平成3872日目
1999/08/15
この日のできごと(何の日)
【戦没者追悼式】「君が代」初の斉唱
54回目の終戦記念日の15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれた。小渕恵三首相は式辞で「あの戦いは、アジアの近隣諸国に対しても多くの苦しみと悲しみを与えた」と日本の加害責任に言及し、平成5年の細川護熙元首相から続く「アジアへの反省」を踏襲、アジア諸国の戦没者に哀悼の意を表明した。国旗国歌法施行を受け、昭和38年の式典開始以来初めて「君が代斉唱」も行われた。
追悼の対象は、第二次世界大戦で戦死した軍人・軍属約230万人と、空襲などで亡くなった一般市民ら約80万人。高齢化が目立つ遺族らは犠牲者のめい福を祈り、平和への誓いを新たにした。
午前11時49分に始まった追悼式には、天皇、皇后両陛下をはじめ、全国の遺族代表約6000人と、首相や衆参両院議長、最高裁長官ら各界の代表約500人が参列。
両陛下を迎えた後、参列者が君が代を斉唱。正午の時報を合図に1分間の黙とうをささげ、天皇陛下が「戦陣に散り、戦禍に倒れた人々に対し心から追悼の意を表し、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります」とお言葉を述べた。
小渕首相による式辞は昨年に続いて2回目。昨年とほぼ同じ表現でアジアに対する加害責任に触れ「この事実を謙虚に受け止め、深い反省とともに、謹んで哀悼の意を表したい」と述べた。さらに「戦争の悲惨さを次の世代に語り継ぐとともに、国際社会で再び戦争の惨禍を繰り返すことのないよう、恒久平和を確立することがわれわれに課せられた重大な責務」とした。《共同通信》
54回目の終戦記念日を迎え、政府主催の「全国戦没者追悼式」が天皇皇后両陛下ご臨席のもと、東京・北の丸公園の日本武道館で行われた。式典には遺族、小渕総理をはじめとする各界の代表者など約6500人が参列、300万余の戦没者の冥福を祈った。
総理は式辞の中で、「過去を謙虚に振り返り、戦争の悲惨さと、そこに幾多の尊い犠牲があったことを次の世代に語り継ぐとともに、国際社会において、再び戦争の惨禍を繰り返すことのないよう、恒久の平和を確立することが、我々に課せられた重大な責務」と述べた。 《首相官邸》
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【福井県嶺南地区豪雨災害】
14、15の両日、嶺南地方を襲った大雨で、美浜、三方両町を中心に大きな被害が出た。JR小浜線は三方町岩屋の天狗山トンネルの入り口が土砂で埋まったのをはじめ、12カ所で冠水、倒木があり敦賀ー小浜間が寸断された。
JR西日本は16日、130人を投入して本格的な復旧作業を開始したが完全復旧まで1カ月かかる見通し。また、住宅5戸が損壊、324戸が床上、床下浸水した。三方、美浜両町は災害対策本部を設置した。《福井新聞》
【玄倉川水難事故】4人救助、2遺体収容
神奈川県山北町の玄倉川で14日、鉄スクラップ会社(横浜市)の社員と家族ら計18人が濁流に流された事故で、神奈川県警などの捜索隊が15日朝、新たに成人男性1人の生存を確認。この男性と対岸で救助を待っていた子供1人を含む3人の計4人を救助した。
これで14日に助けられた男児1人を含む計5人を救助。15日夜、下流の丹沢湖の水中で男女2遺体を相次いで発見、収容し、残る不明者は11人となった。
16日も早朝から、神奈川県警や消防、自衛隊が約380人態勢で不明者の捜索を再開。周辺は未明から断続的に雨が降ったが水位は下がりつつあり、15日に2遺体が見つかった付近を中心にダイバーが潜り、ヘリやボートも水上から手掛かりを捜した。また同県北西部の道志川で不明になっている専門学校生2人の捜索は16日も続行。15日には下流のダムで1人のバッグが見つかった。《共同通信》
【自由党・小沢一郎党首】公明との合意は容易
自由党の小沢一郎党首は15日のNHK番組で、自自公連立協議の焦点となる衆院定数削減問題について「(自民党との)合意は定数の50削減で、協議の結果、比例代表50削減の自自案になった。もとの合意は比例だけ50というわけではない。公明党も削減には反対でなく、合意点は容易に見つかる」と述べ、比例代表だけの削減にこだわらず柔軟に対応していく意向を表明した。
継続審議となった比例定数削減法案については「自民党と自由党の合意であり、公明党は関係ない。まだ自自公(連立)はできておらず、自自で出した法案が継続される」と述べ、自自両党協議を優先すべきだとの考えを強調した。
自自両党の合併については「選挙協力は突き詰めれば単一政党になるしかない。自自という話でなく、将来に向けて政策で政党が再編される必要がある。もう一度、政党の再編があっていい」と述べ、将来的には自民党との合併を含めた政界再編がありうるとの見解を示した。
これに関連して、自由党の藤井裕久幹事長は15日のフジテレビの番組で「(自民党の)亀井(静香元建設相)さんたちとは平成9年から勉強会をやっており、共通のものがある。(合併は)一つの政党を前提とした話ではない」と述べた。《共同通信》
【小渕内閣】9閣僚が靖国神社を参拝
終戦記念日の15日、中川昭一農相、川崎二郎運輸相、甘利明労相、真鍋賢二環境庁長官、柳沢伯夫金融担当相、野田聖子郵政相、太田誠一総務庁長官、宮下創平厚相の8閣僚が靖国神社に参拝した。関谷勝嗣建設相は10日に参拝を済ませており、参拝閣僚は計9人で、昨年の13人を下回った。
小渕恵三首相、野中広務官房長官は昨年に続いて参拝を見送った。
A級戦犯の分祀論について、真鍋氏は記者団に「公式参拝できるよう体制をつくることが大事だ」、柳沢氏は「日本人の感覚では境界線をつくることはそぐわないが、国際的に堂々と参拝できないなら一つの考えではないか」と述べた。
また「拙速を避け、各界各層の意見を十分聞くべきだ」(甘利氏)「慎重な取り扱いが必要」(宮下氏)などの慎重論もあった。
参拝の立場について、太田氏は「衆院議員という公人として」、中川、野田両氏が「私的参拝」としたほか、川崎氏は「個人として」、真鍋氏は「公人、私人という分け方はしない」とそれぞれ表明。「衆院議員」「国務大臣」と記帳した閣僚が多かったが、中川氏が「日本国民、国務大臣」、真鍋氏は「香川県遺族連合会会長、参院議員、国務大臣」と記帳した。
玉ぐし料は、2閣僚がポケットマネーで、4閣僚が「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバーとして出したが、3閣僚は「支払わず」とした。《共同通信》
【東ティモール】独立派集会に1万人
独立か自治かを決める住民投票の運動期間が始まった東ティモールで、独立派が15日、決起集会を中心都市ディリで開催した。前日にインドネシア併合支持派が開いた約500人の集会をはるかに上回る約1万人が結集、人口約80万人の東ティモールでは最大規模の集会となり独立支持の強さを印象づけた。
独立派を包括する東ティモール民族代表評議会(CNRT)が主催、4月半ばに併合派民兵による襲撃激化で閉鎖された旧事務所に代わり、4カ月ぶりに設けた事務所開きを兼ねた集会となった。
新事務所は、1975年に独立共和国樹立を宣言した東ティモール独立革命戦線(フレティリン)の創設者アマラル氏の家を使用。海岸通りの事務所前でCNRTの旗を揚げ、ジャカルタで軟禁されている最高指導者シャナナ・グスマン氏が寄せた録音メッセージを流した後、シャンパンで乾杯した。
グスマン氏は「敵はあくまでインドネシア政府と国軍だ。住民同士の仲たがいはやめよう。それでこそ真の独立を勝ち取れる」と強調、大きな歓声に包まれた。《共同通信》
【ゴルフ】タイガー・ウッズ選手、メジャー2勝目
男子ゴルフの今季メジャー最終戦、全米プロ選手権は15日、イリノイ州メダイナのメダイナCC(7401ヤード、パー72)で最終ラウンドを行い、首位タイから出たタイガー・ウッズ(米国)が72で回り、通算11アンダー、277で大会初優勝した。
ウッズは1997年のマスターズ・トーナメント以来のメジャー2勝目。今季は欧州ツアー1勝を含む5勝目で、米ツアーでは通算11勝目となる。優勝賞金は63万ドル(約7300万円)で、賞金ランクでもトップに立った。
この日71の19歳のセルヒオ・ガルシア(スペイン)が、1打差の2位。さらに2打差の3位に、ジェイ・ハース(米国)とスチュワート・シンク(米国)が入った。
ウッズはこの日4バーディー、2ボギー、1ダブルボギー。11番までに4バーディーを奪って快調にリードした後、12番でボギー、13番でダブルボギーと苦しんだが、その後をしのいで逃げ切った。日本勢でただ一人決勝ラウンドに進んだ尾崎直道は、75と精彩を欠いて70位だった。《共同通信》