平成4617日目
2001/08/29
この日のできごと(何の日)
【 H2Aロケット1号機】打ち上げ成功
宇宙開発事業団の国産主力ロケットH2Aの1号機が29日午後4時、種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられ、第二段の機体を予定の軌道にのせた後、人工衛星の代わりの軌道確認装置「宇宙ミラーボール」を軌道に放出、打ち上げは成功した。
同事業団の大型ロケット打ち上げは、1998年、99年と先代のH2ロケットが連続失敗してから約1年9カ月ぶり。一度は失墜した日本のロケット技術に対する信頼をひとまず取り戻した。
今後は本格的な宇宙ビジネスに期待がかかる。同事業団の山之内秀一郎理事長は「成功経験を重ねることで信頼性を高め、民間が扱えるレベルまで技術を確立する」と目標を話した。
H2Aは、ごう音とともに上昇を始めた後、赤道方向に向かう姿勢制御を行い、燃焼を終えた固体ロケットブースター2体を分離。主エンジンのLE7Aも予定通り燃焼し、小笠原諸島の上空236キロで一段目の機体を切り離した。
二段目の機体は、発射から約40分後に、南米沖の南太平洋上空の高度約1860キロに到達。H2Aの軌道投入性能を確認するため宇宙ミラーボールを放出した。
ミラーボールの正確な軌道確認には早くても30日午後までかかるが、同事業団宇宙輸送システム開発本部の丹尾新治本部長は「二段目の機体は正しい軌道を飛んでおり、打ち上げは成功だ」と説明している。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【東京株式市場】1万1000円割れ
29日の東京株式市場は、内外の景気不透明感の広がりから幅広い銘柄が売られ、東証平均株価(225種)は大幅に下落した。終値は前日比209円64銭安の1万979円76銭と、1万1000円台を割り込み、バブル崩壊後の最安値を更新した。終値の1万1000円割れは、1984年10月以来、16年10カ月ぶり。
失業率が過去最悪を記録、大手企業の相次ぐリストラ発表などで景気や雇用情勢の悪化がクローズアップされ、小泉内閣が掲げる「痛みを伴う改革」への懸念が吹き出した形だ。
一方、柳沢伯夫金融担当相が前日、「2005年3月末の主要行の不良債権は10兆円」の目標値を示したことが、風雷の「2、3年で最終処理」の方針と比べ、改革の遅れと受け止められたことも売り要因となった。
全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)も大幅続落し、23.39ポイント安の1126.86と年初来安値を更新した。出来高は約6億4892万株。《共同通信》
【ゲートウェイ】日本市場からの撤退を発表
大規模なリストラ策を発表した米コンピューター大手ゲートウェイの日本法人「日本ゲートウェイ」(横浜市)は29日、役員を含む全社員698人を解雇、日本市場から撤退すると発表した。
8月末までに半数以上が退職。残りの社員も業務の縮小に伴い順次、解雇する。通常の退職金のほか特別退職金を支給するが、金額は明らかにしていない。再就職も支援する。《共同通信》
【ダイエー・王貞治監督】監督通算800勝達成
ダイエー12−1日本ハム◇29日◇東京ドーム
歓喜の列が続く東京ドームの通路に王監督の野太い声が響き渡った。「ムードもいい。ここまで来たらどんどん突き進むだけだ」。ダイエーが今季2度目の5連勝。チームは貯金を最多の13に伸ばし、王監督は通算800勝を達成した。
花を添えたのは4番の小久保だった。まずは一回に先制の2点二塁打。下柳の内角直球を右中間に運んで「コンパクトに右方向に打てた。左投手に対して最高」と胸を張った。
三回は14試合ぶりとなる特大の37号本塁打。腰を鋭く回転させ、左超えに放物線を描き「スライダーにうまいこと反応できた」。今秋に30歳を迎える。《共同通信》
【白山】国交省の油回収船が進水式
外洋での油流出事故に備えた国土交通省の新しい油回収船「白山」(約4200トン)の命名、進水式が29日、紀宮さまが出席されて東京都江東区の造船所で開かれた。
同省は1997年1月のナホトカ号油流出事故を受けた油回収船の整備を進めており、白山は来年秋に新潟港に配備。名古屋、北九州港に既に配備されている2隻と合わせ、事故発生から48時間以内に、日本周辺のほぼ全域での対応が可能になるという。
式には、扇千景国土交通相ら約4000人が出席。紀宮さまが船台と船を結ぶ綱をおので断ち切ると、船はゆっくりと海面に滑り出し、出席者から拍手が起きた。《共同通信》
【小泉純一郎首相】特殊法人民営化「不退転の決意」
小泉純一郎首相は29日夕、太田誠一自民党行革推進本部長と首相官邸で会談し、日本道路公団など道路関係4後段と住宅金融公庫、都市基盤整備公団の6特殊法人について「不退転の決意で廃止・民営化する」との方針を重ねて表明した。
その上で6特殊法人の廃止・民営化に向けて「具体案は決まっておらず、党でアイデアを出してもらいたい」り、党サイドで検討するよう要請。同時に「(特殊法人存続を求める)各省庁の主張を代弁する発言が時々聞こえてくるが、廃止・民営化に向けた提言をしてほしい」と強調した。
これに対して太田氏は、特殊法人改革について9月中に党政調の各部会からのヒアリングを実施、党内調整を本格的に進める意向を表明。(1)特殊法人に事業予算を支出している政府の特別会計の整理、合理化(2)特殊法人が独自に発行している政府保証債の管理策−を検討する考えを示し、首相は了承した。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は29日、セントピーターズバーグのデビルレイズ戦で2安打、2盗塁し、チームの連敗ストップに貢献した。打率は3割5分で首位のまま。2位アロマー(インディアンス)との差は1分に広がった。
試合は5−2でマリナーズの勝ち。佐々木投手は4点差でセーブのつかない九回に登板し、1回を2安打、1失点だった。
メッツの新庄外野手は、フィリーズ戦で4打数1安打1打だった。打率は2割6分2厘。試合はメッツが7−5で勝った。
エンゼルスの長谷川投手はロイヤルズ戦の六回から3番手で登板、2回を1安打、無失点と好投。試合は6−3でロイヤルズが勝ち、長谷川に勝敗はつかなかった。《共同通信》
【この日の民主党】
改革進まず株価が低迷、早期国会開会で議論を=鳩山代表が会見で主張
民主党の鳩山由紀夫代表は29日、党本部において定例記者会見を行った。
この日、東京株式市場で日経平均株価が1万1000円を割り込み、バブル後最安値を更新。また、7月の完全失業率が1953年の調査開始以来はじめて5%を超える事態になったことなど、経済情勢が悪化していることについて、鳩山代表は「小泉首相は改革、改革といっているが、実際に実行されず不良債権処理が進んでいないから株価が低迷し、失業率が5%を超える事態になった」と、首相の対応を批判した。
そして、政府でとりざたされている補正予算への対応については、「雇用問題の視点にたって、補正予算を議論すること自体は否定しない」と述べ、雇用対策のための予算編成を容認する考えを示した。ただ、「従来型の公共事業中心では景気対策にならないことは周知の事実であり、そのような補正予算にはくみしない」と明言。
さらに、「公共事業中心の補正予算は景気対策にならない。不良債権処理をないがしろにし、規制改革にも十分な手を打たないまま、いたずらに補正予算を組んでも、経済効果は乏しい」と指摘。落ち込んだ経済を立て直すには、空念仏のように“改革!改革!”と唱えているだけでなく、改革の実行あるのみだと主張した。
その上で、鳩山代表は、「国民経済がこのような状況にありながら、国会が開かれないということ事態が大変深刻だ」と指摘。正面から立ち向かう勇気を総理としては持つべきだと言及した。
党改革について記者団から問われたのに対して、「まだ十分に考えがまとまっていない」としながらも、「代表としての1年間の任期内に小泉内閣を追い詰めていくのが最大の責務」と明言。その責務を実行するための人事だと認識した上で、党全体について適材適所の人事改革を行い、ベストのポジションで固めていくとした。
特に鳩山代表は「秋の臨時国会の主戦場は予算委員会だ。民主党の考えを明確にしながら、小泉政権の構造改革の是非や不祥事などについて追及する場であり、ここを利用すべきだ。予算委員会をどのようにリードしていけるか考えていきたい」と述べ、人事ではネクストキャビネットと連携しての国会対策の強化に重点を置いて具体的な検討を進める考えを示した。《民主党ニュース》