平成2418日目

平成7年8月22日(火)

1995/08/22

【台湾・李登輝総統】「圧力に屈せず外交」

台北で22日開会した国民党大会で李登輝総統(国家主席)が演説。いかなる圧力にも屈せず外交活動を展開する決意を表明し、間接的な表現ながら中国の軍事演習を非難するとともに、分裂統治の現状を認めるよう中国に呼び掛けた。

6月の李総統の訪米以来、中国は「台湾は中華人民共和国の一省」との立場をあらためて強調しており、今回の演説が中国の反発を招き、中台関係がさらに悪化する可能性もある。《共同通信》

大会は、来春実施される初の総統直接選挙の候補者選出方法を決めるのが主議題で、李総統は「総統直接選挙は中華民族の歴史上、初の主権在民の選挙となる」と指摘。全国人民代表大会(全人代=国会代表)さえ間接選挙である中国よりも民主化が進んでいることを示した。

その上で李総統は「統一が実現するまでは中華民国(台湾)は国際的な地位を得るべきであり、そのために実務外交を展開する。この政策は一方(中国)を傷つけるものではなく、いかなる圧力も絶対に受け入れることはできない」と述べた。

さらに、中台交流が近年進んできたことを挙げ「中国人が中国人を助けるチャンスである」と指摘。「中共(中国)当局は、『実事求是』(事実に基づいて真理を探求する)精神で中華民国が台湾に存在してきた歴史的現実を直視し、2100万の台湾人民の感情を傷つけるような行動をとるべきではない」と述べ、7、8月と中国が相次いで実施した台湾北方海域での軍事演習を批判した。

今後の中台関係について李総統は「小異を残して大同につき、徐々に平和的かつ民主的に統一の条件をつくり出すよう」呼び掛けた。

大会は23日昼に終了、総統候補選出方法の決定を受けて、李総統は来春の総統選に出馬を表明するとみられる。《共同通信》



【トヨタ・グランビア】発売

8月22日のできごと(何の日)【トヨタ・グランビア】発売
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トヨタオート石川は新型ワゴン「グランビア」を22日、発売した。スーパースペースアップシートを採用したほか、運転席、助手席にSRSエアバッグシステムを全車に装備した。G2.7ガソリン2WDの石川の車両本体価格は269万4000円。《北國新聞》

【武村正義蔵相】仏核実験抗議集会参加を表明

武村正義蔵相(新党さきがけ代表)は22日の閣議後記者会見と政府与党首脳連絡会議で、フランスの核実験再開に反対して9月2日にタヒチで開かれる抗議集会にあくまで参加する意向を正式に表明した。村山富市首相も容認する姿勢をみせた。

しかし、自民党内にはフランスとの外交関係への影響などを懸念した反発が根強く、与党内の反対論を押し切る形での蔵相のタヒチ行きは今後の与党内の結束にも影響しそうだ。《共同通信》

【自民党・橋本龍太郎通産相】渡辺美智雄氏に総裁選出馬を報告

橋本龍太郎通産相は22日午前、渡辺美智雄氏を都内の事務所に訪ね、自民党の総裁選への出馬を報告するとともに「元気を出せ!日本『自信回復宣言』」とする政策提言を説明した。

渡辺氏は「景気対策を含め自分の考えに近い。昨日の記者会見は良かった。80点だ」と評価し、橋本氏支持の姿勢を鮮明にした。さらに「参院選では自民党本来の姿が見えなかった。党運営でも私の意見が入れられなかった」と述べ、河野洋平総裁の党運営の在り方を批判した。 橋本氏が「総裁選告示の10日以降にあらためて支援要請にうかがいたい」と述べたのに対し、渡辺氏は「政策をあらためて検討し、同志と相談する」と答えた。

橋本氏は、午後には河本敏夫、後藤田正晴両氏や小渕恵三副総裁、武藤嘉文総務会長ら党内実力者とも会い、出馬の報告をする。 一方、オーストラリアなど3国を訪問する河野氏は22日午前、成田発の日航機でバンコクに向けて出発した。河野氏は記者団に対して「(総裁選は)まだ始まっていない」とだけ述べた。

橋本龍太郎通産相は22日朝、首相官邸で村山富市首相と会い、自民党総裁選に出馬することを報告するとともに「事のいかんを問わず、閣僚としての責任は果たす」と述べ、総裁選に勝利した場合でも村山政権を支える考えを伝えた。

連立与党内に「橋本氏が総裁になった場合、自民党首相政権を目指すのではないか」という懸念があることとに配慮、村山首相に直接、連立政権維持の姿勢を明確にしたものだ。首相は「閣僚としての仕事は一生懸命やってほしい」と答えた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・野坂浩賢官房長官は22日昼の政府与党首脳連絡会議で、村上正邦参院自民党幹事長に「この人とは握手をしておかないと。どうぞお手柔らかに」と、いきなり低姿勢。というのも、前日の与党の会議で村上氏が、戦争責任を明確にした村山富市首相の戦後50年談話にクレームをつけた経緯があったため。村上氏が「私を閣僚にしなさい。はっきり言いますから」と応酬すると、野坂長官もそこは手慣れたもので「次は(戦後)100年でやりましょう」。村上氏は「(閣僚になっても)すぐに首になるもんな。この官房長官だから」と笑い飛ばしたが、名うてのタカ派と首相側近の火花はこれからもありそう。

○・・・新進党の江田五月企画広報委員長はこの日の役員会後の記者会見で、自民党総裁選について「内向きのすったもんだにこちらが過剰反応しても仕方ない、との冷静な意見が多かった」と述べ、関心はさほど高くないと言わんばかり。もっとも、羽田孜副党首ら元自民党組から「自民党は総裁選を通じて党員数を増やしてきた」と、党勢拡大に総裁選が役に立つとの意見が出たことを紹介してしまい、自民党を持ち上げることになると思ったのか、橋本龍太郎通産相が発表した政策を「新進党の政策をまねたみたい」としっかりとこき下ろしていた。《共同通信》

【坂本弁護士一家失踪事件】富山などで遺体捜索へ

オウム真理教幹部らが殺害を自供した横浜市の坂本弁護士一家事件で、警視庁神奈川県警など捜査当局は22日午後、警察庁で初の合同捜査会議を開き、本格捜査に乗り出した。

9月上旬にも富山県宇奈月町、新潟県新井市、長野県大町市の山林に埋めたとされる遺体を捜査員約1000人で捜索、中旬には殺人、死体遺棄容疑で教祖の麻原彰晃被告(40)と実行グループを一斉逮捕する方針で、教団の犯罪の出発点といわれる同事件は発生から5年10カ月で全容解明に向かう。

会議には警視庁、神奈川県警の刑事部長、捜査一課長ら捜査幹部が出席。警視庁が捜査中の目黒公証役場事務長監禁致死事件の処理が終わり次第、合同捜査本部を設置、遺体捜索に着手することを決めたほか、遺体捜索方法などを検討した。

調べでは、実行グループとされるのは「建設省大臣」早川紀代秀(46)、事実上の「法皇内庁長官」中川智正(32)、「自治省大臣」新実智光(31)、「自治省」端本悟(28)の各被告と「科学技術省大臣」故村井秀夫元幹部=死亡当時(36)=、元教団幹部(34)。

6人は麻原被告の指示で、平成元年11月3日深夜から翌日未明にかけて横浜市磯子区の弁護士宅に侵入、坂本堤弁護士=当時(33)、妻都子さん=同(29)、長男竜彦ちゃん=同(1つ)=に薬物を注射し殺害。3人の遺体をそれぞれ新潟県新井市、富山県宇奈月町、長野県大町市の山林に埋めたという。《共同通信》

8月22日のできごと