平成2124日目
1994/11/01
この日のできごと(何の日)
【プロ野球西武・森祇晶監督】勇退決定
西武の森祇晶監督(57)の勇退が1日、正式に決まった。森監督はこの日午後、東京・原宿のコクド本社に堤義明オーナーを訪ね「心身ともずたずたになった。この辺で休みを頂いて充電したい」と退団を申し入れ受理された。次期監督について、堤オーナーは「森野球を踏襲してくれるのが一番いい。そういう人選をする」と語った。
森監督は10月15日に仁杉巌球団社長に辞意を伝えていた。堤オーナーはその日の席上で慰留したが、翻意はなかったという。堤オーナーは「長い間よくやってくれました。今後もアドバイスしてもらいたい」と、同監督への協力を求めた。
森監督は1986年、監督に就任。パ・リーグ初の5連覇を含め、9年間で8度のリーグ制覇、6度の日本一を達成。今年の日本シリーズは巨人で2勝4敗で敗れた。今後は野球解説者となる。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【正力松太郎賞】イチロー外野手、長嶋茂雄監督
プロ野球の発展に貢献した選手や監督に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が1日、東京都内のホテルで開かれ、巨人を5年ぶりの日本一に導いた長嶋茂雄監督(58)と、史上初の年間200安打を記録したイチロー外野手=オリックス=を選出した。2人が同時に選ばれたのは18回目で初めてで、ともに初受賞。《共同通信》
【プロ野球・ロッテ】新監督にボビー・バレンタイン氏
ロッテは1日、都内のホテルで広岡達朗ゼネラルマネジャー(62)、ボビー・バレンタイン監督(44)以下、来季のコーチ陣を発表した。球団初のゼネラルマネジャーとなった広岡氏はヤクルト、西武を率いて日本一となった実績を買われての就任。
米大リーグ、レンジャーズの元監督、バレンタイン新監督は広岡氏の推薦で招へいされた。ともに3年契約。監督の年俸は出来高払いで、最下位だと6000万円、上限は1億7000万円とみられる。《共同通信》
【政界談話室】
○…村山首相は1日昼、東台・代々木公園を約30分間にわたって散策、ちょっぴり秋の風情を楽しんだ。秘書官らを従えた上、いつものスーツ姿とあって気分転換にはほど遠いと思いきや「気分爽快じゃ。普段は太陽を浴びていないからね」と何度も深呼吸。遠足の小学生100人余りに「あっ、トンちゃんだ」と取り囲まれ、握手攻めに合う場面も。官邸に戻った首相は「体の中の汚れが消えたようだ」と感想を漏らしたが、記者団が与党内調整が難航している被爆者援護法問題に水を向けると「これから、これから」とさわやかさがいっぺんに吹き飛んだ様子。
○…自民党の森幹事長がこの日、記者会見。なぜかご機嫌斜めで、被爆者援護法問題の決着が遅れていることに質問が及ぶや「別に10月中に解決しなければならないという理由はない」と反発。「政調会長や幹事長・書記長が調整に出る幕ではない」と、実務者間の折衝を見守り、合意達成に努める考えを強調したが、問わず語りに「与党がまとまらないとチャチャを入れる人がおり、気を付けなければならない」とブツブツ。野党「改革」が社会党寄りの援護法案提出方針を決めるなどしており、自社分断工作に強い警戒心を示すことだけは忘れなかった。《共同通信》
【日銀・三重野康総裁】円高の影響は軽微
三重野日銀総裁は1日、大阪市内で記者会見し、景気の現状について「穏やかに回復しつつある」としたうえで、最近の円高については「マクロとしては国際競争力の低下を海外需要の増加が打ち消している」と語り、企業によっては打撃はあるものの経済全体への影響は軽微にとまるとの認識を示した。
一方で、「為替相場は各国のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)を反映して形成されることが望ましい」と指摘。急激な円高には「各国と緊密な連絡をとって適宜適切に対応して行く」と語り、今後も協調介入を含む市場介入で為替の安定を図る考えを強調した。
また、今後の日本の産業構造について「労働集約部門は海外へ移転し、付加価値の高い高度な産業に変わっていく」と述べ、空洞化は避けられないものの、それを乗り越えられるとの期待を示した。
最近の長短金利の上昇傾向については「市場参加者の景況感の改善などを反映している。無理やり低いレベルに抑えると反動は大きい」と述べ、景気の回復傾向を反映した一定の金利上昇は容認していく考えを改めて示した。《共同通信》
【中国・李鵬首相】韓国・李栄徳首相と会談
ソウル訪問中の李鵬中国首相は1日、李栄徳・韓国首相と会談し、両国の経済貿易分野での協力関係をさらに拡大していくことで合意した。李鵬首相はその後、四大財閥の一つ、大宇グループの大宇自動車を視察したり、経済団体主催の夕食会に出席するなど、今回の訪韓の最大の狙いである経済関係の緊密化に向けた活動を開始した。
会談では、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)をめぐる情勢も話し合われ、李栄徳首相は「南北朝鮮の不信解消のために中国が大きな助力をしてほしい。われわれが決して吸収統一を求めていないことを北朝鮮に伝えてほしい」と要請。李鵬首相は「中国は朝鮮半島の安定を望んでおり、中国が北朝鮮、韓国と関係を発展させることは地域の平和に役立つ」と強調した。《共同通信》