平成6071日目
2005/08/22
【民主党】菅直人前代表、鳩山由紀夫元代表が支持訴え
民主党北海道は22日、菅直人前代表を招いて、鳩山由紀夫元代表、横路孝弘前副代表、三井辨雄、荒井聰、小林千代美各予定候補が参加し、大通り公園で大演説会を開き、民主党への支持を訴えた。
横路前副代表は約500人の聴衆を前に、年金について「小泉政権の年金改革は保険料のアップと給付のダウンだけ、これが改革なら誰にだってできる。民主党の改革は年金制度を一元化し、最低保障年金で最低月額7万円の給付を得られるようにするもの、これが本当の改革だ」と述べ、民主党の年金改革の正しさを説明した。
一方、鳩山元代表は「まずは地元駒大苫小牧高校の夏の甲子園V2をみなさんと喜びたい。駒大苫小牧高校がV2を達成したのは決してフロックではない、一生懸命に努力したからだ。フロックで総理になって改革が全然できていない小泉政権とは大違い」と駒大苫小牧高校と比較して小泉政権の体たらくを指摘した。
また、鳩山元代表は政治と金の問題に触れ、「自民党のどうしようもなく大きな問題は政治と金の問題。民主党は迂回献金禁止の法案を用意したが、自民党は審議さえもさせなかった。そんな政権が改革なんてできる訳がない。私はそんな汚い自民党が嫌になって祖父一郎が作った自民党を飛び出した」と自民党の自浄能力のない金権体質を批判した。
最後に菅前代表がマイクを握り、「郵政改革をずっと言ってきたのは民主党。自民党案では民間にお金は流れない。今まで郵便局は財投預託金という形で財務省に預託していたが、これからは財投債という形に変わるだけで官から官にしかお金は移らない。民主党の言っている規模の縮小とネットワークの維持、それが本当の郵政改革だ」と自民党の郵政民営化をバッサリ切り捨てた。
さらに菅前代表は「官製談合とは簡単に言えば70億円でできるものを100億円で作るというもの。それは何故か? 発注した会社に例えば技師長を年収2000万円、車、個室付きで受け入れろ、ということ。これが永遠に続く。ということは永遠に無駄な公共事業が続き、官製談合が行われる。そんなものをなくせば40兆円の公共調達は30兆円でできる。小泉さんはけんか上手だが、霞が関の官僚とは決してけんかしない。今の道路公団の総裁は元自民党の参議院議員。その総裁がどんどん天下りを進めている。総理がやらなければいけないのは行政の構造改革」と述べ、ムダ遣いを一掃できるのは民主党だけであることを訴えた。《民主党ニュース》
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【オウム真理教・松本智津夫被告】弁護人が精神鑑定立ち会いを要求
地下鉄、松本両サリンや坂本堤弁護士一家殺害など13事件で殺人罪などに問われ、1審・東京地裁で死刑判決を受けたオウム真理教の松本智津夫被告(50)の弁護人は22日、東京高裁が精神鑑定を実施する際に弁護人の立ち会いを求める申立書を提出した。申立書はほかに、複数人による鑑定などを求めている。《毎日新聞》
【富山・北陸道】高速バスのタイヤが脱落
22日午前7時ごろ、富山県小矢部市の北陸自動車道上り線で、走行車線を走っていた富山地方鉄道(富山市)の路線バスから、後部左側のタイヤ2本が脱落した。運転手がすぐにバスを停止させ、乗客16人にけがはなかった。《共同通信》
【堀江貴文氏】「参議院は必要ない」
広島6区に出馬予定のライブドア社長、堀江貴文氏(32)は22日、インタビューに応じ、「国家観」について、「国という単位を特別視していない。市町村とたいして変わらない。国にこだわるのではなく、もっとグローバルな視点でものを見なければいけない」と述べた。小泉純一郎首相について、「靖国神社の参拝になぜ、こだわるのかわからない」と語った。
堀江氏は、選挙戦について、「日本町会議員に立候補するようなつもりでやっている。自分の国を知らなければ、世界もわからないという考えは間違い。自分の田舎のことを知らなくても、東京で成功する人はいる。だから自国を知らなくても世界には通用する。僕の国家観は世界は一つということ」と語った。
一方、小泉首相の改革路線で、貧富の二極化が進む可能性を懸念する声については「人の幸せは年収だけで測れるもんじゃない。能力のある人、稼ぎたい人にとってチャンスを与える社会になればいいが、これ以上、金持ちから税金をとれば、みんな国外に逃げちゃいますよ」。低所得者層の保護は「最低賃金は保障されてるし、今の法律で十分」と話した。
小泉首相の改革路線は全面支持するが、「靖国参拝になぜあれほどこだわっているのかわからない。自分には(靖国への)思い入れはないし、よくわからない。悲しむ人がいるなら参拝する必要はない」。当選した場合の政策は「国会議員が多すぎる。会議で500人も出席する会社はない。衆議院は3分の1以下、参議院は必要ない」。
インターネットを使った選挙戦ができない公職選挙法についても「これからはマスコミにバイアスをかけられない『俺(おれ)メディア』の時代。若い人のためにも改正したい」と述べた。《産経新聞》
【民主党・小沢一郎副代表】選挙後の新党との連携否定せず
民主党の小沢一郎副代表は22日のTBSの番組で、「選挙結果いかんでは、小泉内閣ではダメだという人を拒む必要はない」と述べ、衆院選後に国民新党などとの連携も選択肢になるとの考えを示した。
また、民主党が政権公約(マニフェスト)などで示した郵政改革案について、「『最終の(郵政事業の)姿をどうするか』と問われた時に、明快な答えをできないことが、もうひとつ国民の支持を得られないところではないか」と苦言を呈した。《読売新聞》
【公明党】「いかんざき」復活
「そうはいかんざき!」。公明党の神崎武法代表は22日、都内で衆院選用のテレビCMを撮影、2001年参院選で使った時代劇風の演出を再現し、得意のせりふを4年ぶりに復活させた。自民、民主の二大政党化で党の独自色が薄れることを懸念し「もう一度有権者が口ずさむようなCMをつくるのが狙い」(選対幹部)という。
撮影後、神崎氏は記者団に「郵政民営化や改革に反対する勢力へのメッセージを込めた」と語った。CMは4種類あり、公示後の9月3日ごろから放映する。《日経新聞》
【自民党・安倍晋三幹事長代理】福井市で演説
安倍晋三幹事長代理は22日、本県入りし、福井市のショッピングセンター・コパ前駐車場で街頭演説した。今回の衆院選の争点について「郵政民営化を代表とする構造改革を進めることを選ぶかどうかだ」とあらためて強調した。
構造改革を推進してきた成果として景気回復、失業率減少などを挙げ、郵政民営化について「できなければ構造改革がすべてが止まってしまう。日本が沈没してしまう」などと持論を展開した。
福井1区への党公認候補に今立町出身の弁護士、稲田朋美氏(46)を擁立した経緯については「先般、小泉総理の靖国参拝に関する勉強会で極めて分かりやすい持論を展開してくれた稲田氏に感銘を受け、私と首相が直接お願いした」と説明。
「古里の素晴らしさ、日本に対する誇りを子孫に伝えていこうという意思を持つ素晴らしい人」と支持を訴えた。安倍幹事長代理は同日、武生市役所前でも街頭演説を行った。《福井新聞》
【この日の民主党】
「年金改革と子育て支援の充実こそ重要」岡田代表、茨城・千葉で
「あなたの子どもや孫たちのために、考え抜いて投票してほしい」。民主党の主張を伝えるために、連日全国各地を精力的に飛び回っている岡田克也代表は22日、茨城、千葉両県の6カ所の選挙区で街頭演説を行った。とりわけ「年金制度の改革と子育て支援の充実こそが将来に対する不安を解消するために絶対に必要」だと繰り返し訴え、「自民党政権ではできない。民主党政権を実現させてほしい」と声を大にした。
この日の遊説は茨城県稲敷市での茨城3区の小泉俊明予定候補らとの街頭演説からスタート。続いてつくば市内に入った岡田代表は、茨城6区の川口りょうじ予定候補に続いてマイクを握り、「この国の将来を決める選挙。政権を担う政党を選択する選挙にして欲しい」などと、今回の総選挙の意味を力強く訴えた。
岩瀬町での演説を経て、JR水戸駅前に到着した岡田代表は、水戸市内を選挙区とする茨城1区の福島のぶゆき、茨城4区の高野まもる両予定候補の合同演説会に参加。学生ボランティア隊の呼びかけに足を止めた聴衆や両候補の支援者約500人が見守る中、岡田代表はまず「民主党が自信を持って送り出す候補者。将来の可能性をもった二人をよろしくお願いします」と候補者への支援を呼びかけた。
そして、郵政改革については、「みなさんの今の生活がバラ色で、将来に対して何の不安もないのなら郵政民営化の問題だけで決めていい。しかし、これからどんな日本になるのか心配する人は、それにこたえる政策を正面から訴えている民主党に目を向けてもらいたい」と強調。その上で、小泉郵政民営化法案は、郵便ネットワークの維持と営利を追求する民営化という矛盾を抱えた内容だと指摘。民主党が主張する郵貯・簡保の段階的縮小策の妥当性を訴えた。
年金制度改革に話題を移した岡田代表は、「自民党や公明党のマニフェストを見てほしい。彼らは1年前に強行採決したあの案を、今でも『安心の年金制度』などと言っている」と批判し、「本当にしっかしと改革していくのなら民主党政権を選んでほしい。自民党政権では何も変わらない」と声を張り上げた。
また子育て支援政策についても、「月額1万6000円の子育て手当制度の他にも、総合的な政策をマニフェストで約束している。ぜひ読んでほしい」と、「そういうことに無関心な小泉政権を選ぶのか、子供を産み育てたい人たちの立場に立つ民主党政権を選ぶのか。みなさん一人一人に問われている」と訴えた。
岡田代表は、中央集権から地方分権への政策転換にも言及し、「霞ヶ関に権力が集中した中央集権でこの国はおかしくなってしまった。そういった構造をぶちこわしていく」と強調。
演説の締めくくりに、岡田代表は「真剣にこの国の将来を考えよう。劇場政治や話題性だけで、皆さん自身の将来を左右していいのか」とさらに口調を強め、「この選挙では私たち政治家も試されている。試されているのは“覚悟”だ。私はマニフェストに書いてあることは死んでもやりぬく。私にはその決意はできている」と宣言。そして、「生意気を言うようだが、皆さん一人一人も試されている。本当にこの国のことや自分自身、子どもや孫の将来を考えているのか、一時のお楽しみで物事を決めるのか。間違えないでほしい。考えて、考え抜いて投票してほしい」と拳を振り上げ、「いっしょに日本を変えて、夢のある日本をつくっていこうじゃありませんか」と聴衆に訴えた。
宣伝カーから降り、聴衆の中に分け入った岡田代表のまわりには握手を求める人たちが殺到。口々に激励の声をかけていた。
岡田代表はこの後千葉県に入り、まずJR新松戸駅前で千葉7区の内山あきら予定候補と街頭演説。この日最高の約2000人が駅ロータリーを埋め尽くした。
さらに仕事帰りの通勤客で満員の電車に乗って柏市に移動した岡田代表は、駅前で千葉8区の松崎公昭予定候補とともに演説し、ここでも握手を求める聴衆にもみくちゃにされていた。握手された若い女性は「岡田さんはテレビで見るよりも若々しい。はつらつとしていてステキでした」とうれしそうに語っていた。
「流れは変わった。国民は政策論議を求めている」岡田代表
岡田克也代表は22日午後、つくば市内で記者団から問われ、遊説の感触を「非常に良い」などとし、総選挙や民主党への関心の高さに手ごたえを感じていると語った。
岡田代表は「流れはもう変わった」と指摘し、自民党内の対立や新党結成の動きの中で、民主党が埋没しているとの見方を一蹴。国民の皆さんは、郵政民営化一本に争点を絞ろうとする与党のもくろみやメディアの動きに目を奪われることなく、将来のために何が重要かを、判断するだろうとの見方を示した。
また、自民党の公認候補の平均年齢が民主党同様若年化の傾向にある点についての見解を問われると、「造反議員の選挙区などで早急に候補を立てる必要に迫られた自民党と、前回の総選挙後から準備を進めてきた民主党では、立場が異なる」などと回答。選挙手法に類似点はないとの考えを示した。
岡田代表はさらに、民主党は、年金と子育ての問題への取り組みを最大のテーマに、将来のための政策議論をしっかりと行っていくと改めて表明した。
第3次公認候補2名、推薦候補1名を発表、合計291名に
玄葉光一郎選挙対策委員長は22日午後、党本部で記者会見し、第44回衆議院議員選挙における民主党公認候補者について、第3次の発表を行った。2名を加えた公認候補者の合計は289名、推薦候補者は2名となる。平均年齢は、46.9歳(新人では40.8歳、前職・元職は50.3歳)。
玄葉選対委員長は会見で、「国民の皆さんは賢明なので、小泉首相のいわば争点隠しに気づき始めているのではないか」と指摘。日本の国連常任理事国入り、拉致問題、三位一体の改革など、内外の諸課題が「暗礁に乗り上げた」ために、首相が郵政に逃げ込んでいるように見えると評した。
玄葉選対委員長はまた、改革の優先順位が問われる総選挙で、民主党は年金と子育ての問題を掲げて戦うと改めて表明。「前に進まなくなって倒れるだけの自転車」のような小泉内閣から、民主党という新しい自転車に乗り換えていただけるように頑張りたいなどと語った。《民主党ニュース》