平成4981日目
2002/08/28
この日のできごと(何の日)
【吉田秀彦氏】総合格闘技デビュー
ことし4月に現役を引退したバルセロナ五輪の柔道78キロ級金メダリスト、吉田秀彦(32)が28日、東京・国立競技場で行われた総合格闘技の一大イベント「Dynamite(ダイナマイト)!」に出場、プロ格闘家としてのデビュー戦をKO勝ちで飾った。
柔道五輪金メダリストの格闘技参戦は日本選手としては初めてで、柔道界の大物では1997年にプロデビューした世界選手権覇者の小川直也(32)以来の参戦となった。
吉田は、柔道がルーツというグレイシー柔術のホイス・グレイシー(35)=ブラジル=と道着を着て対戦。51年に木村政彦(故人)がホイスの父、エリオを下した「柔道対柔術」の再現としても注目され、吉田が1回7分24秒、縦四方固めから絞め技で首を決めて勝った。
試合後、吉田は「(絞め技は)完ぺきに入っていた。次の試合のことは考えていないが、(プロで)やっていく自信は出てきた」と話した。
◇
「柔道」と「柔術」の注目の対決。柔道五輪金メダリスト吉田秀彦がグレイシー柔術の刺客ホイスを絞め上げると、9万人以上が詰め掛けた東京・国立競技場のボルテージが最高潮に達した。
著名人も多く来場。スポーツ界からは大相撲の横綱武蔵丸、サッカーの元ブラジル代表で東京ヴェルディのエジムンド、政界からは森喜朗前首相、芸能界からは叶恭子、美香姉妹らが観戦し、プロ格闘家デビューをKO勝利で飾った吉田らの対戦カードを楽しんだ。《共同通信》
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【平井堅さん】シングル「大きな古時計」発売
【水泳・パンパシフィック選手権】
水泳のパンパシフィック選手権第5日は28日、横浜国際プールで男女計5種目の決勝などを行い、男子100メートル自由形はイアン・ソープ(オーストラリア)が48秒84で優勝し、リレーを含めて今大会5個目の金メダルを獲得した。
同200メートル背泳ぎは世界選手権覇者のアーロン・ピアソル(米国)が勝ち、100メートルと合わせて2種目制覇。中野高(イトマン昭島)が4位に入った。
女子800メートル自由形はダイアナ・マンズ(米国)が制し、400メートル、1500メートルと合わせ自由形3冠。山田沙知子(KONAMI)が自らの日本記録をわずかに更新する8分31秒89で2位となった。同200メートル平泳ぎはアマンダ・ビアード(米国)が勝った。《共同通信》
【神戸市須磨区】酒気帯び運転のバス、女性はねる
28日午前9時5分ごろ、神戸市須磨区西落合一丁目のバス停付近で、市道を横断していた同市垂水区の無職A子さん(80)が、名谷駅発の同市巡回バスにはねられ、頭を強く打って間もなく死亡した。
須磨署はバス運転手を検査し、呼気1リットルあたり0.2ミリグラムのアルコールが検出されたため、道路交通法(酒気帯び運転)の現行犯で神戸市交通局運転手のB容疑者(54)を現行犯逮捕した。
同容疑者は「昨夜午後7時半ごろから10時半ごろにかけて、自宅で焼酎のお湯割りを4、5杯飲んだ」と供述しているといい、同署は酒を飲んだ状況などを詳しく追及、業務上過失致死容疑でも調べている。バスの乗客12人にけがはなかった。《共同通信》
【経済財政諮問会議】
小泉純一郎首相は28日の経済財政諮問会議で、地方行政改革について、国庫補助負担金、地方交付税、税源配分の在り方を三位一体で進める改革の一部を、2003年度予算に反映させるよう指示した。
諮問会議は10月から、地財改革を前倒しで議論を始めることで合意した。一方で片山虎之助総務相は、国家公務員の退職金を見直すことを表明した。
政府は既に地財改革に着手、来年6月をめどに改革案をまとめ、06年度までに国庫補助負担金を数兆円削減する方針を決めている。ただ補助金削減や税源移譲などの順序をめぐって財務省と総務省が対立しており、結論の一部を先取りして03年度予算に反映させるには紆余曲折がありそうだ。《共同通信》
【小泉純一郎首相】仮公邸に入居
首相公邸整備に伴い、東京都品川区の五反田共用会議所(旧内閣法制局長官公邸)に引っ越す方針を固めていた小泉純一郎首相は28日深夜、今後約2年間の住まいとなる仮公邸に入居した。当初、9月に引っ越す予定だったが、1日からの南アフリカ訪問を前に急きょ引っ越しを決めた。
仮公邸に到着した首相は「初めてだけど、いいところじゃないか」と記者団に感想を述べた。これに先立ち、首相官邸では「私はどこでもいい。立って半畳、寝て一畳」と語り、仮住まいが終わる2年後についても「戻ってくるのかな、総理で。分からんじゃないか」と笑いながら答えた。
福田康夫官房長官は28日の記者会見で、「当初は官房長官公邸を予定していたが、首相公邸としての機能に制約がある」と述べた。
仮公邸から官邸までの距離は約7キロあり、高速道路で十数分、一般道では約20分かかる。《共同通信》
【この日の民主党】
「米のイラク攻撃方針は理解できない」鳩山代表会見
米国のアーミテージ国務副長官が27日、小泉首相や与党3党の幹事長と会い、米国が検討しているイラク攻撃について日本側の協力を求めたとされることに関し、民主党の鳩山由紀夫代表は28日、定例記者会見の中で、「昨年9月のテロ事件からイラク攻撃に一足飛びに向かうという米国の方針は、われわれの頭では理解できない。まずは国際的環境の中で平和裡に解決すべきで、イラク攻撃に協力を要請されても、慎重に行動すべきだ。テロ特措法によって日本が行動できるかどうかという議論以前の話だ」との見方を示した。《民主党ニュース》
