平成598日目
1990/08/28
この日のできごと(何の日)
【コンスタンティン君】札幌の病院に緊急搬送
ソ連・サハリン(樺太)の自宅で大やけどをした3歳の男児について、サハリン州知事から横路北海道知事に日本での治療を求める要請があり、男児は28日午前9時前、第一管区海上保安本部(小樽)のYS11でユジノサハリンスク空港から約400キロ南の札幌・丘珠空港に到着、札幌医大病院で治療がはじまった。ここ4~5日がヤマ場という。
人道的見地から、付き添いの父親とともに、入国は査証(ビザ)なしの特例措置がとられた。海上保安庁が国境を越え、急患を移送するのもこれが初めて。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【阪神・パリッシュ内野手】左膝悪化で退団
阪神の主砲・パリッシュの退団が28日決まり、30日に帰国することになった。28本塁打、80打点をマークしている強打者がシーズン中にチームを離れた。球団はこの日、パリッシュに代えて第三の外人、ウィッグスを一軍に登録したものの、中村阪神は小粒な打線で残り24試合を戦わなければならなくなった。
パリッシュは退団に至った決意を「左ひざの具合が悪化し、力を十分に発揮できなくなった。このままではチームに迷惑を掛ける。私が帰国して治療に専念し、チームも若手を使うことが来季のために最もいい」と語った。
自らの体力の限界と阪神の将来を考えたことを強調したが、最下位にあえぐ阪神にポッカリと大きな穴が開いたことは間違いない。
中村監督は、東京ドームでの巨人戦を前に「一塁の穴はウイッグス、横谷らで埋める。打線も若手を起用して、来季につながる戦い方をしたい」と、残された戦力での全力投球の姿勢を見せた。
とはいえ、若い大砲、と期待して昨年獲得したフィルダーを米大リーグにさらわれ、代わりのパリッシュは異例のシーズン途中退団。阪神は毎年のようにいわれる展望のなさをまた浮き彫りにした。
メガネをかけて記者会見に臨んだパリッシュの目は心なしか赤かった。「私の力が十分に発揮できなくなった」と、シーズン途中で退団する決意を固めた心境を語りはじめた。本塁打は28本で80打点。二年連続の本塁打王だけでなく、打点との二冠王のチャンスをなげうっての帰国である。
「8歳のころから野球を始め、野球の血が今まで流れ続けていた。その野球を辞めることはつらく、この一週間悩み続けた」と揺れ動いた胸の内を吐露した。そして「私にもプライドがある」と続けた。
「今まで打てた球が打てず、最近は練習でさえ思うように打てなくなっていた。このままではチームの役に立たず、これ以上プレーを続けることはできなくなった」。
体力の限界を感じたこともあるだろう。が、言葉の端々に米大リーグ在籍15年間での輝かしい実績と、昨季の日本でのホームラン王の誇りを守る、との思いがうかがえた。足の痛みと戦いながら全力プレーを続けてきた主砲は、寂しさを漂わせながら甲子園球場を後にした。《共同通信》
【放送衛星ゆり3号】打ち上げ成功
装置の一部にトラブルを抱えたまま、綱渡りの運用を続けている放送衛星「ゆり2号b」に代わり、今後7年間、日本の衛星放送を支える放送衛星3号a(BS3a)は28日夕、鹿児島県種子島の宇宙開発事業団種子島宇宙センターからH1ロケットで打ち上げられた。同事業団は衛星を「ゆり3号a」と命名した。
現在NHKが使っているゆり2号bは、来年始めには燃料切れでほぼ寿命が尽きる。3号aが静止軌道に無事乗ると、全国270万の衛星放送受信世帯への放送が中断するという不安はひとまず解消する。《共同通信》
【政界メモ】歯痛の原因は中東貢献策?
〇…自民党の小沢幹事長は28日、「歯が痛い」と党本部での役員会の進行役と終了後の記者会見を急きょ西岡総務会長に委任した。日本の中東貢献策をめぐり前日、自衛隊派遣可能論を展開した幹事長だが、この日は続く総務会でも遅れて着席、大きな白いタオルで右ほおを押さえながら「余計なことをしゃべったので歯が痛くなった」とさえない表情。
ところがその一方で海部首相と会談したり、西岡氏とも密談するなど「しゃべれないはず」の小沢氏が激しい動き。歯痛にこと寄せて、前日の発言が広げた波紋の行方を見定めているよう?
◯…民社党の小西博行国民運動局長はこの日、国会内で記者会見し、9月から同党が取り組む地球環境保全キャンペーンの一環として大内委員長が東京・夢の島にある分別ゴミ処理センターを視察する計画を発表した。
小西氏は「再生紙利用」と刷り込んだ名刺を披露しながら「再生紙を使って緑を守り、ゴミを減らす運動で、党の再生を図りたい」とPR。「これからは“ゴミの民社党”で行く」と強調したが、周辺からは「自虐的なキャッチフレーズだ」との冷やかしも。《共同通信》