても再編・統合を促進し「できるだけ早期に」(伊藤頭取)持ち株会社を設立する。

持ち株会社設立の前提として伊藤頭取は「健康体になることが必要で、そのためにも不良債権を1、2年で前倒し処理したい」と言明。一方、小笠原頭取は「(持ち株会社に参画する金融機関は)効率化を進めたところになるが、基本的にはどこにも参加してもらうオープンなものだ」と述べた。《共同通信》

【天皇陛下】稲刈り

天皇陛下は28日午後、皇居内の生物学御研究所わきにある水田で恒例の稲刈りをされた。

ジャンパー、長靴姿の天皇陛下は、5月に自らが植えたもち米のマンゲツモチ、うるち米のニホンマサリ計100株を約20分にわたり、かまで一株ずつ刈り取った。皇居の水田の作柄は「平年並み」で、230平方メートルの作付面積から90キロ余りの収穫が見込まれるという。《共同通信》

【日本リース】負債2兆1803億円

日本長期信用銀行系のノンバンクで、リース業界2位の日本リースは28日に会見し、経営の自力再建を断念、27日に東京地裁に会社更生法の適用を申請し受理されたことを明らかにした。

岡本弘昭社長によると、負債総額は2兆1803億円。昨年4月に倒産した日本債券信用銀行系のノンバンクであるクラウン・リーシングの1兆1874億円を上回り戦後最大。同社役員は全員退陣する。《共同通信》

【政界談話室】

民主党の羽田孜幹事長は28日、講演し、菅直人代表について「劇的な変化をしなければならない時代には、しがらみのない人間が必要だ。だから(代表に)推薦しているし、支える人がいなければならないので、私が幹事長をやっている」と、菅氏の必要性をアピール。一方、自分に関しては「しがらみのある人間だ。小渕恵三首相とも家族ぐるみの交際だが、代表質問で『お前は…』とは言えない立場だ」と説明。新党結成の際は菅氏と代表ポストを争った羽田氏だが、「しがらみ」の差が勝敗を分けたと言いたげ。《共同通信》

【日本政府】植民地支配「韓国におわび」

政府は28日、韓国の金大中大統領来日時に発表する日韓共同文書で、韓国を直接的な対象とした「過去の植民地支配へのおわびと反省」を盛り込む方針を決めた。

小渕恵三首相も大統領との首脳会談で、韓国に対する同様の見解を示す。文書には「朝鮮半島」か「韓国」を明記する方向で詰めの調整に入っているが、日本側としては「おわびと反省」の対象を明確にすることで、これまで日韓間で繰り返されてきた過去の歴史問題に一つの区切りをつけたい考えだ。《共同通信》

【中国・江沢民国家主席】洪水に勝利宣言

長江(揚子江)流域を中心に約3000人の死者を出した大洪水の救援活動功労者に対する表彰大会が28日、北京の人民大会堂で約1万人が参加して行われ、江沢民国家主席は「大洪水との闘争は全面的な勝利を収めた」と宣言した。

同時に江主席は、12億の国民が団結して洪水と闘った精神で「今年の改革と発展の目標に立ち向かおう」と述べ、国内総生産(GDP)の8%成長実現や国有企業改革など三大改革の推進に向け、全国民に団結を呼び掛けた。

また、人民解放軍が救援活動に大きな役割を果たしたことを強調し、「党と国民が完全に信頼できる軍隊」と指摘。共産党幹部らの働きぶりもたたえ、大洪水を機に、党や軍の威信回復を図りたい指導部の意向を示した。

この日の人民大会堂は、動員された制服姿の人民解放軍兵士や民族衣装を着た少数民族代表らでびっしり。洪水との“戦争”の総指揮官、江主席を権威付ける最大級の演出が図られた。《共同通信》



9月28日 その日のできごと(何の日)