平成2447日目
1995/09/20
この日のできごと(何の日)
【国連総会】台湾加盟を門前払い
第50回国連総会の一般委員会(議事運営)は20日、ニカラグアなど中米、アフリカの20カ国が提案した、台湾の国連加盟を検討する委員会設置決議案について、中国の強い反対などで今総会の議題としないことを決めた。同決議案は3年連続で総会議題とならないこととなった。
決議案の提案国は年々増えているものの、委員会では中国の要請を受けて反対を表明する国も増加。「国連は独立した主権国家だけに加盟資格を認めている」(パキスタン、ベニン)など、独立問題を明確にしないままで、国連加盟を求める台湾にとって痛い指摘も多かった。
委員会では決議案提案国の中で12カ国が①台湾は世界に重要な経済的貢献をしている②2100万人の台湾市民が国連で代表権を持たないのは不公平―などと指摘、韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、東西ドイツなどのこれまでの例を挙げて中国との「同時加盟」を支持した。
これに対して、秦華孫・中国国連大使は「台湾は中国の不可欠な一部であり、台湾の国連加盟問題の協議は内政干渉」と従来の主張を強調。ロシアを含め28カ国が中国の立場を支持して、議題として取り上げることに反対を表明し、委員会議長が「議題とする合意はない」と宣言して、門前払いを決定した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【スピッツ】アルバム「ハチミツ」発売
【プロ野球・中日】新監督に星野仙一氏
プロ野球、中日の監督に野球解説者の星野仙一氏(48)の復帰が20日、決まった。同日、名古屋市内の中日新聞本社で大島宏彦オーナーから監督就任要請を受け、快諾。同氏は「オーナーにお会いして相当覚悟してやり直さなければいけない、と気合が入った」と早くも意気込みを示した。
星野氏は13日に、佐藤毅球団社長から来季の監督を要請され、内定していたが、この日のオーナーとの会談で正式決定した。星野氏は11月の秋季練習から指導する。
星野氏は1969年に明大から中日へ入団。巨人戦を中心に闘志みなぎる投球でファンをわかせ、現役14年間で146勝を挙げた。87年から5年間、中日を率い、88年にはリーグ優勝を飾った。
星野仙一氏 心の準備はできていた。覚悟して頑張らねばと力が入っている。(中日監督は)二度目だが、フレッシュな気持ちでやりたい。前の5年間はいい面も失敗した面もある。時代が変わろうが、元気だけは昔も今も変わらない。元気な野球をやる。《共同通信》
【プロ野球・近鉄】次期監督に佐々木恭介氏
プロ野球、近鉄の次期監督に、元近鉄で現野球解説者の佐々木恭介氏(45)の就任が内定した。20日、大阪市内で筑間球団社長が同氏と会談し、監督就任を要請、同氏もこれを受ける意向を示した。ペナントレースの終了を待って入団契約、新監督就任の運びとなる。契約期間は3年を予定している。
複数の候補者の中から佐々木氏に絞り込んだ理由について筑間社長は「来季を期し、また大阪ドーム移転を見据える近鉄にとって、ファイト、情熱をストレートに出せる方が必要」と話した。
佐々木氏は1972年に新日鉄広畑からドラフト1位で近鉄に入団。78年には首位打者を獲得するなど、主力打者として活躍した。82年を最後に現役を引退、近鉄の二軍打撃コーチ、阪神の打撃コーチを歴任している。
佐々木恭介氏 今日、監督要請を受けた。低迷しているチームのOBとして前向きに考えたい。来年から、優勝争いに加わるぐらいのつもりでやらないと駄目だと思っている。週明けにも返事をしたい。《共同通信》
【大相撲秋場所】11日目
大相撲秋場所11日目(20日・両国国技館)貴乃花、曙の両横綱が初日から連勝を11に伸ばした。貴乃花は新鋭、土佐ノ海の突き、押しをしのいではたき込み。曙は粘る関脇魁皇を寄り切った。
大関同士の一番は武蔵丸が貴ノ浪を突き出して2敗をキープした。小結琴錦も関脇武双山を右上手出し投げで破って2敗を守った。貴ノ浪、武双山はともに5敗目。大関若乃花は霧島を寄り切って、平幕寺尾とともに勝ち越しを決めた。幕内は貴乃花、曙が11戦全勝で、武蔵丸と琴錦が、2敗で追う。十両は新十両の若ノ城が3敗を守り、単独トップに立った。《共同通信》
【社会党】日米地位協定見直しを要求
米兵による沖縄の女児暴行事件をきっかけにした日米地位協定見直し問題で、社会党は20日の中央執行委員会で、協定見直しを政府に強く要求する方針を決定、自民党の国防関係合同部会でも見直しを求める意見が大半を占めた。一方、村山富市首相は米兵の身柄引き渡しが必要との見解を明らかにしたが、協定見直しには慎重姿勢を示した。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・「やっぱり日本はいいね。すうっとするわ」―中東諸国歴訪を終えた村山富市首相は20日、約1週間ぶりに首相官邸での公務に復帰。待ち構えていた記者団に早速、プロ野球オリックスのパ・リーグ優勝の感想を求められ「これで(本拠地の)神戸の街が明るくなって、復興がしっかり進めば本当にいいね」と笑顔に。さらに、この日まとまった14兆円規模の経済対策に触れながら「政府も負けずにしっかりやる。すべてが良くなって明るくなってほしいね」。景気の足踏みが続く中、この対策がイチロー選手ばりのタイムリーヒットになるか、凡打に終わるか?
○・・・小泉純一郎元郵政相はこの日、日本記者クラブでの自民党総裁選公開討論会に、橋本龍太郎通産相とともに出席。女性司会者から政界への女性進出の促進策を聞かれ、「選挙の苦労を考えると女性(の進出)は厳しい。最大の壁は選挙だ。男性でも選挙はいやなんだから」と現状をズバリ分析。「(選挙に)あえて出てくれば、応援してあげる風潮をつくることや、この壁を乗り越えてきた女性議員を登用することが必要」と対策も披露したが「橋本さんが総裁になられたら…」との前置きつき。小泉氏の方も総裁選挙の壁を乗り越えられず、勝負はすっかり度外視のようだ。《共同通信》
【橋本龍太郎氏、小泉純一郎氏】「女帝認めては」
自民党総裁選で、論争を繰り広げている橋本龍太郎、小泉純一郎両候補が20日、日本記者クラブで開かれた討論会で、皇位の継承を男子に限っている皇室典範の改正にそろって理解を示した。
男女平等の立場から見解を求められた小泉氏は「女子が天皇でも、悪くはない。改正してもいい」と明言。現職閣僚の橋本氏も「男子がいる中で急いで改正する必要はない」としながらも「日本の歴史上、女帝の存在は周知だ。国民が認めれば改正してはならないというものではない」と理解を示した。
この問題について政府は「歴史と伝統を守ることと男女平等を目指すことは矛盾しない」(加藤紘一官房長官=当時)との立場。総裁候補が見直しで足並みがそろったことに会場からは驚きの声も上がった。《共同通信》
【日銀・松下康雄総裁】景気の長期足踏み懸念
松下康雄日銀総裁は20日会見し、公定歩合引き下げ後の景気について「利下げ効果を含め情勢を見守っている段階。判断は変えていない」と述べ、引き続き「経済活動の足踏みが長引く可能性が懸念される」との認識を示した。
同時に短期金利を中心に長期金利でも低下傾向が見られることや、円高修正、株価堅調など市場環境が改善している点を指摘。「大規模な経済対策を含め、景気回復にどう結びつくか慎重に点検する」としている。
政府の経済対策については「大型内需拡大策に加え、構造改革推進などを広く盛り込み、時宜を得た措置」として評価する一方、「構造改革や規制緩和は今後の検討部分もある。利下げ効果を高めるためにも、有効施策の一層の推進を望む」と注文をつけた。
また松下総裁は、経営破たんしたコスモ信用組合、木津信用組合、兵庫銀行に対する日銀の特別融資の合計額が7600億円に上っていることを明らかにした。《共同通信》