平成4980日目
2002/08/27
この日のできごと(何の日)
【民主党代表選】前原氏、野田氏両陣営が一本化に合意
9月の民主党代表選に出馬表明している前原誠司、野田佳彦両衆院議員の陣営は27日、両氏による候補一本化で基本的に合意した。両陣営による独自の世論調査結果と、それぞれの候補を支持する衆参国会議員の推薦人数をポイント化した指標を用い、上位候補を「統一候補」とする。
ただ具体的な実施方法で詰めを残しており、両陣営は協議を継続する。
両陣営では作業を急ぐが、どちらの候補に一本化するか結論が出るのは9月初めになる見通しだ。出馬表明した若手4人のうち、松沢成文氏は既に出馬を断念。残る河村たかし氏は27日、石井一氏らの連名で推薦要請の文書を党内に流したが、立候補に必要な20人の推薦人確保は困難な情勢だ。
前原、野田両氏はこれまで出馬姿勢を堅持してきたが両者の政策に大きな差異はなく、若手が分裂したまま選挙に突入すれば、サボーター票獲得などで先行する鳩山由紀夫代表や菅直人幹事長に惨敗しかねないとの危機感で、両陣営が一致した。《共同通信》
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【食糧庁】廃止へ
農水省が27日まとめた2003年度の組織・定員要求で、発足から54年間にわたり戦後のコメ流通政策を担ってきた食糧庁の廃止が決まった。これに代わり食料消費政策とリスク管理などを担当する消費・安全局(仮称)を設置。内閣府にも食品安全委員会(同)を設ける。
廃止に合わせ地方農政局も消費・安全部を設置し、各地の食糧事務所を各農政局に統合。食品のリスク管理業務を担当する食料消費事務所(仮称)に再編する。備蓄米の管理や生産調整は総合食料局に置く食糧部(同)と食料消費事務所が行う。同局に設置する食品産業流通部が、流通の改善や食品産業の振興、商品取引の監視などを担当する。《共同通信》
【米・アーミテージ国務副長官】来日
アーミテージ米国務副長官は27日来日し、午後に小泉純一郎首相や中谷元・防衛庁長官、与党3党幹事長と相次いで会談した。同副長官は3幹事長との会談で、米国の対イラク攻撃に関し「米政府は現時点でまだ決めていない」としながらも、「日米同盟の重要性にかんがみ、「日本もテロを排除する米国の行動に関し議論してほしい」と述べ、イラク攻撃に踏み切る場合の日本の支持に強い期待感を示した。
同副長官はこれに先立ち首相官邸で首相や福田康夫官房長官と会談したが、イラク問題については「日本側とは意見交換を続けていきたい」と述べるにとどめ、踏み込んだ言及を避けた。
首相との会談後、同副長官は記者団に対し「ブッシュ大統領が特定の行動を取る決断をすれば、米国はできるだけ幅広い支持を得るため全力を挙げる」と述べ、イラク攻撃を行う場合は、国際社会から可能な限り広範な支持を求める考えを示した。同副長官はまた、中谷長官との会談で、テロ対策で日米の緊密な連携を確認した。《共同通信》
【川口順子外相】ポリオの子ども励ます
エチオピア訪問中の川口順子外相は27日午前、ポリオ(小児まひ)で歩行困難となった子どもに無償で手術や歩行訓練などを行っている英国系非政府組織(NGO)「チェシャホーム」のアディスアベバ近郊の施設を視察した。
施設は約100人の子どもを収容。日本の草の根無償資金協力約1000万円で建設された療養棟もあり、外相は各棟を回りながら「良くなっているの」「足の具合はどう」などと子どもたちに声を掛けて励ました。
視察後、外相は記者団に「日本の支援が子どもたちの生活向上に使われているのを見て、うれしかった」と感想を述べた。また「世界を見渡した時に日本のODAが非常に重要になっている国がたくさんあることを、日本の方にも見てもらいたい」と強調した。《共同通信》
【小泉純一郎首相】郵政民営化「小泉内閣の方針」
小泉純一郎首相は27日昼、郵政3事業の民営化について「小泉内閣の方針だ」と述べ、内閣として民営化を目指す考えを言明した。「郵政3事業の在り方について考える懇談会」が最終報告書の座長案を提示したことについては「政界では賛否両論どころか民営化反対が多い中、民営化を含めた議論をしてくれ感謝している。よく整理されたいい議論だ」と評価した。《共同通信》
【サッカー】
欧州サッカーで日本の若手選手が大活躍。27日、ロンドンで行われた欧州連盟(UEFA)カップ出場権を争うインタートト・カップ決勝第2戦で、イングランドのフラムに所属するMF稲本潤一(22)が、ボローニャ(イタリア)戦でハットトリックを達成、フラムは初めてUEFAカップに進んだ。
欧州チャンピオンズリーグ予選3回戦第2戦では、オランダのフェイエノールトが、MF小野伸二(22)の先制ゴールなどでトルコのフェネルバフチェに連勝、1次リーグ進出を決めた。《共同通信》
