平成3871日目
1999/08/14
この日のできごと(何の日)
【玄倉川水難事故】
熱帯低気圧の影響で関東地方は14日未明から激しい雨となり、増水した神奈川県山北町玄倉の玄倉川の中州でキャンプしていた大人12人、子供6人の計18人が孤立、救出作業中の14日午前11時40分ごろ、全員が川に流された。足柄上消防本部消防によると、うち5人を救助したが、13人が行方不明になった。下流の丹沢湖などで神奈川県警や消防が捜索している。
18人は13日夜から中州に取り残され救助を求め、夜明けを待って松田署などが救助作業を始めていた。
神奈川では道志川でも2人が行方不明になったほか、埼玉、東京の各地でも川が増水、キャンプ客らが取り残されたが救助された。
14日午前6時ごろ、津久井町青根の道志川の中州で、男性5人が取り残されているのが見つかり、3人が救助されたが、横浜市港南区、専門学校生(18)ら2人が流され、行方不明になった。
このほか、津久井町青野原の道志川支流のオートキャンプ場で大人5人、子供12人の計17人が孤立したが、午後0時40分ごろ、全員救助した。
近くの中州でも3人が取り残されたが、消防などが救助。津久井町鳥屋の早戸川の岸でも5グループ10人が取り残されたが、正午前、全員を救助した。
埼玉県秩父市でも浦山川が増水、キャンプ場2カ所で計20人が取り残され、秩父消防本部のレスキュー隊が救助した。
東京都桧原村の北秋川自然休暇村のキャンプ場では、橋が流され、横浜市の会社員(42)の家族5人が取り残されたが、東京消防庁のレスキュー隊が全員を無事救助した。
関東の南海上にある弱い熱帯低気圧の影響で、関東地方と東北地方南部は14日、大気が不安定な状態が続き局地的に強い雨が降っており、気象庁は河川の増水やがけ崩れなどへの注意を呼び掛けた。《共同通信》
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神奈川県山北町の玄倉川の中州でキャンプをしていた18人が流された現場では、14日午後までに4人の生存が確認され、うち鉄スクラップ会社(横浜市)社員、Aさんの長男、Bちゃん(1つ)を病院に収容したが、子供4人を含む14人が依然不明になっており、同県警などは、サーチライトで水面を照らしながら下流の丹沢湖などで捜索を続行した。
小学生とみられる男児を背負った男性と別の男性の計3人が対岸の大きな岩にしがみついて救助を待っており、同日午後10時前から災害出動要請を受けた自衛隊員らが川に入り救出を試み、約100メートルまで近づいたが、濁流が激しく引き返し、15日午前0時すぎ、いったん打ち切った。
3人にハンドマイクで呼び掛けて励ます一方、松田署員が山側から救助に向かった。
横浜地方気象台によると、丹沢湖では13日正午から14日午後6時までに、平年の8月の総雨量の約8割にあたる約270ミリの豪雨となり、同日午前9時からの1時間だけで38ミリを記録していた。
一方、14日朝、道志川の中州で5人が流された現場では、横浜市の専門学校生(18)ら2人が行方不明のまま。午後4時すぎ、日没のため捜索はいったん打ち切られた。津久井署などが、15日朝から捜索を再開する。
松田署の調べでは、18人はスクラップ会社の社員6人と子供6人を含む家族ら。計21人でキャンプに来ていた。
現場は神奈川県企業庁が管理する玄倉ダムの下流約4キロ。13日午後から夜にかけ、ダム職員や松田署員らが避難を呼び掛けた。同日中に3人が引き揚げただけで、18人は「暗くなったので明日の朝、避難する」などと、そのまま残っていたという。
Bちゃんは14日午前、流された直後に対岸に流れ着き救助、元気という。
同日午後9時すぎ、同日午後9時過ぎ、上流の玄倉ダムの放流を数分間停止。自衛隊員らが幅約100メートルの川を渡り、残り3人の救助を試みたが雨は上がったもの深さが大人の胸以上もあるため断念。救助作業中、隊員が川の流れこしに3人に呼び掛けたところ、応答があったという。《共同通信》
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【第81回全国高校野球選手権大会】第7日
第81回全国高校野球選手権大会第7日は14日、甲子園球場で2回戦試合を行い、青森山田(青森)桐生一(群馬)日田林工(大分)岡山理大付(岡山)が3回戦に進出した。青森山田は棚本の本塁打などで東福岡(福岡)に9−3で快勝した。青森県勢が夏の大会で2勝したのは第51回大会で準優勝した三沢以来、30年ぶり。桐生一は四回に5安打などで6点を先取し、七、九回にも加点。左腕の正田が8回を1失点と好投して11−2で仙台育英(宮城)に大勝した。21年ぶりに出場した日田林工は中盤に集中打を浴びせ、春夏通じて初出場の聖望学園(埼玉)に5−3で逆転勝ちした。岡山理大付は同点の九回に無死満塁から森北が右前打を放ち、5−4で学法石川(福島)にサヨナラ勝ちした。岡山県勢は春夏通算80勝目。
【J1】第2ステージ第2節
Jリーグ1部(J1)第2ステージ第2節(14日・浦和市駒場スタジアムほか=8試合)加茂新監督の京都サンガは佐藤が先制した後、パウロママギノ、シーラスが加点し、3−0で名古屋グランパスに快勝した。京都は2連勝。柏レイソルは2点差を追いつかれて延長に持ち込まれたが、下平のVゴールで浦和レッズを下した。横浜F・マリノスは終盤に城らが3点を作って逆転し、3−2で鹿島アントラーズを破った。清水エスパルスは終盤のアレックスのゴールでジュビロ磐田に1−0で競り勝った。第1ステージ優勝の磐田は2連敗。ヴェルディ川崎は延長の末、米山のVゴールでジェフ市原に勝った。ヴィッセル神戸は延長前半のオウンゴールでサンフレッチェ広島を振り切った。《共同通信》
【東ティモール】独立派1万人が集会
独立か自治かを決める住民投票の運動期間が始まった東ティモールで、独立派が15日、決起集会を中心都市ディリで開催した。前日にインドネシア併合支持派が開いた約500人の集会をはるかに上回る約1万人が結集、人口約80万人の東ティモールでは最大規模の集会となり、独立支持の強さを印象づけた。
独立派を包括する東ティモール民族抵抗評議会(CNRT)が主催。4月半ばに併合派民兵による襲撃激化で閉鎖された旧事務所に代わり、4カ月ぶりに設けられた事務所開きを兼ねた集会となった。《共同通信》