平成5728日目
2004/09/13
【民主党】第2次岡田体制発足
民主党は13日午後、都内で臨時党大会を開き、岡田克也代表の無投票再選を正式に承認した。
藤井裕久代表代行、川端達夫幹事長、仙谷由人政調会長、鉢呂吉雄国対委員長らの新執行部人事を決定。鳩山由紀夫外相、管直人国土交通相ら「次の内閣」の新メンバーを発表し、第二次岡田体制が発足した。任期は2年間。《共同通信》
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【J1・磐田】桑原隆監督を解任
サッカーJリーグ1部(J1)の磐田は13日、第2ステージ成績不振のため桑原隆監督(56)の解任を決めたと発表した。後任は鈴木政一強化部長(49)が「短絡的」に務めるとしており、遅くとも来季からアテネ五輪で男子日本代表を指揮した山本昌邦氏(46)が就任することが濃厚とみられている。《共同通信》
【石川県金沢市】17歳少年が夫婦を殺害
13日午前3時20分ごろ、金沢市、自営業、Aさん(66)方から、妻のB子さん(64)とみられる女性の声で「家に見知らぬ男が入ってきた」と110番があった。金沢西署員が駆け付けたところ、Aさん夫婦とみられる男女が刺されて倒れており、病院に運ばれたがいずれも死亡した。
玄関のそばには同県松任市在住の無職少年(17)が、血の付いた刃渡り約30センチのサバイバルナイフのようなものを持って立っており、同署は殺人未遂の現行犯で逮捕した。調べに対し少年は「盗みに入ったが気付かれて刺した」などと供述しており、同署は容疑を強盗殺人に切り替えて取り調べている。《産経新聞》
【小泉純一郎首相】3カ国歴訪に出発
小泉純一郎首相は13日夜、ブラジル、メキシコ、米国を訪問するため、羽田発の政府専用機でブラジル・サンパウロに向け出発した。11日間の外遊は最長。《共同通信》
【この日の民主党】
[両院議員総会]新総会長など決める
民主党は13日午前、臨時党大会本会議に先立ち、両院議員総会・懇談会を開いた。
総会冒頭、岡田克也代表が挨拶に立ち、「大会本会議で正式にご議論いただく党役員人事、党規約改正案について議論していただきたい。活発な議論を」と述べるとともに、両院議員総会長に田名部匡省議員、総会長代理に古賀一成議員を推薦。拍手でもって了承された。
選出された田名部総会長、古賀総会長代理の議事進行で行われた懇談会では、藤井裕久幹事長から「新代表が代表選出馬に際して発表した民主党改革の方向性に基づき改正を行うもの」として党規約改正案が提案された。改正案の柱は(1)政権戦略委員会を設置する(2)常任幹事会議長を新たに置く(3)両院議員総会の招集要件を緩和する(4)ブロック協議会を必置化する(5)政治スクールを設置する――の5つ。全会一致で採択された。
続いて岡田代表から大会本会議で提案する役員人事案について報告があり、党の主要役員、『次の内閣』閣僚が読み上げられた。
また、懇談会終了後に代議士会が行われ、代議士会長に玉置一弥議員、代議士会長代理に小平忠正議員が選任された。
[臨時党大会]岡田代表再選、政権交代へ熱い決意固める
民主党は13日、党の代表を選出する臨時党大会を東京都内で開催し、岡田克也氏が引き続き代表に選出された。また大会では、政権奪取に向け党の体制を強化する観点から、政権戦略委員会や常任幹事会議長の設置を含む党規約の改正を行うとともに、岡田新代表を先頭とした新たな役員体制を確立した。
大会本会議は、笠浩史、藤田一枝のフレッシュな両衆議院議員が議長を務め、まず細川律夫・大会実行委員長が「政権交代に王手をかける大政治決戦の勝利に向けた力強い大会に」と挨拶。続いて、藤井裕久幹事長が党規約改正案を提案した。
改正案は、(1)政権戦略委員会の設置(2)常任幹事会議長の新設(3)両院議員総会の招集案件緩和(4)ブロック協議会の必置化(5)政治スクールの設置、の5つを骨子としたもの。提案を受けて若干の質疑が行われ、満場の拍手で承認された。
次に、7月の参議院選挙で当選した新人議員32名(推薦、支援を含む)が紹介され、代表して大分県選出の足立信也議員が「新人議員の頑張りが政権交代実現への試金石だと思って奮闘する」と力強く決意表明。会場から熱い声援を受けた。
続いて、中央代表選挙管理委員会の細川委員長が代表選挙の経過を報告し、代表選挙規則に則って、唯一の立候補者である岡田氏の代表選出を提案。満場の拍手で承認された。
就任演説に立った岡田新代表は、「2年間で民主党を日本の政治を担う国民政党に育て上げ、次の総選挙で政権交代を実現することが私の唯一最大の使命」とし、そのために実行すべき課題として、国民から信頼される政党への自己改革、より具体的で骨太な政策の形成、次期総選挙・参院選に勝利する態勢づくり、の3つを提起。その上で、「政権交代と国民の立場に立った政治の実現という目標を全員が共有し、いまこそ心を一つにすべきとき」と力強く呼びかけた。
続いて、岡田新代表が党役員、『次の内閣』閣僚人事を発表し、全体の拍手で承認。最後に代表の音頭で参加者全員がガンバローを三唱して大会を締めくくった。
「戦後史上最も重要な2年間に」岡田代表が就任会見
民主党臨時党大会で再選された岡田克也代表は13日、大会終了後に会見し、「2年間、緊張感をもって頑張っていきたい。日本の戦後史の中で最も重要な2年間となるよう、大きなドラマを作り出したい」と表明。政権交代実現への堅い決意を示し、自民党のための政治ではなく、国民の方を向いた政治の実現を目指していくとした。
臨時党大会で承認された党人事については「いい形ができた」と自信を示し、特に菅直人前代表、鳩山由紀夫元代表、横路孝弘元副代表らが『次の内閣』閣僚に加わったことを「政権交代した時、これが骨格となって本当の閣僚になるとリアリティをもって国民のみなさんに感じていただけると思う」と語り、若手だけでなく全員野球の布陣ができたとした。
また「今日から、新しい布陣の中で戦いを進めていかなければならない」と述べた岡田代表は、米軍ヘリ墜落事故問題、政治と金の問題など山積する諸問題を国民の前で議論するため、国会の早期開催を求めていく考えを改めて示した。
[次の内閣]初閣議後、全閣僚が会見
民主党の第2次岡田『次の内閣』は、13日の臨時党大会終了後、初の閣議を行った。
閣議の冒頭、岡田克也ネクスト総理大臣が挨拶に立ち、「この『次の内閣』メンバーで、これから政権をとりにいく。必ず国民に認められる、リアリティのある素晴らしい顔ぶれになった。これからの2年を、歴史に残る2年にしたい」と力強く決意を語った。続いて、仙谷由人ネクスト官房長官から閣僚の構成の確認と運営方針について説明があり、了承された。
また閣議終了後、小川敏夫ネクスト官房副長官の司会のもと、全閣僚が出席して記者会見が行われ、各閣僚からはネクスト大臣就任にあたっての力強い抱負や決意が語られた。発言の概要は以下の通り。
●岡田克也ネクスト総理大臣
「実力者がそろった素晴らしい内閣だ。政権交代の実現に向けて全員一致でがんばりたい」●藤井裕久ネクスト副総理大臣
「多くの国民から、民主党が本当に政権奪取の気持ちになっていると理解される顔ぶれだ。議論が出たときには代表に迷惑がかからないよう調整するのが私の役割だ」●五十嵐文彦ネクスト総務大臣
「郵政改革、地方分権、公務員制度改革などを抱える重要な分野を担当することになり、身の引き締まる思いだ。改革の本丸とそうでない部分を間違えないようにしていきたい」●簗瀬進ネクスト法務大臣
「市民が主役の司法をつくるのが私の願いであり、大臣として取り組むべき課題だと思っている。21世紀のあるべき司法制度を構築するためにがんばりたい」●鳩山由紀夫ネクスト外務大臣
「日本の外交には戦略がない。対米偏重でなく、よりアジアに重きを置いた外交戦略が求められており、民主党としてそうした外交戦略をつくり上げる役割を担っていきたい」●野田佳彦ネクスト財務大臣
「財政建て直しの道筋を立てるため、既得権益や各省庁の利害対立などを乗り越え、骨太の財政再建プランを編み出したい。来年度も民主党予算案を編成していく」●達増拓也ネクスト文部科学大臣
「日本が直面している危機の突破口を、教育分野の改革が開いていけると思う。豊かな社会を実現できる人づくりなどに、攻めの姿勢で取り組んでいきたい」●横路孝弘ネクスト厚生労働大臣
「不安を解消し安心できる社会づくりこそ社会保障そのもの。直面する年金・介護・医療制度の改革については、社会保障制度全体の姿を明らかにできるよう議論を進めていきたい」●鮫島宗明ネクスト農林水産大臣
「先の参院選で打ち出した農林漁業再生プランの路線を堅持するのが大前提。消費者・国民に目を向けた食品安全行政を展開していきたい」●海江田万里ネクスト経済産業大臣
「中小企業や地域経済の回復に力を入れていきたい。また、日本のリーディング産業を育成し、ベンチャー企業を後押しすることで、国際競争力を強くする必要がある」●菅直人ネクスト国土交通大臣
「先の総選挙でのマニフェストの象徴となった高速道路の無料化や、無駄な公共事業の見直しについて、これまでの方針を貫いていく。大臣として、積極的に現場を見て歩きたい」●佐藤謙一郎ネクスト環境大臣
「環境行政を、環境省所管に限ることなく広くとらえて議論を進めたい。具体的な形として市民とともに法律をつくり、地域から地球環境問題を見すえていきたい」●岩國哲人ネクスト政治改革担当大臣
「わが国は政治や政治家に対する国民の信頼が実に低い。これを打破するのが野党の使命だ。政治の信頼回復なくして日本の再生はない。政治改革なくして日本の改革はない」●円より子ネクスト国家公安委員長/防災担当大臣/科学技術担当大臣/沖縄北方問題担当大臣
「治安対策は急務であり、安心して暮らせる社会を取り戻したい。各部門とも連携して、地位協定改正や普天間基地問題にも取り組む。災害の被災者への支援体制整備も進めたい」●前原誠司ネクスト防衛庁長官
「日本の外交・安全保障には戦略・ビジョンがなく、これをまとめる努力をしていく。在日米軍基地のあり方などについても、民主党の考え方をしっかりと示していきたい」●峰崎直樹ネクスト経済財政・金融担当大臣
「民主党はすでに金融再生ファイナルプランなどを提示してきている。日本経済をどのように立て直していくか、私なりに提起していきたい」●直嶋正行ネクスト規制改革担当大臣/産業再生担当大臣
「規制改革の議論が言われて久しいが、実態面の改革が進んでおらず、思い切って取り組みたい。日本経済や各地域の活性化の面でも規制改革は重要なポイントになる」●小宮山洋子ネクスト男女共同参画担当大臣/人権・消費者問題担当大臣/子ども政策担当大臣
「人権擁護法改正や人身売買問題などに民主党として考えを明確に示していく。男女共同参画・子ども政策についても、党務部門とも連携して積極的に取り組んでいきたい」●仙谷由人ネクスト官房長官
「各大臣より抱負やコンセプトが述べられたが、この見識と蓄積された政策の力を見れば、現内閣よりも力量ははるかに上だと断言できる。マニフェストをさらに練り上げ、危機にある21世紀の日本が光明を見出せるような政策を、岡田代表のリーダーシップの下につくり上げていく」《民主党ニュース》